石垣島最西端に堂々と立つ眺望抜群の岬、それが御神崎灯台です。荒々しく連なる高台から望む大海原はまさに絶景……夕日スポット・星空スポットとしても知られています。晴れた日は西表島も望めるなど、琉球の大自然を肌で感じさせてくれる観光スポットと言えるでしょう。
今回は石垣島にある御神崎灯台の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
御神崎灯台は美しい夕日・星空を眺めるのに最高のロケーション!
この記事では「石垣島にある御神崎灯台の観光情報」「姉の頭石(フチブイ岩)の見どころ」をまとめるよ!
1.御神崎灯台の概要
まずは御神崎灯台の概要を見ていきましょう。
- 国:沖縄/石垣島
- 地域:崎枝
- 特徴:岬/灯台
- 目玉:姉の頭石(フチブイ岩)
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
御神崎灯台は沖縄の石垣島、屋良部半島の最西端にある灯台です。島内でも名の知れた夕日スポット・星空スポットとされるこの場所は美しい空と海、そして真っ白な灯台が出迎えてくれる観光スポットとして知られています。
石垣島には絶好のロケーションで海を一望できる岬が点在していますが、御神崎灯台からの眺めは別格。太陽がバターのように溶けてゆく姿を拝める夕日スポット、満天の星々が眺められる星空スポットとしても注目されています。
その絶景に一目惚れする人も数知れず……その景色から“神様が降りてくる聖地”と呼ばれているのだとか!
ただ、美しい風景とは裏腹に1952年に発生した遭難事故の慰霊碑・菩薩像も安置されており、御神崎灯台の二面性が顔を覗かせます。現地には姉の頭石(フチブイ岩)にまつわる恐ろしい言い伝えが残されているなど、背景にある逸話も興味深い場所となっています。
石垣島を訪れるなら御神崎灯台は外せないね!
石垣を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.御神崎灯台の観光情報
次に御神崎灯台の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~10万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は石垣島旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:石垣島/崎枝
- 住所:沖縄県石垣市崎枝
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:30分~1時間
- タクシー:20分~30分
- レンタカー:20分~30分
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:30分~1時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「石垣⇒御神崎灯台」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 4月~6月:暑くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:6月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 21℃ | 16℃ | 140mm |
2月 | 22℃ | 17℃ | 130mm |
3月 | 24℃ | 18℃ | 155mm |
4月 | 26℃ | 21℃ | 165mm |
5月 | 29℃ | 24℃ | 225mm |
6月 | 31℃ | 26℃ | 210mm |
7月 | 32℃ | 27℃ | 180mm |
8月 | 32℃ | 27℃ | 250mm |
9月 | 31℃ | 25℃ | 255mm |
10月 | 29℃ | 23℃ | 195mm |
11月 | 26℃ | 21℃ | 145mm |
12月 | 23℃ | 18℃ | 135mm |
2-5.服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
石垣島は総じて治安が良く、旅の拠点となる石垣も治安良好です。
2-7.注意点
- 周辺の商業施設
- 動植物への接触
2-7-1.周辺の商業施設
御神崎灯台には目立った商業施設がありません。周辺には自動販売機やトイレこそあるものの飲食店や宿泊施設はなく、ギフトショップもスーパーもコンビニもありません。そのため、買い出しは最寄りの町で済ませておきたいです。
2-7-2.動植物への接触
御神崎灯台には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、アカテガニやヤシガニ、オキナワアナジャコやイシガキモリバッタなどの動物をはじめソテツやアダンなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.御神崎灯台の見どころ
ここからは御神崎灯台の見どころをまとめます。
3-1.灯台
おすすめ度:
丘の上に立つ純白の灯台。
3-2.姉の頭石(フチブイ岩)
おすすめ度:
おぞましい逸話の残る岩。
御神崎灯台は灯台や姉の頭石(フチブイ岩)など見どころ満載です。
シンプルながらも味わい深い灯台は御神崎のシンボル。高台に悠々と立つその姿は素朴ながらも島らしい景色を描いています。目の前に広がる大パノラマも島を代表とする絶景です。
石垣島には他にもいくつか岬がありますが、見晴らしの良さなら御神崎灯台も引けを取りません。むしろ開放感抜群の海は南の島の絶景そのもの……夕日・星空を眺めるのにこれほど最適な場所は他にないと言っても過言ではありません!
