石垣島の平久保半島にある石灰岩の洞窟、それがサビチ鍾乳洞です。日本で唯一海へと抜ける珍しい鍾乳洞として知られるこの場所は奇岩の入江や秘密の砂浜など隠れた絶景を求めて訪れる旅人もいるとかいないとか。そこは美しい海岸線へと抜ける冒険感MAXの観光スポットです。
今回は石垣島にあるサビチ鍾乳洞の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
サビチ鍾乳洞は超絶パワースポットとしても著名!
この記事では「石垣島にあるサビチ鍾乳洞の観光情報」「奇岩の入江や秘密の砂浜の見どころ」をまとめるよ!
1.サビチ鍾乳洞の概要
まずはサビチ鍾乳洞の概要を見ていきましょう。
- 国:沖縄/石垣島
- 地域:伊原間
- 特徴:洞窟/奇岩/砂浜
- 目玉:奇岩の入江/秘密の砂浜
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
サビチ鍾乳洞は沖縄の離島、石垣島の平久保半島の地下に広がる洞窟です。石灰岩でできた鍾乳洞は国内で唯一海辺へと繋がる洞窟とされ、剥き出しの岩肌を抜けた先に現れるビーチは秘境感満載です。満潮時と干潮時で表情を変える奇岩の入江や秘密の砂浜に心を奪われる旅人も後を絶ちません。
そこは大冒険の舞台に相応しい観光スポットと言えるのではないでしょうか?
誕生は今から約3億7000万年前のこと。石垣島の海底隆起と同時に生まれたのがこのサビチ鍾乳洞だったとされています。約10m超の天井高を持つ空間には何千年何万年とかけて形成された石柱や石筍、つらら石や曲がり石、洞窟サンゴや化石まで残っています。まさにここは石垣島の歴史が積み重なった場所と言えるでしょう。
洞窟内には巨大ウナギの棲む池やコウモリの眠る鍾乳石、豚肉を塩漬けにして保存する八重山焼きの壺や瓶まで置かれています。そんな展示物を眺めながら10分ほど歩けば、その先に絶景の海が広がります。その絶景は石垣島No.1と言っても過言ではありません。
個人的にはここ……管理人が激推ししたい隠れスポットです!
石垣島を訪れるならサビチ鍾乳洞は外せないね!
石垣を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.サビチ鍾乳洞の観光情報
次にサビチ鍾乳洞の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~10万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は石垣島旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:9時00分~18時00分(季節で変動あり)
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:石垣島/伊原間
- 住所:沖縄県石垣市伊原間
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:1時間~1時間30分
- タクシー:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「石垣⇒サビチ鍾乳洞」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 4月~6月:暑くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:6月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 21℃ | 16℃ | 140mm |
2月 | 22℃ | 17℃ | 130mm |
3月 | 24℃ | 18℃ | 155mm |
4月 | 26℃ | 21℃ | 165mm |
5月 | 29℃ | 24℃ | 225mm |
6月 | 31℃ | 26℃ | 210mm |
7月 | 32℃ | 27℃ | 180mm |
8月 | 32℃ | 27℃ | 250mm |
9月 | 31℃ | 25℃ | 255mm |
10月 | 29℃ | 23℃ | 195mm |
11月 | 26℃ | 21℃ | 145mm |
12月 | 23℃ | 18℃ | 135mm |
2-5.服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
石垣島は総じて治安が良く、旅の拠点となる石垣も治安良好です。
2-7.注意点
- 周辺の商業施設
- 動植物への接触
2-7-1.周辺の商業施設
サビチ鍾乳洞には目立った商業施設がありません。周辺には駐車場や売店こそあるものの飲食店や宿泊施設はなく、ギフトショップもスーパーもコンビニもありません。そのため、買い出しは最寄りの町で済ませておきたいです。
2-7-2.動植物への接触
サビチ鍾乳洞には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、アカテガニやヤシガニ、オキナワアナジャコやイシガキモリバッタなどの動物をはじめソテツやアダンなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.サビチ鍾乳洞の見どころ
ここからはサビチ鍾乳洞の見どころをまとめます。
3-1.鍾乳洞
おすすめ度:
秘境の中に埋もれた洞窟。
3-2.奇岩の入江
おすすめ度:
荒々しくも美しい鬼ヶ島。
3-3.秘密の砂浜
おすすめ度:
幻のプライベートビーチ。
サビチ鍾乳洞は鍾乳洞や奇岩の入江、秘密の砂浜など見どころ満載です。
中でも最大の見どころは冒険心を駆り立てられる鍾乳洞にあります。大規模な洞窟と比べるとやや小規模ではあるものの何億年という時間が凝縮された石柱や石筍、つらら石や曲がり石、洞窟サンゴや化石は一見の価値ありです。
ただ、見どころはそれだけではありません。洞窟を抜けた先に広がる奇岩の入江と秘密の砂浜もまたサビチ鍾乳洞に欠かせない名所と言えます。鬼ヶ島のような奇岩の入江とプライベートビーチのような秘密の砂浜が覗かせる景色は沖縄らしさ満点の風景です。
石垣島には無数の絶景がありますが、個人的にはサビチ鍾乳洞こそが隠れNo.1絶景スポットだと思います……それくらい本当に素敵な場所です。
サビチ鍾乳洞では鍾乳洞と奇岩の入江、秘密の砂浜が目玉!
