アイスランドにぽっかりと空いた穴から突如として熱湯が噴き出す間欠泉、それがストロックル間欠泉です。ゲイシール間欠泉と肩を並べるこの場所はさながら“湯煙の里”、熱湯の雨が降り注ぐ危険地帯……地球のエネルギーが爆発する観光スポットと言えるでしょう。
今回はアイスランドにあるストロックル間欠泉の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
ストロックル間欠泉は火傷必至の天然シャワー!
この記事では「アイスランドにあるストロックル間欠泉の観光情報」「ゲイシール間欠泉の見どころ」をまとめるよ!
1.ストロックル間欠泉の概要
まずはストロックル間欠泉の概要を見ていきましょう。
- 国:アイスランド
- 地域:セルフォス
- 特徴:間欠泉
- 目玉:ゲイシール間欠泉
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ストロックル間欠泉はアイスランドの南西部、ハウカダール渓谷の地熱地帯にある間欠泉でマグマよって熱せられた温泉が勢いよく噴き出す観光スポットです。世界的に知られたゲイシール間欠泉と双璧をなす間欠泉で、現在では約5分~10分に1回、約20m~30mの熱湯を噴出しています。
間欠泉が発生する条件は、次の通りです。
- 地表周辺に地下水が溜まっていること
- 地下にマグマが溜まっていること
- 地上に穴が空いていること
- 沸騰する温度であること
- 一定の空間があること
アイスランドの間欠泉は約1000年前から活動しているとされ、1810年には約30分毎の頻度で噴出していたとされています。一時期、1815年には約6時間毎の頻度に落ち着き、1907年~1916年には休眠状態に入ったものの1935年に活動を再開し、1963年には当初の頻度にまで戻ったそうです。
今もゲイシールはほぼ活動休止状態ですが、ストロックルはまだまだ現役。かつて60m~70mの熱湯を噴き上げていた頃と比べると落ち着いたものの、現在も豪快な姿を見せてくれています。運が良ければ約40mに達する大爆発も見られるかもしれません。
アイスランドを訪れるならストロックル間欠泉は外せないね!
レイキャビクを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ストロックル間欠泉の観光情報
次にストロックル間欠泉の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はアイスランド旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:アイスランド/セルフォス
- 住所:8M7X+3PJ, Hafnartún, 806 Selfoss, Iceland
- 行き方:タクシー/レンタカー/ツアー
- タクシー:1時間30分~2時間
- レンタカー:1時間30分~2時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「レイキャビク⇒ストロックル間欠泉」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くてやや晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:5月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 3℃ | -3℃ | 80mm |
2月 | 3℃ | -2℃ | 85mm |
3月 | 4℃ | -2℃ | 85mm |
4月 | 6℃ | 1℃ | 55mm |
5月 | 10℃ | 4℃ | 50mm |
6月 | 12℃ | 7℃ | 45mm |
7月 | 14℃ | 9℃ | 50mm |
8月 | 14℃ | 8℃ | 70mm |
9月 | 11℃ | 6℃ | 75mm |
10月 | 7℃ | 2℃ | 85mm |
11月 | 4℃ | -1℃ | 80mm |
12月 | 3℃ | -2℃ | 90mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:厚手の服装
- 7月~9月:厚手の服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
アイスランドは総じて治安が良く、旅の拠点となるレイキャビクも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 周辺の商業施設
- 動植物への接触
- 熱湯による火傷
2-7-1.拠点からの立地
ストロックル間欠泉は日帰りで観光可能です。ただ、レイキャビクから片道1時間30分~2時間ほど、往復3時間~4時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.周辺の商業施設
ストロックル間欠泉の付近には目立った商業施設がありません。周辺には飲食店こそあるものの宿泊施設はなく、スーパーもコンビニもありません。そのため、買い出しは最寄りの町で済ませておきたいです。
2-7-3.動植物への接触
ストロックル間欠泉には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、パフィンなどの動物や島全体を覆う苔などの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
2-7-4.熱湯による火傷
ストロックル間欠泉の周りはロープで仕切られているものの、半径10m以内では熱湯に注意です。水温は深さ1m地点で約90℃~95℃、深さ10m地点で約110℃あるため、触れると火傷します。風向きによっては熱湯の雨が降り注ぐので、適度な距離を保ちましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ストロックル間欠泉の見どころ
ここからはストロックル間欠泉の見どころをまとめます。
3-1.ゲイシール間欠泉
おすすめ度:
白煙を吐き出す間欠泉。
ストロックル間欠泉はゲイシール間欠泉など見どころ満載です。
どちらの間欠泉もアイスランドの……いや、地球の力強さを感じさせる間欠泉で、火山が爆発するかのように熱湯を吐き出す姿は圧巻の光景と言えます。
爆発の直前、青い気泡がぐつぐつと盛り上がり、冷気と熱気の薄い膜を突き破るように一気に天高く舞う。その姿はまるで“青空に飛び出した白銀の龍”。静寂の合間を切り裂くようにダイナミックな蒸気を噴き出す轟音は、地球の雄叫びそのものです。
ラングヨークトル氷河が溶けた青い地下水が一瞬で白煙に変わる姿は、言うなれば大自然が繰り広げるマジックショー。種も仕掛けもないその美しさこそがこの場所の見どころと言えるでしょう。
中でも朝焼け・夕焼けのロマンチックな絶景は言葉にできません。
ストロックル間欠泉ではゲイシール間欠泉が目玉!
