デンマークで約200年愛されてきた市民の憩いの場、それがチボリ公園です。テーマパークとしては世界で三番目に古く、かのウォルト・ディズニーやハンス・クリスチャン・アンデルセンが足繫く通った遊園地としても知られています。中でも聖夜を彩るクリスマスイルミネーションは必見……そこは世界に名だたるエンタメと童話を生んだ観光スポットです。
今回はデンマークにあるチボリ公園の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
チボリ公園がなければ世界的に知られる作品も生まれてなかったかも!
この記事では「デンマークにあるチボリ公園の観光情報」「クリスマスイルミネーションの見どころ」をまとめるよ!
1.チボリ公園の概要
まずはチボリ公園の概要を見ていきましょう。
- 国:デンマーク
- 地域:コペンハーゲン
- 特徴:公園/遊園地/テーマパーク
- 目玉:クリスマスイルミネーション
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
チボリ公園はデンマークの首都コペンハーゲンにあるテーマパークです。世界最古の遊園地の1つで、年間数百万人~数千万人の観光客が訪れる観光地としても知られています。そこは童話の世界を閉じ込めたような場所、誰もが童心に帰ってしまう観光スポットです。
かのウォルト・ディズニーはディズニーランドの構想を練る際、ここチボリ公園を何度も訪れて園内の施設や遊具の配置を考えていたとされています。代表作に「親指姫」「人魚姫」「裸の王様」「マッチ売りの少女」「みにくいアヒルの子」を持つハンス・クリスチャン・アンデルセンも足を運び、童話の着想を得ていたとされています。
そんなチボリ公園の始まりは1843年のこと。当時の国王、クリスチャン8世から土地を借り受けたゲオ・カールステンセンが建設したとされています。当初は娯楽を提供することで国民の関心を政治から切り離す目的があったそうですが、その後紆余曲折を経て無事開業に至ったとのことです。
ちなみに、開業初日の入場者数は約3,615人だったとか。その後、国内外で評判を集め、1周年を迎える頃には約1万6,000人に到達したとされています。それからも客足は伸び、創設以来約3億人が訪れたという……まさに北欧きっての夢の国、それがチボリ公園と言えるでしょう。
デンマークを訪れるならチボリ公園は外せないね!
コペンハーゲンを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.チボリ公園の観光情報
次にチボリ公園の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はデンマーク旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間
⇒月曜日~木曜日:11時00分~22時00分
⇒金曜日~土曜日:11時00分~24時00分
⇒日曜日:11時00分~22時00分 - 所要時間:2時間~3時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:デンマーク/コペンハーゲン
- 住所:Vesterbrogade 3, 1630 Copenhagen V, Denmark
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- 電車:5分~10分
- バス:5分~10分
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「コペンハーゲン⇒チボリ公園」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 3℃ | -1℃ | 55mm |
2月 | 3℃ | -1℃ | 30mm |
3月 | 6℃ | 1℃ | 45mm |
4月 | 11℃ | 4℃ | 40mm |
5月 | 16℃ | 8℃ | 40mm |
6月 | 20℃ | 12℃ | 55mm |
7月 | 22℃ | 14℃ | 60mm |
8月 | 22℃ | 14℃ | 55mm |
9月 | 17℃ | 11℃ | 70mm |
10月 | 12℃ | 7℃ | 55mm |
11月 | 7℃ | 4℃ | 65mm |
12月 | 5℃ | 1℃ | 60mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
デンマークは総じて治安が良く、旅の拠点となるコペンハーゲンも治安良好です。
2-7.注意点
- 行事の開催時期
- パーク施設の休止
- 誤解の世界最古
- 年間の開園期間
2-7-1.行事の開催時期
チボリ公園で行われるイベントの開催時期は不定期となります。毎日行われるショーの中には定時のものもあるので、訪れる日付に合わせて調整しましょう。
2-7-2.パーク施設の休止
チボリ公園では、稀にアトラクションが休止されます。休止理由は気候の影響をはじめ、機材トラブルや定期メンテナンスなど多種多様です。状況次第では施設そのものが停止・閉鎖となる場合もあるため、詳しくは運行情報をご確認ください。
