カナダの世界遺産カナディアンロッキーで根強い人気を誇る国立公園、それがヨーホー国立公園です。そこはナチュラルブリッジやエメラルド湖で有名な園で、地元民からは畏怖・驚異の存在として恐れられる地……威圧感にも似た静寂に包まれた風光明媚な観光スポットです。
今回はカナダにあるヨーホー国立公園の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ旅行計画にお役立てください。
ヨーホー国立公園は誰もが恐れ戦く自然美に魅せられる場所!
この記事では「カナダにあるヨーホー国立公園の観光情報」「ナチュラルブリッジやエメラルド湖の見どころ」をまとめるよ!
1.ヨーホー国立公園の概要
まずはヨーホー国立公園の概要を見ていきましょう。
- 国:カナダ
- 地域:ブリティッシュコロンビア
- 特徴:公園/奇岩/湖/レジャー
- 目玉:ナチュラルブリッジ/エメラルド湖
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ヨーホー国立公園は、世界遺産カナディアンロッキーにある国立公園の1つで、近隣にある公園の中で最小の面積を持つ国立公園として知られています。ただ、こじんまりしているとは言っても公園内にある名所はどれも一線級……地元民からも愛される地元密着型観光スポットです。
国内外から評価される自然美は圧巻の絶景で、言うなれば“美しい光景の集合体”。
飾らずとも品のあるカナダの大自然を味わうのにぴったりな場所です。ヨーホーという地名は先住民クリーク族の言葉で「畏怖」「驚異」を表す言葉が由来となっており、その言葉通り、この公園には畏怖の念を抱かずにはいられない岩山や驚異を感じずにはいられない瀑布が点在しています。
特に、他の国立公園と比べてもありのままの自然が残されている場所だけあり、より野性味に満ちた場所と言えるでしょう。
周囲にはスリーサウザンダーズと呼ばれる約3,000m級の険しいロッキー山脈が30峰ほど連なっており、天然橋であるナチュラルブリッジや氷河湖であるエメラルド湖があることでも知られています。周辺の山々の中からは三葉虫などカンブリア紀(約5億年前)の化石がほぼ完璧な状態で発見されており、考古学的にも重要な場所として著名です。
カナダを訪れるならヨーホー国立公園は外せないね!
カルガリーを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ヨーホー国立公園の観光情報
次にヨーホー国立公園の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はカナダ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:4時間~5時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:カナダ/ブリティッシュコロンビア
- 住所:Field, BC V0A 1G0, Canada
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:3時間~3時間30分
- タクシー:2時間~2時間30分
- レンタカー:2時間~2時間30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「カルガリー⇒ヨーホー国立公園」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | -3℃ | -14℃ | 20mm |
2月 | -1℃ | -11℃ | 15mm |
3月 | 4℃ | -7℃ | 20mm |
4月 | 11℃ | -2℃ | 30mm |
5月 | 16℃ | 4℃ | 60mm |
6月 | 20℃ | 8℃ | 70mm |
7月 | 23℃ | 10℃ | 65mm |
8月 | 22℃ | 9℃ | 55mm |
9月 | 16℃ | 4℃ | 50mm |
10月 | 12℃ | 0℃ | 15mm |
11月 | 3℃ | -8℃ | 15mm |
12月 | -2℃ | -12℃ | 15mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
カナダは総じて治安が良く、旅の拠点となるカルガリーも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 動植物への接触
2-7-1.拠点からの立地
ヨーホー国立公園は日帰りで観光可能です。ただ、カルガリーから片道2時間~3時間30分ほど、往復4時間~7時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.動植物への接触
ヨーホー国立公園には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、ビーバーなどの動物やマツなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ヨーホー国立公園の見どころ
ここからはヨーホー国立公園の見どころをまとめます。
3-1.ナチュラルブリッジ
おすすめ度:
水が削り割った石の橋。
3-2.エメラルド湖
おすすめ度:
静寂が包む翡翠の湖。
ヨーホー国立公園はナチュラルブリッジやエメラルド湖など見どころ満載です。
周囲をスリーサウザンダーズと呼ばれる3,000m級の山々に囲まれたヨーホー国立公園はカナダの原風景が凝縮されている場所。煌びやかで華やかなスポットを期待すると拍子抜けするかもしれませんが、全方位が絶景に囲まれた“風光明媚な光景の密集地帯”と言っても過言ではありません。
中でも、滝から橋へと姿を変えたナチュラルブリッジや翡翠色の水をたたえるエメラルド湖は必見!
