石垣島で落胆のどん底に引きずり込まれる超絶B級スポット、それが八重山鍾乳洞動植物園です。沖縄の魅力が詰まった複合施設と思いきや指折りのがっかり名所であり、石垣島鍾乳洞と誤解して訪れる被害者が続出しています。そこは悪意のない思惑が交錯する観光スポットです。
今回は石垣島にある八重山鍾乳洞動植物園の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
八重山鍾乳洞動植物園は石垣島No.1の珍スポット!
この記事では「石垣島にある八重山鍾乳洞動植物園の観光情報」「八重山自然村や龍神鍾乳洞の見どころ」をまとめるよ!
1.八重山鍾乳洞動植物園の概要
まずは八重山鍾乳洞動植物園の概要を見ていきましょう。
- 国:沖縄/石垣島
- 地域:石垣
- 特徴:洞窟/動物園/植物園
- 目玉:八重山自然村/龍神鍾乳洞
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
八重山鍾乳洞動植物園は沖縄の離島、石垣島にある悪名高い複合施設です。鍾乳洞・動物園・植物園の名を冠する場所ですが、ほとんどの方ががっかりする観光地として知られています。評判もすこぶる悪く、絶対に訪れてはいけない最悪の観光スポットとしてその名を轟かせています。
オーナーは「世界一の鍾乳洞パワースポット」「日本一のガジュマル」などと自称しており、隣接する石垣島鍾乳洞の観光客を呼び込もうと必死です。看板にも過剰な宣伝文句が並んでいます。
一部、龍神鍾乳洞などの見どころはあるものの観光地としての魅力はほぼ皆無と言えるでしょう。
そこはさながら廃墟の箱庭……心霊体験に遭遇しそうなホラースポットと噂されており、霊感の強い方からは「怖い」と恐れられています。肝試しなどスピリチュアルスポットとしてなら訪れる価値があるかもしれませんが、旅行客にとっては時間を無駄にするという恐怖体験が待つ場所と言えます。
石垣島を訪れるなら八重山鍾乳洞動植物園はある意味外せないね!
石垣を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.八重山鍾乳洞動植物園の観光情報
次に八重山鍾乳洞動植物園の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~10万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は石垣島旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:9時00分~18時00分(季節で変動あり)
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:石垣島/石垣
- 住所:沖縄県石垣市石垣
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:30分~1時間
- タクシー:10分~20分
- レンタカー:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「石垣⇒八重山鍾乳洞動植物園」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 4月~6月:暑くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:6月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 21℃ | 16℃ | 140mm |
2月 | 22℃ | 17℃ | 130mm |
3月 | 24℃ | 18℃ | 155mm |
4月 | 26℃ | 21℃ | 165mm |
5月 | 29℃ | 24℃ | 225mm |
6月 | 31℃ | 26℃ | 210mm |
7月 | 32℃ | 27℃ | 180mm |
8月 | 32℃ | 27℃ | 250mm |
9月 | 31℃ | 25℃ | 255mm |
10月 | 29℃ | 23℃ | 195mm |
11月 | 26℃ | 21℃ | 145mm |
12月 | 23℃ | 18℃ | 135mm |
2-5.服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
石垣島は総じて治安が良く、旅の拠点となる石垣も治安良好です。
2-7.注意点
- 周辺の商業施設
- 園内での迷子
- 動植物への接触
- 石垣島鍾乳洞との誤解
- ぼったくりの料金
- スタッフの不在
2-7-1.周辺の商業施設
八重山鍾乳洞動植物園には目立った商業施設がありません。周辺には受付こそあるものの飲食店や宿泊施設はなく、気持ち程度の博物館が併設されているだけでスーパーもコンビニもありません。そのため、買い出しは最寄りの町で済ませておきたいです。
2-7-2.園内での迷子
八重山鍾乳洞動植物園では整備不良の遊具をはじめ複数の鍾乳洞が点在していることもあって、園内での迷子にも気を付けたいです。トラブルが発生したりパニックを誘発したりすると取り返しのつかない事態になるので、園内ではスタッフの指示に従いましょう。
2-7-3.動植物への接触
八重山鍾乳洞動植物園には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、ウサギやリスザル、アヒルやクジャク、リクガメなどの動物や5,000本にも及ぶガジュマルなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
2-7-4.石垣島鍾乳洞との誤解
八重山鍾乳洞は石垣島鍾乳洞とよく間違われます。石垣島鍾乳洞からも「似たような鍾乳洞があるので間違わないように」との注意喚起が出されるなど、隣同士の立地も相まって勘違いしがちです。名前も似通っているからなのか、誤解したまま観光してしまう人までいるのだとか。
口コミでも「偽物だ」「詐欺だ」と散々言われる始末で、確かに憤りを感じるほど管理も杜撰です。まさに石垣島No.1のがっかりB級スポットと言っても過言ではありません。
2-7-5.ぼったくりの料金
八重山鍾乳洞動植物園の入場料は800円~1,000円、1,500円~2,000円など頻繁に変わります。ただ、どの料金設定だったとしてもぼったくり感が否めません。本家の石垣島鍾乳洞の入場料が1,000円前後なので、それを考えるとぼったくりとしか言いようのない値段です。美ら海水族館の入館料と同等かそれ以上の料金というのは笑えません。
口コミによっては「龍神鍾乳洞だけなら無料」という書き込みもありますが、原則は有料です。
2-7-6.スタッフの不在
八重山鍾乳洞動植物園には受付こそありますが、いつもスタッフが不在です。稀に説明係のような人(社長?オーナー?)がいるものの、基本的に従業員はいません。常に人手不足に陥っているのか、自分でチケットを買ってもぎる無人販売所的な一面まであるくらいです。
園内の惨状はすべては人手不足が招いた結果かもしれません。ただ、やむを得ない事情があったとしても、石垣島鍾乳洞と思って訪れた人ががっかりしてしまっては石垣島観光そのものに悪影響が出てしまいそうで気がかりです。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.八重山鍾乳洞動植物園の見どころ
ここからは八重山鍾乳洞動植物園の見どころをまとめます。
3-1.八重山自然村
おすすめ度:
廃墟のような動植物園。
3-2.龍神鍾乳洞
おすすめ度:
太陽光が差し込む祈願所。
八重山鍾乳洞動植物園は八重山自然村や龍神鍾乳洞など見どころ満載です。
自然豊かな八重山自然村は動物園兼植物園として運営されており、運が良ければ天然記念物にも遭遇します。石垣島ではセマルハコガメやアサヒナキマダラセセリなどの天然記念物も確認されており、園内で目撃されることもあるのだとか。
村の敷地内には天然薬草園もあり、目の前に鬱蒼と生い茂るジャングルは秘境探検を彷彿とさせます。
悪評ばかり目立つ八重山鍾乳洞動植物園ですが、約20万年前の鍾乳石が連なる龍神鍾乳洞など見どころがないわけではありません。むしろ、石垣島鍾乳洞にはないマニアックな珍百景が拝めることを考えると、怖いもの見たさで訪れるのも全然ありだと思います。
八重山鍾乳洞動植物園では八重山自然村と龍神鍾乳洞が目玉!