2-7-3.誤解の世界最古
チボリ公園は世界で最も古いテーマパークの1つで、開業も1843年と200年近くの歴史があります。ただ、厳密には世界で三番目の遊園地であって世界最古の遊園地ではありません。
最も古い遊園地は同国にある1583年開園のデュアハウスバッケン、二番目に古い遊園地はオーストリアにある1766年開園のプラーター公園とされています。イギリスにも1661年にオープンしたボクソール庭園がありますが、これは庭園色が強いので例外とされます。
チボリ公園も世界最古とは言われていますが、遊園地としての歴史はまた別物と覚えておかねばなりません。ちなみに、ディズニーランドは1955年、ユニバーサルスタジオは1964年の開業です。
2-7-4.年間の開園期間
チボリ公園の年間の開園期間は春季4月初旬から夏季9月下旬までとなります。それ以外は10月中旬から11月初旬までのハロウィン期間、11月中旬から12月31日までのクリスマス期間に開園しています。逆に1月から3月は閉園となるので注意しましょう。
クリスマス当日も休園となる場合があるなどチボリ公園は独自の開園期間を設けているので、訪れる日時にも気を付けてください。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.チボリ公園の見どころ
ここからはチボリ公園の見どころをまとめます。
3-1.クリスマスイルミネーション
おすすめ度:
聖夜を彩る10万個の電飾。
3-2.アトラクション
おすすめ度:
30種類あるとされる遊具。
3-3.ショー
おすすめ度:
パレードなどの催し物。
※仮画像
チボリ公園はクリスマスイルミネーションやアトラクション、ショーなど見どころ満載です。
世界で三番目に古い遊園地とされるチボリ公園は、同国のデュアハウスバッケンやオーストリアのプラーター公園に次いで三番目の歴史を持つテーマパークです。ガーデンと呼ばれることもあって庭園へのこだわりも半端ではなく、世界最高峰の造園技術や美しい噴水など見どころは尽きません。
そんなチボリ公園はクリスマスシーズンとなるとイルミネーションが飾られ、園内は聖夜一色に染まります。この時期は約10万個の電飾に彩られ、幻想的かつ神秘的な空間へと一変……最高のクリスマスの幕開けです!
園内には約30種類にも及ぶアトラクションも設置されており、ジェットコースターをはじめフリーフォールや空中ブランコなど定番の遊具が揃い踏みです。メリーゴーランドやコーヒーカップなどの遊具もあり、老若男女誰でも楽しめます。他にも敷地内にはステージやホール、劇場も完備されており、コンサート・ダンス・バレエ・パントマイム・演劇・楽団などのショーも日夜開催されています。
衛兵の姿をしたキャストたちのパレードも見応え抜群、まさにチボリ公園は世界中の遊び心が詰まった遊園地なのです!
チボリ公園ではクリスマスイルミネーションとアトラクション、ショーが目玉!
個人的には北欧式の聖夜を体験できるクリスマスイルミネーションがおすすめ!
4.チボリ公園の体験談
最後に管理人が2016年11月に訪れたチボリ公園の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
チボリ公園に到着!いきなりコペンハーゲン中央駅からサブゲートが見えてるや。
本当は歩いてメインゲートまで行きたいけど、もう待ちきれない!
ここが……かのエンタメの王ウォルト・ディズニーや童話の神ハンス・クリスチャン・アンデルセンが通った遊園地か。
この場所がなかったらディズニーランドはなかったかも!
「親指姫」も「人魚姫」も「裸の王様」も「マッチ売りの少女」も……「みにくいアヒルの子」だって存在しなかったかもよ!
そう考えるとチボリ公園がいかに愛されてたかがわかるね。
園内はクリスマスムード一色。どこもかしこもオーナメントで厚化粧してらぁ……こりゃメイク落としないと肌荒れしちゃいそうだぜ。
飾り付けがキラキラで綺麗だね。まだ11月だってのに気分はすっかりクリスマスだよ。
目の前に広がるは世界最古のおもちゃ箱。この場所がもう魔法の世界、おとぎの国じゃん。
厳密には世界で三番目に古いテーマパークらしいんだけど、今はそんなこと気にしなくていっか。
トイレの案内からしてこれだもの。そりゃディズニーもアンデルセンも虜にしちゃうわけだ。
園内を回る前に用を足しておくのを忘れずに!これテーマパークで遊ぶ際の鉄則なり!
通路を抜けて広場に出るとそこにはクリスマスマーケット。この時期ならでは聖夜市場が目白押し。
みんなホットワインを飲んだり、エイブルスキーバーを食べたり……幸せそう。
ホットワインはわかるけど、エイブルスキーバーって何?不動産仲介業者とかやってたりする?
デンマークの伝統菓子だよ!ここチボリ公園でも屋台が出てるから虫歯が怖くないボーイ&ガールズはご賞味あれ。
電飾を纏ったチボリ公園のシンボル、城の如きニムホテルもぜひ見ておきたいところ。
あんなにたくさんデコレーションして、コペンハーゲンの電力は大丈夫なのかしら?
ついでにこじんまりしたクリスマスツリーと記念撮影。
もっと写真撮るに相応しい場所あったんじゃない?もう心霊写真みたいになっちゃってるよ!
誰が“クリスマスに思い切って告白するも見事に振られて成仏できなくなった地縛霊”やねん!
