アイスランドで地球の裂け目が見られる国立公園、それがシンクヴェトリル国立公園です。ギャオと呼ばれる大地の割れ目が露出しており、美しい溶岩原一帯が世界遺産に登録されています。そこはまさに大自然の営みを覗ける観光スポットと言えるでしょう。
今回はアイスランドにあるシンクヴェトリル国立公園の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
シンクヴェトリル国立公園はユーラシアプレートと北米プレートの衝突地点が見られる激レアスポット!
この記事では「アイスランドにあるシンクヴェトリル国立公園の観光情報」「ギャオの見どころ」をまとめるよ!
1.シンクヴェトリル国立公園の概要
まずはシンクヴェトリル国立公園の概要を見ていきましょう。
- 国:アイスランド
- 地域:セルフォス
- 特徴:世界遺産/国立公園
- 目玉:ギャオ
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
シンクヴェトリル国立公園はアイスランド……いや、地球でも滅多に見られない大陸プレート同士の衝突地点が見られる国立公園です。剝き出しの岩盤に彩られた世にも珍しい場所で、ギャオと呼ばれる地表に突き出した海嶺が見られる観光スポットとしても知られています。
アイスランドにはギャオがいくつか点在しているものの、シンクヴェトリル国立公園のものは一際規模が大きく、ダイナミックな地球の営みを感じずにはいられません。荒々しい岩盤に挟まれながらゆっくりと歩けば、地球の深淵を覗いているような気分が味わえるでしょう!
まさに太古から続く大自然の営みが刻まれた場所と言えるでしょう。
ちなみに、世界遺産には2004年に「世界初の民主議会であるアルシングが開かれた場所」との理由で登録されています。周辺には岩石でろ過された透明度抜群の氷河水をたたえるシンクヴァトラヴァトン湖があり、アイスランドを代表する景勝地としても知られています。
アイスランドを訪れるならシンクヴェトリル国立公園は外せないね!
レイキャビクを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.シンクヴェトリル国立公園の観光情報
次にシンクヴェトリル国立公園の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はアイスランド旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:アイスランド/セルフォス
- 住所:806 Selfoss, Iceland
- 行き方:タクシー/レンタカー/ツアー
- タクシー:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「レイキャビク⇒シンクヴェトリル国立公園」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くてやや晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:5月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 3℃ | -3℃ | 80mm |
2月 | 3℃ | -3℃ | 85mm |
3月 | 4℃ | -2℃ | 85mm |
4月 | 7℃ | 0℃ | 55mm |
5月 | 10℃ | 4℃ | 50mm |
6月 | 13℃ | 7℃ | 45mm |
7月 | 15℃ | 9℃ | 50mm |
8月 | 14℃ | 8℃ | 70mm |
9月 | 11℃ | 5℃ | 75mm |
10月 | 7℃ | 2℃ | 85mm |
11月 | 4℃ | -1℃ | 80mm |
12月 | 3℃ | -3℃ | 90mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:厚手の服装
- 7月~9月:厚手の服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
アイスランドは総じて治安が良く、旅の拠点となるレイキャビクも治安良好です。
2-7.注意点
- 動植物への接触
2-7-1.動植物への接触
シンクヴェトリル国立公園には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、パフィンなどの動物や島全体を覆う苔などの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.シンクヴェトリル国立公園の見どころ
ここからはシンクヴェトリル国立公園の見どころをまとめます。
3-1.シンクヴァトラヴァトン湖
おすすめ度:
国内で最大規模の自然湖。
3-2.ギャオ
おすすめ度:
プレート同士の衝突地点。
シンクヴェトリル国立公園はシンクヴァトラヴァトン湖やギャオなど見どころ満載です。
荒々しい溶岩原の広がるシンクヴェトリル国立公園、その展望台に立つと見えてくるのが、アイスランド最大の自然湖として知られるシンクヴァトラヴァトン湖です。
この湖は岩石でろ過された氷河水をたたえる場所で、約100m~150m先まで見通せるほどの透明度を誇ります。ガラスのように澄み切った水はシルフラの泉とも呼ばれ、知る人ぞ知るシュノーケリング&ダイビングの聖地としても知られています。
そんな湖を貫くように露出しているのが、通称ギャオと呼ばれる地球の裂け目です。シンクヴェトリル国立公園の代名詞でもあるギャオは大地の割れ目が浮き出た世界的にも珍しい場所で、一歩遊歩道を歩けば地球内部へと突き進むかのような大冒険が疑似体験できます。
ここは原始の地球に最も近い場所……と言っても過言ではないかもしれません!
