カナダの世界遺産カナディアンロッキーの中でも最大面積を誇る国立公園、それがジャスパー国立公園です。そこは総面積2万3,401km²ある中で1万878km²を誇る公園で、3,000m級の山々に囲まれた絶対零度の聖域……人類未踏の地が数多く残された観光スポットです。
今回はカナダにあるジャスパー国立公園の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ旅行計画にお役立てください。
ジャスパー国立公園は氷河・氷原に覆われた巨大な自然公園!
この記事では「カナダにあるジャスパー国立公園の観光情報」「アサバスカ氷河やコロンビア氷原の見どころ」をまとめるよ!
1.ジャスパー国立公園の概要
まずはジャスパー国立公園の概要を見ていきましょう。
- 国:カナダ
- 地域:アルバータ
- 特徴:公園/氷河/氷原/渓谷/レジャー
- 目玉:アサバスカ氷河/コロンビア氷原
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ジャスパー国立公園は、世界遺産カナディアンロッキーの中で最大の面積を誇る国立公園で、総面積1万878km²に及ぶ公園として知られています。そこは同公園内にある7つの公園の中で最も巨大な公園……途方もない大自然に包まれた観光スポットです。
20年ほど先に国立公園となったバンフからは遅れを取ったものの、滝や湖のスケールは一級品。1907年に森林公園に指定され、1930年に国立公園に昇格して以降、毎年200万人もの観光客・旅行者が訪れるマンモス級の公園として愛されています。
アサバスカ氷河やコロンビア氷原をはじめ、温泉や渓谷、鍾乳洞などが見られるカナダでも指折りの自然公園で、1984年には周辺の国立公園(州立公園含む)とともに「カナディアンロッキー山脈自然公園群」として登録。登録後はその美しさで自然愛好家を魅了しており、リピーターが後を絶ちません。
氷のレジャーが充実している他、思わず息を吞む景色・風景に事欠かず、写真愛好家をも魅了し続けています。アイスフィールド・パークウェイをドライブすれば、ついシャッターを切りたくなる絶景に出会えます。
動植物たちの宝庫としても知られるだけあり、大自然を肌で感じられる場所とも言えるでしょう。
カナダを訪れるならジャスパー国立公園は外せないね!
カルガリーを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ジャスパー国立公園の観光情報
次にジャスパー国立公園の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はカナダ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:4時間~5時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:カナダ/アルバータ
- 住所:Alberta T0E, Canada
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:4時間~4時間30分
- タクシー:3時間~3時間30分
- レンタカー:3時間~3時間30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「カルガリー⇒ジャスパー国立公園」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | -3℃ | -14℃ | 20mm |
2月 | -1℃ | -11℃ | 15mm |
3月 | 4℃ | -7℃ | 20mm |
4月 | 11℃ | -2℃ | 30mm |
5月 | 16℃ | 4℃ | 60mm |
6月 | 20℃ | 8℃ | 70mm |
7月 | 23℃ | 10℃ | 65mm |
8月 | 22℃ | 9℃ | 55mm |
9月 | 16℃ | 4℃ | 50mm |
10月 | 12℃ | 0℃ | 15mm |
11月 | 3℃ | -8℃ | 15mm |
12月 | -2℃ | -12℃ | 15mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
カナダは総じて治安が良く、旅の拠点となるカルガリーも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 動植物への接触
2-7-1.拠点からの立地