そこまで言ってないよ。でも、他のお客さんの迷惑になるから早く成仏して……悪霊退散!
一体、1本の木に何個電飾を巻けば気が済むんだ!
園内だけで約10万個の電飾があるらしいからね。そりゃ目もチカチカするわけよ。
クリスマスの飾りから覗く時計台も必見……ってなぜここにビッグベンが?!
ここはイギリスでもなければロンドンでもないよ。あれはコペンハーゲン市庁舎の時計台さ。
眼球の中で光の玉が弾ける……派手なのに優しい光。
それにしても本当にクリスマスシーズンに来て良かったね。普段のチボリ公園だとまずこんな電飾見られないよ。
サンタも見惚れる光の舞踏会。こりゃプレゼント配ってるどころじゃないね。
はっちゃけすぎて寝坊しちゃうかもしれないからトナカイの角で起こしたげよ。
真っ赤なハートまであるんだもの。ドキがムネムネですわ。
おじさん3人を3日間じっくりコトコト煮込んで出来上がったみたいな表現やめて。
デートで訪れた日にゃあ、もうすごいことになりそうだね。告白にもぴったりよ。
どうせまた振られて地縛霊になっちゃうんだからやめときな。
誰が“一緒に遊園地に行きたくない男No.1”やねん!
もう自虐ネタええわ!笑
こっちにもクリスマスツリーあったよ。ここもマーケットのエリアの一部なのかな?
クリスマスグッズを扱ってる店がたくさんあるね。北欧雑貨も手に入るみたい!
向こうには海賊船が停泊してる始末。
あれは海賊レストラン……あんなものやこんなものが食べられるんだってさ。
トロールの肉にドラゴンの血に毒リンゴに……ゲテモノ好きの僕なら全部ペロリよ。
いや、普通の飲食店だからね?
シダレヤナギから花火のような電飾がチリチリと降ってくる。まるで電飾の雨なりき。
夜空に打ち上がった電飾が闇に吸い込まれてゆく姿は幻想的かつ神秘的な光景。
今度は東洋の歴史的建造物みたいなものも見つけたよ。
噂によるとあれは日本をテーマにしてるらしいんだけど、どこか中国みたいな佇まいだね。
何やら日本にまつわる名前のメニューを出してるんだって?
あれは園内唯一のお寿司屋さんらしい。そんなこんなで日本の塔や中国の塔って呼ばれてるみたい。
歩けば歩くほど聖夜に飲まれる寒空の下……もうここに住みたいや。
まさに夢の国の住人になった気分。ディズニーもアンデルセンもこの景色を見て着想を得たに違いない。
緑の電球にメリーゴーランドを閉じ込めてみたよ。こういう写真の撮り方もありかも。
歪んだガラスに映るメリーゴーランドが“おとぎの国感”を倍増させるね。
あれは空中ブランコ?……って想像の100倍速く回転してる!笑
もはや絶叫マシンだね。笑い声と叫び声が絶妙にミックスされてホラー映画を見てるような気分になってくる。
かたや夜のメリーゴーランドはライトアップで“究極の乙女心くすぐり装置”に大変身。
煌びやかなメリーゴーランドに胸がキュンキュンしちゃう……自分、乙女なもんで!笑
最後にショップに立ち寄ってクリスマスツリーの飾りを見てみることに。
こんな形でオーナメントだけ個別販売されてるのは珍しいかも。見てるだけでも楽しいや。
さすがは北欧式クリスマス。これならオリジナルのクリスマスツリーも作り放題。
日本式とはまた違った楽しみが詰まってるのも魅力だね。
他にもおしゃれクリスマスグッズがいっぱいだよ。
お土産として買って帰るのもありかもしれない。これなら部屋のインテリアにも合いそうだし。
……こ、これは「ホームアローン」で泥棒相手にケビンが仕掛けてたやつかな?笑
あれとはちょっと違うけど、この星型飾りもまきびしにぴったり。
こんなの足に刺さったら……サンタさんに「絆創膏ください」ってお願いすることになっちゃうね。
とんだクリスマスプレゼントだこと。
……さて、そろそろ帰ろうか。あまり長居すると帰り道で強盗にばったり出くわしちゃいそうだし。
やっぱりさっきのオーナメント、買っておくべきだったかも。
いや、オーナメントは悪人を撃退する道具じゃないから!人を幸せにするものだから!笑
一応、サンタさんにスタンガンお願いしとこっと!
5.まとめ
今回はデンマークにあるチボリ公園の観光情報、クリスマスイルミネーションの見どころをまとめました。
海外旅行でデンマークを訪れるならチボリ公園がおすすめです。中でもクリスマスイルミネーションは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。