他にも干潮満潮で表情を変える姉の頭石(フチブイ岩)も必見です。ここには古くからの言い伝え含め、興味深いエピソードが残されています。
その昔、この地に働き者の姉と怠け者の弟がいました。ある日、姉が畑から帰ると弟が悪友と酒盛りをしているところを目撃します。さすがの姉も堪忍袋の緒が切れ、弟を大声で叱ります。しかし、弟は反省するどころか恥をかかされたと逆上し、姉をナタで切りつけてしまったのだとか。
それにより姉は絶命……したかに思えたものの切り落とされた首が弟を嚙み殺し、勢い余って御神崎の岩の上にまで飛んでいったそうです。その頭が姉の頭石(フチブイ岩)となったとされています。
ちなみに「フチブイ」とは風呂敷のような被り物のことで、こちらにもまた別の逸話が残っているようです。ただ、すべて解説すると非常に長くなってしまうので割愛させていただきます。
御神崎灯台では灯台と姉の頭石(フチブイ岩)が目玉!
個人的には空を突き抜けるような灯台がおすすめ!
4.御神崎灯台の体験談
最後に管理人が2016年9月に訪れた御神崎灯台の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
御神崎灯台に到着!ついに島一周して石垣島最西端の地にやってきたぞ。
一見どこにでもある灯台だけど、高台から見る景色は絶景だって噂だよ!
石垣島の絶景はほぼコンプリートしたはずだけど、まだ残ってたんだね!
むしろ石垣島は島全部が絶景の宝庫。存在そのものが絶景なのさ。
今は秋だから見られないけど、春にはテッポウユリやマツヨイグサも咲き乱れるんだとか!
それは見たかった!でも、この青空だとサファイアブルーに輝く海が見られるはず……それだけで十分!
んぱあぁああぁぁっ!今ならこの海を割れる……気がする!
いや、モーセの海割りじゃないんだから。
んで、割れた海を歩いて西表島まで行くっ!
……普通に泳いで渡りなよ。途中で足つって動けなくなっても知らないけどね。
それも本望!こんなに綺麗な海だもの……文字通り海の藻屑となって消えたって構わない!
海が汚れるからやめ……いや、魚の栄養になると考えればそれもありか。
相変わらず辛辣!ちょっくら深海1,000mまで沈んでくる。
光の届かない真っ暗な深海って地球上で最も怖い場所だと思うけど、耐えられるの?
未確認生物のヒトガタ(ニンゲン)として琉球王国のUMAになろうと思ってる。
そういえば、ここ御神崎灯台にも姉の頭石の逸話が残ってるんだってね。
聞いたことがある……ぐうたらな弟に首を斬られた姉の頭が今も残ってるって言い伝え。
そうそう。ちょうどあの岩礁の一番上にある丸い岩。
古い伝説によると首を斬られた際に弟の首も噛みちぎったって話だけど……ちょっと怖すぎやしないかい。
……石垣島一周を締めくくるにはおぞましい話だよね。ここが心霊スポットとされる噂もこの伝承から来てるのかも!
海は怖や怖や。
単なる噂だけど、沖縄ってその手の心霊スポットも結構あるらしいからあながち間違いでもなかったりして……。
5.まとめ
今回は石垣島にある御神崎灯台の観光情報、姉の頭石(フチブイ岩)の見どころをまとめました。
国内旅行で石垣島を訪れるなら御神崎灯台がおすすめです。中でも姉の頭石(フチブイ岩)は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。