個人的には太古の地球を覗ける鍾乳洞がおすすめ!
4.サビチ鍾乳洞の体験談
最後に管理人が2016年9月に訪れたサビチ鍾乳洞の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
サビチ鍾乳洞に到着……ってこんな辺鄙な場所に本当に石灰岩の洞窟があるの?
一見するとどっかの廃墟のようにも見えるけど、駐車場から青いゲートを抜けたら受付があるから。
1994年に開業したってこともあってかなり年季が入ってる。
まずは伊原間サビチ洞の説明を受けてから海辺に向かおう。
あれが洞窟の出入口か……さながら鬼ヶ島へと続く洞穴のよう。
太陽の熱で溶けちゃいそうだから早く日陰に逃げ込もう!このままだとバターになっちゃう!
色的にとろけるチーズの間違いじゃない?
どっちでもいいよ!あんまふざけてるとそのラードの塊みたいな体、熱々のアスファルトに押し付けるよ?
A5ランクの肉質を持つ僕に何たる仕打ち!
……串刺しにしてケバブにした方がいいかな。
ぶわっと舞い込む風の中、目を開けると青緑色の海!
あまりの蒸し暑さに鍾乳洞内の撮影を忘れてたけど、それを凌駕するほどの絶景が!
宝石のような海から吹き抜ける潮風が心地良し。
水の色も青ってより緑に近いね。それはさておき噂のビーチはどこへ?
あっちの岩場に階段あったからそっちに何かあるかも。いよいよ冒険の匂いがしてきたぞ!
鬼が出るか蛇が出るか……ハブだったら洒落にならないけど。
毒蛇だったら僕が食べてあげるから安心して。
いや、ラーテルかよ!
階段の下には奇岩の入江。鬼ヶ島に上陸したみたいで楽しい!
すぐ近くに波が迫ってきてるところを見るとなかなかのスリル。
もう童心が“実家に帰らせていただきます”状態。子供の頃、よく泥だらけになって遊んだな。
でも、満潮時はここも水没しちゃうからその前に大人に戻らないと!
現実は厳しいや。でも干潮時にだけ訪れる“局所的幼児退行”は最高の快感……これはやめられない。
誰もが人生で一度は「子供の頃に戻りたい」って思うもんね……今だけはあの頃へ戻っちゃおう。
巨岩の陰からビーチが見えた!向こうに行けばちょっと湿ったパウダーサンドに寝転がれそう!
石垣島にはいくつもビーチがあるけど、ここまで秘境感ある場所は珍しい。
石垣島一周中じゃなければ思いっきり海に飛び込んでるのに!
とりあえず向こうのビーチの方に行ってみよっか。
うわぁぁぁあ……これぞ南国!沖縄!石垣島!楽園!
ここが秘密の砂浜かぁ……溢れ出るプライベートビーチ感がたまらない!まさに極上のバカンスよ!
まさか地下世界の先にこんな絶景があったなんて……。
これは言うまでもなく絶景。石垣島のNo.1ビーチに認定しちゃおう。
沖縄来る前は「人生疲れた」なんてしょげてたけど、石垣島に来て全部どうでも良くなっちゃった。
生きてさえいればきっとまたこんな絶景に出会えるさ。それだけでこの世界は生きるに値する。
ただ、とんでもねぇ湿気と熱気で汗が止まらないや。もう全身びっちゃびちゃのびちゃ。
気を抜いたら一瞬で脱水症状になりそうだね。こまめに水分補給しないとあっという間にあの世にファラウェイだよ。
ただ現実逃避してただけなのにもうこの世からフェードアウトしちゃいそう。
もしかしたらこのビーチそのものが幻だったりして。
炎天下により数分で“汁だくミイラ”完成……そして伝説へ。
ってまだ石垣島の伝説として語り継がれるには早いよ!生きてここから脱出せねば!
……ふぅ、ここ数年分の汗をかいたかもしれない。もうカラッカラのガス欠状態。
さながらここは地獄の太陽光から守ってくれる天然のシェルターだね。
……まさに鬼ヶ島そのものよ。でも、誰もいないプライベートビーチは想像以上に綺麗だったね。
地元の人によるとこの洞窟は夕暮れが一番綺麗だとか。
実際はその鍾乳洞を抜けた先の海が綺麗なんだけど、そんなことより今は水分補給しないと!笑
えっと、泡盛ならあるけど……飲む?
鬼か!ここに本物の鬼がおったど!
酒吞童子は水よりもアルコールが好きって聞いたけど。
あれは鬼の頭目だもの。僕は人間だもの。
泡盛に至っては沖縄人のソウルドリンクだって言ってたよ?笑
どこの呑兵衛と話したのか知らないけど、そんなトンデモ話を信じちゃダメじゃない!
信じてるわけないじゃん……はい、お茶!
5.まとめ
今回は石垣島にあるサビチ鍾乳洞の観光情報、奇岩の入江や秘密の砂浜の見どころをまとめました。
国内旅行で石垣島を訪れるならサビチ鍾乳洞がおすすめです。中でも奇岩の入江や秘密の砂浜は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。