個人的には迫力満点のゲイシール間欠泉がおすすめ!
4.ストロックル間欠泉の体験談
最後に管理人が2016年11月に訪れたストロックル間欠泉の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ストロックル間欠泉に到着!ここはゲイシール間欠泉と並ぶアイスランドでも指折りの間欠泉。
勢いよく温泉水を噴き出す姿は地球の雄叫びそのもの。苔むしたこの場所にもその咆哮が響いてくる。
至る所から蒸気を吐き出す姿はさながら“湯煙の里”。
間欠泉は地熱で温められた熱湯が噴出する場所で、アイスランドではストロックルとゲイシールの2つが有名とのこと。
ただ、かつて60m~70mの熱湯を噴き上げていたゲイシールは活動が落ち着いててストロックル間欠泉にお株を奪われてる状態。
現在はゲイシール間欠泉よりも5分~10分間隔で20m~30mの熱湯を噴き上げるストロックル間欠泉が観光のメインなのだとか。
……よし、早速間欠泉を浴びにいこう!
そんなシャワー感覚で浴びれるもんじゃないから!
噴き出した熱湯は数秒で引いて元の状態に戻る。これを繰り返すからか地面はスケートリンク状態。
……これ、立ってるのもやっとだよ。
……あれ?おかしいな。膝に笑い袋詰め込んだのかってくらい笑いが止まらないや。
滑り止めの靴じゃないと歩けないくらいの凍結具合だね。
でも、まだ間欠泉が大爆発した瞬間を激写できてないから死ぬわけにはいかない。
まぁ死にはしないだろうけど……もうちょっと近づいてシャッターチャンスを狙ってみよう。
……あちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!近くで見ようと穴を覗いてたら突然熱湯噴き出したよ!
真っ白な湯気がお湯の熱さを物語ってるね!
間欠泉が白煙を噴き上げる度に月面探査ロケットの打ち上げに成功したかのような歓声が上がる。
大人気番組「世界の果てまでイッテQ!」で出川哲朗さんが“間欠泉しゃぶしゃぶ”やってたのもここだよ。
あの伝説の企画……ここでやってたんだ!
まぁ爆発直後は熱湯の雨が降り注ぐから真似はしないでね。濡れたくない人も半径10m以内に近づかないように。
お湯を触って「Ouch!」って叫んでる人もいるけど、場所によっては100℃近くあるとかないとか。
もう熱湯風呂どころじゃないよね!
……グゥゴゴゴォオヴァッシャァァ!
息吹のような爆音とともに白煙が上がる。雲のように形を変えながら立ち昇る姿はまるで龍の如し。
地球が大声で叫んでるような生命力を感じさせる。もしかしたら地球も息をしてるのかもしれない。
……地球にも息抜きが必要なのさ。
人間と同じだ。たまには温泉にゆっくり浸かって疲れを取らないとストレスが溜まっていつか間欠泉みたいに爆発しちゃう。
定期的に発散するのが大切です。
そう教えてくれたのは、アイスランドの間欠泉でした。
……って何、良い感じのCMみたいに締めようとしてるの?笑
この後ガイドさんが謎の黒いグミくれたんだけど、ハチャメチャに不味かったことは内緒。
涙目で「Good!」と言ったことは褒めてあげよう。みんなもアイスランドの黒いグミ、機会があったら食べてみて!
5.まとめ
今回はアイスランドにあるストロックル間欠泉の観光情報、ゲイシール間欠泉の見どころをまとめました。
海外旅行でアイスランドを訪れるならストロックル間欠泉がおすすめです。中でもゲイシール間欠泉は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。