個人的には天空の祈願所を思わせる龍神鍾乳洞がおすすめ!
4.八重山鍾乳洞動植物園の体験談
最後に管理人が2016年9月に訪れた八重山鍾乳洞動植物園の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
八重山鍾乳洞に到着……ってあれ?ここ石垣島鍾乳洞って名前じゃなかったっけ?
石垣島鍾乳洞に向かってたはずけど、いつの間にか別の鍾乳洞に来ちゃったみたい。
立派なシーサーもいることだし、きっとここも素敵な場所に違いない。
それもそうだね。せっかく沖縄まで来たことだし、細かいことは気にせず「なんくるないさぁ」精神でGO!
……でも、ひとっこひとりいない。
スタッフもお客さんも誰もいないね。これはいよいよきな臭くなってきた。もしかしてパラレルワールドに迷い込んじゃったのかな。
ここが動植物園のゲート。有無を言わさずゼロ距離ジャングル。
散策路は一応整備されてるようだけど、剪定も何もされてないね。
藤岡弘隊長じゃないと切り開けないくらいの大密林じゃない。
ハブがいそうで怖いけど、ガジュマルも手招きしてることだし思い切って突き進んでみよっか。
……天然の迷路で迷いそうになりながら草木を抜け出ると、そこは珍妙な世界。
緑のカプセルに錆びたオブジェ、無造作に放置された雑草……奇妙奇天烈摩訶不思議な場所。
ここ、確実に石垣島鍾乳洞じゃないね!笑
これを見せつけられるために料金を払ったと思うと悔しさが込み上げてくるね。
動物も植物も何も悪くない。諸悪の根源はここの運営者よ。
予算がないのか知らないけど、このままだと観光客はもちろん動物や植物たちまで危ない気がする。
本当に誰もいない。もしかして神隠しに遭ったのかな。
まさかぁ……ってあんなところに不気味なものが!
海外のなんちゃって観光地によくある。とりあえず謎の置物を置いてみちゃった説。
「カエルの合唱ならぬカエルの合掌」ってダジャレのセンスに脱帽……すると思ったか!
ここにいたら「世にも奇妙な物語」の脚本が無限に湧き出てきそう。
確かに霊感のある人は絶対に来てはいけない場所だね。
霊感のない人も来ちゃダメよ。動物園や植物園とは名ばかりのただの廃墟だもの。
放し飼いの生き物たち……ちゃんとご飯もらえてるのかな。
良くも悪くも東南アジアの珍スポットを歩いてる感覚に陥るね。
とりあえずあのカエルの石像に「これ以上被害者が出ませんように」ってお祈りしておこう。
……龍神鍾乳洞、思ってたよりも壮大だった。ちゃんとした観光地らしい場所もあるじゃない。
八重山鍾乳洞動植物園を酷評している人はここを見逃しちゃってるのかもしれないね。
そりゃさっきの本館から約200mも離れたところにあるんだもの。スルーしちゃっても仕方ないよ。
動植物園は微妙だけど、龍神鍾乳洞には星3つあげちゃう!
ライトアップもされてて、なかなか雄大な自然も感じられるね。
足元は悪いけど、最深部まで行くと龍神鍾乳洞祈願所もあるよ。
……洞窟の最深部には光が差し込み、それはそれは美しい絶景が広がっているのでした。
それはわかったけどなんで写真ないの?また撮るの忘れてたの?
これは幽霊の仕業さ。お化けが写っていたからこっそり削除しておいたのさ。
すぐ心霊現象に結び付けるのやめなよ。落ち目のアイドルじゃないんだから。
でも、なんだかんだで一応は楽しめたんじゃない?決して万人受けはしないだろうけども!
それは言えるね。むしろ八重山鍾乳洞動植物園を訪れるなら龍神鍾乳洞だけで十分……ってか石垣島鍾乳洞はどこへ?笑
5.まとめ
今回は石垣島にある八重山鍾乳洞動植物園の観光情報、八重山自然村や龍神鍾乳洞の見どころをまとめました。
国内旅行で石垣島を訪れるなら八重山鍾乳洞動植物園がおすすめです。中でも八重山自然村や龍神鍾乳洞は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。