ジャスパー国立公園は日帰りで観光可能です。ただ、カルガリーから片道3時間~4時間30分ほど、往復6時間~9時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.動植物への接触
ジャスパー国立公園には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、ビーバーなどの動物やマツなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ジャスパー国立公園の見どころ
ここからはジャスパー国立公園の見どころをまとめます。
3-1.サンワプタ峠
おすすめ度:
大自然を望む絶景展望台。
3-2.アサバスカ氷河
おすすめ度:
山間を這い回る氷の川。
3-3.コロンビア氷原
おすすめ度:
絶対零度が包む氷の大地。
3-4.スカイウォーク
おすすめ度:
絶叫必至の展望遊歩道。
ジャスパー国立公園はサンワプタ峠やアサバスカ氷河、コロンビア氷原やスカイウォークなど見どころ満載です。
大自然のど真ん中にあるジャスパー国立公園にはいくつか展望台が設置されており、圧倒されるほどの感動の絶景が待ち受けています。中でも、サンワプタ峠からの眺めは格別……「今、絶景の中にいる」を実感させられる光景は一度見たら忘れられません。
同公園内にはスノコーチと呼ばれるスノーモービル、通称「雪上車」に乗って氷の上まで行けるアサバスカ氷河・コロンビア氷原もあり、氷の世界を体験できます。ジャスパートラムウェイと呼ばれるロープウェイがあったり、アニマルウォッチングやハイキング、ラフティングなど大自然を心ゆくまで楽しめるアクティビティやレクリエーションがあったりと魅力は尽きません。
周辺には不思議な湖として知られるアブラハム湖をはじめ、ミエッテ温泉などの癒しスポットも満載。
ツアーによっては4月末頃~10月中頃までしかやっておらず、内容によっては当日予約は難しいものもありますが、予約しておけば大丈夫。なお、より絶叫体験を味わうなら“歩く絶叫マシン”ことスカイウォークにも挑戦してみてください。標高約2,000m級の山々ならではの非現実的な恐怖感が楽しめるでしょう。
ジャスパー国立公園ではサンワプタ峠とアサバスカ氷河、コロンビア氷原とスカイウォークが目玉!
個人的には“歩く絶叫マシン”スカイウォークがおすすめ!
4.ジャスパー国立公園の体験談
最後に管理人が2017年6月に訪れたジャスパー国立公園の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ジャスパー国立公園に到着……この“絶景・親友・写真”を見よ!
週刊少年ジャンプのテーマ“友情・努力・勝利”みたいに言わないで!
ある意味、この旅は友情あり、努力あり、勝利ありだったからね。
友情はわかる、努力もわかる……でもさすがに勝利の要素はないでしょ。
カナダ来てるじゃん?バンフ回ってるじゃん?横に仲間がいるじゃん?……それすなわち勝利じゃん!
いや、わからなくもないけど!
サンワプタ峠の展望台から眺める大自然。
遥か向こうに見えるのがサイラス山とサスカチュワン山……かな?
もはや恐怖を覚えるほどスケールがデカい。どれくらいデカいかっていうと……もうなんかとにかくデカい!
大自然を前にするとさ、失うよね、語彙力。
何かを表現するのに言葉なんていらねぇ!
物書きがそれ言ったら終わりだよ!笑
山肌を氷河が這いずり回ってる。
あの先に見えるのがアサバスカ氷河を擁するコロンビア氷原。
コロンビア氷原は厚さ最大約300mの大氷原。その一部がアサバスカ氷河。
北極・南極を除けば世界最大規模の大氷原ってんだから驚きだよね。
雪上車でGO!ガタンゴトンゴロンと揺られながら悪路を進む。
まるで水を噴射するホースのように全身が暴れちゃう。
えぇ~わたくしたちが乗っておりますのが、雪上車と呼ばれる“氷上の暴れ馬”でございますっ!ホースだけに!
巨大なタイヤを携えたモンスタートラック!これはもう乗り物というよりアトラクション!
乗ってきた雪上車がこちら。アイスランドの氷の洞窟ツアーで乗った改造車とはまた別の迫力がある。
巨大な車体にフレンチクルーラーみたいなタイヤを携えてる。もうバスってより装甲車。
そんな雪上車はさておき、周りを見てみて!
四方八方全部が山に囲まれてて綺麗……ただ、めっちゃ寒い!冷気が全身に貼り付いて離れない!
黙って立ってたら顔の皮膚が取れちゃいそう。
北国で育った“イエティ三人衆”もみんな肩をすくめるほどの寒さ!風上から風下に抜ける風が超冷たい!