ボウバレーの西に連なるワプティク連山から流れ出たキッキングホース川にかかるナチュラルブリッジは、世にも珍しい水の力が生んだ石の橋。膨大な量の水と悠久の時が川底の石灰岩を侵食して作られた天然の橋で、大自然のパワーを肌で感じられる場所となっています。
氷河の堆積物による光の屈折で翡翠色に染まるエメラルド湖も、見どころの1つです。観光客・旅行者はもちろん地元民からも愛される湖畔には全室暖炉付きのリゾートホテル、エメラルドレイクロッジがあり、夏はカヌーや乗馬、冬はスキーやボードなどレジャーも満載。森林に囲まれていて静かなので、喧騒を忘れてリラックスしたい人には絶好のロケーションと言えるでしょう。
周辺の地層からは数千万年前~数億年前の化石も発見されるなど、魅力は尽きません。
他にも青緑色の水をたたえるオハラ湖や八の字型に掘られたスパイラルトンネル、同国最大級の落差を誇るタカカウ滝があり、大自然を満喫したい人にぴったりな場所と言えるでしょう。
ヨーホー国立公園ではナチュラルブリッジとエメラルド湖が目玉!
個人的には本当に宝石のような色合いのエメラルド湖がおすすめ!
4.ヨーホー国立公園の体験談
最後に管理人が2017年6月に訪れたヨーホー国立公園の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ヨーホー国立公園に到着!ここは世界遺産カナディアンロッキーにある国立公園の1つだぜ!ヨーホー!
近隣のロッキー山脈の国立公園内では一番小さくて二番目に古い場所。
ヨーホー!ヨーホー!海っ賊っ暮っらっしっ!
うるさいなぁ!ヨーホーは先住民クリーク族の言葉で「畏怖」や「驚異」を意味するだけでカリブの海賊は関係ないから!
でも、クリークって首領クリークのことでしょ?
違うから!あんなイーストブルーの小物じゃないから!
……それはそうとここはどこなんでしょう?
ここはナチュラルブリッジと呼ばれる場所で、ワプティク連山から流れ出たキッキングホース川にかかる石の橋さ。
人の手が入ってないからナチュラルブリッジってこと?
大昔は滝だったんだけど、激流が川底の石灰岩を削って下を水が通るようになったんだよね。まぁ、実際は途中で切れてるんだけど。
いや、途中で切れてたら橋じゃないやん。ただの割れ目やん。
まぁまぁ、細かいことはいいじゃない。周りには約3,000m級の山々が連なるスリーサウザンダーズもあることだし。
え?ヴェルタースオリジナルがどうしたって?
そんな美味しいキャンディじゃない!スリーサウザンダーズ!
ん?カーネル・サンダース?
耳に鉄砲水でも詰まってんの?
カナダ旅で息を吞むような絶景を見てきた今の僕らからすると、ナチュラルブリッジはちと物足りない。
確かに、みんな顔が暗いよ!
ヨーホー国立公園自体は古生物学的・地質学的に貴重な化石も見つかってる場所だからロマンはあるんだけどね。
……見慣れちゃったんだ、絶景に。
美女は三日で飽きるみたいな感覚かな。いくら美人でも毎日のように見てたら何も感じなくなるんだ。
時代錯誤甚だしい!炎上怖くないの?
うちのブログ、誰も見てないからセーフ!セーフ!
現代社会舐めたら大変だよ?フィクションですら炎上する時代だからね?
続いてやってきましたのはぁ~エメラルド湖ぉ~エメラルド湖ぉ~。
車掌さんみたいな口調で言わなくていいから。
調べてみたらエメラルド湖、ヨーホー国立公園最大の湖らしいよ。
氷河の堆積物による光の屈折で湖面がエメラルド色になる湖、果たしてどんな色してるんだろうね。
男3人でカヌーに乗り込み、宝石の中を進む。
確かに水がエメラルドだ。溶けた宝石の上をスーッと進む感覚。
湖畔には全室暖炉付きのリゾートホテル、エメラルドレイクロッジがある。ここではカヌーの他に散策や乗馬も楽しめるらしい。
スキーやボードなどのレジャーもあるから年中楽しめるんだよね。
……天気も関係あるんだろうけど、他の湖と比べて暗い。水面に浮かんでると耳の奥がキーンとするくらい静か。
明鏡止水という言葉がぴったりな湖だと思う。
何もしなかったら鏡と見紛うほどだもの。
景色を反射して天然の鏡と化したエメラルド湖……湖そのものも綺麗だけど、取り囲う風景が何より綺麗。
たっぷりとカヌー体験を満喫した後は、湖を眺めて休憩。
湖畔のひんやりとした空気が気持ち良いね。
せっかくヨーホー国立公園にいるんだし、船上から「ヨーホー!」って叫ぼうかと思ったけど、やめたよ。
それを言うなら「ヤッホー!」じゃない?ってか変な声出したら害獣と間違われて猟師さんに撃たれるよ?
……グリズリーが集まってきたりしてね。
それはそれで迷惑だからやめて!カナダ旅行も終盤だけど、日本に戻るまでもうずっと口閉じてて!
口にキングサーモンぶち込んでくれたら黙る。
……熊側の人間だったんだ。
5.まとめ
今回はカナダにあるヨーホー国立公園の観光情報、ナチュラルブリッジやエメラルド湖の見どころをまとめました。
海外旅行でカナダを訪れるならヨーホー国立公園がおすすめです。中でもナチュラルブリッジやエメラルド湖は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。