シンクヴェトリル国立公園ではシンクヴァトラヴァトン湖とギャオが目玉!
個人的には巨人が引き裂いたような迫力を放つギャオがおすすめ!
4.シンクヴェトリル国立公園の体験談
最後に管理人が2016年11月に訪れたシンクヴェトリル国立公園の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
シンクヴェトリル国立公園に到着!ゴールデンサークル巡りの最後を締めくくるのは世にも珍しい地球の裂け目!
……ギャオ!
ど、どうしたの?いきなり叫んで。
違うの、その大地の割れ目をアイスランドではギャオって呼ぶんだよ。ちなみに、シンクヴェトリルは議会の原っぱって意味ね。
ガイドさん曰く、この国立公園の名前はアルシングと呼ばれる世界初の民主主義議会にちなんでるとかで。
世界遺産への登録は2004年。ダイナミックな絶景が見どころ。まずは展望台に向かおう!
ほわぁ……確かに美しい!というか眩しい!剝き出しの岩盤から大地のエネルギーが伝わってくる。
ミルキーブルーに輝く湖はシンクヴァトラヴァトン湖。アイスランド最大の天然湖なんだってさ。
幻想的な色合いを放つ湖に吸い込まれそうになるね。
世界中のダイバー憧れの地でもあって、シルフラの泉と呼ばれる神秘的なシュノーケリング&ダイビングスポットもあるらしいよ。
……まるで巨人が強引に引き裂いたみたい。
展望台からの大パノラマ。眼下に広がるギャオはユーラシアプレートと北アメリカプレートの衝突地点なのだとか。
話が壮大すぎて頭が追いつかないや。ただ、地球にはとんでもないパワーがあるってことだけは伝わってきた。
ダイナミックな光景だよね。
シンクヴェトリル国立公園、地球が生きてると実感できる場所!
火と氷の国、アイスランドらしい絶景が見られて大満足!
太陽と雪が描く絶妙なコントラストは、まるで絵画。
……今、私たちは地球に挟まれてる!
地球って常に動いてるって言うよね。だとしたら、ずっとここにいたら本当に挟まれちゃうんじゃない?
そんな急激に動かないから大丈夫。今は断崖絶壁に挟まれながら大自然のパワーを全身で感じよう。
遥か先まで続く一本道はさながら地球の中へと続くワープホール。
大地が作った巨大なクレバスは「センター・オブ・ジ・アース」の世界……地底旅行してる気分を味わえる。
非現実的な光景も相まって、本当に“映画の中”にいるような気分になるよ。いや、言うなれば“地球の中”かな。
さすがは火と氷の国、旅のすべてが大冒険に変わっちゃう。
朝焼けと夕焼けが交互に訪れるこの時期のアイスランド。絶景という言葉じゃ足りないくらいに君が好き。
途中から泣ける曲の歌詞みたくなってるよ!
世界遺産シンクヴェトリル国立公園、そこは世界でも類を見ない地球の深淵を覗ける場所だった。
これはゴールデンサークルを巡るなら絶対に訪れたいスポットと言えるかもしれないね。
あっちには教会と家があった!
あれはシンクヴェトリル教会かな。隣にあるのは普通の民家に見えるけど、ガイドさん曰く宿泊施設みたいだよ。
さて、そろそろレイキャビクに帰るとしようかね……と思った矢先、滑って全然歩けない!さすがは“アイススケートランド”!
でも、そんな私たちを見て韓国の人?中国の人かな?とにもかくにもアジアの人が手を差し伸べてくれた!
……僕はどこを旅しても素敵な人に出会うプロ。旅先で出会う人みんな良い人すぎてもっともっと旅したくなる。
大袈裟だけど、知らない国で知らない人同士が手を取り合う。政治とか経済とか抜きに、みんなこうだったらいいのにね。
白銀のシンクヴェトリル国立公園は身も心も凍えるような寒さだったけど、最後の最後にほっこりしたのでしたとさ!笑
凍えるような寒さでも、手を繋げば一瞬で暖まる。それを実感できる国、アイスランド。
5.まとめ
今回はアイスランドにあるシンクヴェトリル国立公園の観光情報、ギャオの見どころをまとめました。
海外旅行でアイスランドを訪れるならシンクヴェトリル国立公園がおすすめです。中でもギャオは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。