アイスランドで凍死しかけた記憶が蘇ってくるよ。
……カナダの寒さ、想像以上だったね。
氷河の雪解け水。これはもう“雪解け水”というより“氷河解け水”。
凝縮された氷だからか色が青い。サファイアが溶けたみたいな色。
パキパキと音を立てながら流れる水はキンキンに冷えてて美味しいけど、手ですくおうとすると指がちぎれそうになる!
そもそも野生の水だから飲み過ぎないように!
惑星探査機に乗ってる気分。行きは揺れが激しくて写真撮れなかったけど、よく見たら道が傾斜50度~60度くらいある!
思わず「落ちる」と声が漏れそうになるけど、大丈夫。
ツアーの詳細では雪上車って聞いたからスノーモービルみたいなのを想像してたけど、良い意味で裏切られたよね。
氷河を満喫する方法は無数にあるけど、雪上車は超おすすめ!
なかなか乗れるものじゃないからぜひみんなにおすすめしたいよね!
ただ、高所恐怖症の人はちょっとだけ注意かも!
まだまだ絶叫体験は終わらない!続いてやってきたのは“歩く絶叫マシン”と称されるスカイウォーク!
……嫌な予感しかしない!崖から台が飛び出してる!
お察しの通り、ここは空中散歩が楽しめる場所。勇気を振り絞った者だけがスカイウォーカーになれる。
……ジェダイの戦士にはなれないでしょ!
断崖絶壁に映ったスカイウォークの影。こうやって見てみると半月型の展望遊歩道になってるのがよくわかる。
……ねぇ、あのガラス部分を歩くの?
……そう、透明なガラスの上を歩くのさ。
ここ、標高約2,000mあるんだよね?そんなとこに遊歩道なんか作って、カナダの人は何考えてるの?
断崖絶壁に動けなくなったマウンテンゴートの姿が!
「崖の上のポニョ」ならぬ「崖の下のヤギ」だね。
悠長なこと言ってる場合か!助けねば!
またそんなオールマイトみたいなこと言って。膝ぐにゃぐにゃ系ヒーローなんだから見守ってな。彼らなら大丈夫だから。
これぞスカイウォーク!正式名称グレイシャースカイウォーク!合成写真かと思うほどぶっ飛んでんだろぅ?
そんな「ワイルドだろぅ?」みたいに言われても……。
腰が砕けるほどの大パノラマ!飛び出した展望遊歩道を歩く人々は全員腰が引けてるね。
“歩く絶叫マシン”と呼ばれる理由がようやくわかったよ。
眼下には剣山のような針葉樹林。谷底まで約280mあるから、落ちたら一巻の終わり。
でも、天空を歩いてるかのようなこの高度感は特別な体験だね。
気になる人と来たら吊り橋効果で一瞬で恋に落ちるかも。
……むしろ「なんでこんなとこ連れてきたの」ってぶん殴られないことを祈るよ。
……高所恐怖症の人は閲覧注意ね!
注意するのが遅いよ!笑
透けてるのが怖いってのもあるんだけど、個人的には「こんな大勢の人が乗って大丈夫なのか」って方が怖い。
カナダだもの、大丈夫さ。
相撲取りが100人乗ったらと思うと……。
誰がそんなご機嫌なちゃんこツアー開催すんのさ!
飛び降りずとも常にバンジージャンプしてる感覚。
自分自身が宙に浮いてるかのような、妙な浮遊感を味わえるのがスカイウォークの魅力。
常時“タマヒュン運転”だからか感覚が麻痺してきたよ。
……ジャスパー国立公園、まさに氷のレジャー天国だったね。
サンワプタ峠からの眺め、アサバスカ氷河とコロンビア氷原での雪上車体験、スカイウォークの展望遊歩道……どれも最高だった!
刺激を求めている人にはたまらないアクティビティやレクリエーションが満載!ぜひカナダ旅行の思い出にいかが?
5.まとめ
今回はカナダにあるジャスパー国立公園の観光情報、アサバスカ氷河やコロンビア氷原の見どころをまとめました。
海外旅行でカナダを訪れるならジャスパー国立公園がおすすめです。中でもアサバスカ氷河やコロンビア氷原は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。