ベルギーでブリュッセルの美しい街並みを一望できる庭園、それが芸術の丘です。フランス式の造園を取り入れた丘には草花や噴水が散りばめられ、歩いているだけでもインスピレーションが刺激されます。そこは美的センスを磨くのにうってつけの観光スポットです。
今回はベルギーにある芸術の丘の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
芸術の丘は中世の街並みに一目惚れしてしまう絶景庭園!
この記事では「ベルギーにある芸術の丘の観光情報」「モンデザールの見どころ」をまとめるよ!
1.芸術の丘の概要
まずは芸術の丘の概要を見ていきましょう。
- 国:ベルギー
- 地域:ブリュッセル
- 特徴:庭園
- 目玉:モンデザール
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
芸術の丘はベルギーの首都ブリュッセルにある丘で、ブリュッセル中央駅からロワイヤル広場へと向かう坂道の途中に広がるフランス式庭園です。美しい街並みを一望できることから、中世の風を感じられる観光スポットとして愛されています。
その歴史は比較的新しく、19世紀後半にレオポルド2世の構想により仮の庭園が建造され、その後の20世紀中期にルネ・ペシェールの造園により今の庭園が完成したとされています。ここは別名でモンデザールと呼ばれ、市内でも眺めの良い広場として知られています。その眺望はブリュッセルで最も美しい眺めと評されるほどです。
ちなみに、芸術の丘という呼び名は美術館や博物館など芸術の国ならではの芸術施設が密集していることにちなむそうです。
実際に芸術の丘の両側にはアルバート1世王立図書館やコングレ宮、周辺にはベルギー王立美術館やマグリット美術館、ベルギー国立銀行博物館やベルビュー博物館、楽器博物館や公文書館など名高い芸術施設が揃います。そんな芸術の交差点という点から、芸術の丘と呼ばれるようになったとか。
ベルギーを訪れるなら芸術の丘は外せないね!
ブリュッセルを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.芸術の丘の観光情報
次に芸術の丘の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はベルギー旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:ベルギー/ブリュッセル
- 住所:1000 Bruxelles, Belgium
- 行き方:タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ブリュッセル⇒芸術の丘」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 6℃ | 1℃ | 70mm |
2月 | 7℃ | 1℃ | 55mm |
3月 | 10℃ | 3℃ | 70mm |
4月 | 14℃ | 5℃ | 50mm |
5月 | 18℃ | 9℃ | 70mm |
6月 | 21℃ | 12℃ | 75mm |
7月 | 23℃ | 14℃ | 70mm |
8月 | 23℃ | 14℃ | 70mm |
9月 | 19℃ | 11℃ | 60mm |
10月 | 15℃ | 8℃ | 65mm |
11月 | 10℃ | 4℃ | 75mm |
12月 | 6℃ | 2℃ | 80mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
ベルギーは総じて治安が良く、旅の拠点となるブリュッセルも治安良好です。
2-7.注意点
- 多言語での表記
- 街中での迷子
2-7-1.多言語での表記
ベルギーの公用語は3つあり、看板の表記もオランダ語・ドイツ語・フランス語となります。場所により英語表記はあるものの日本語表記はないので、言葉の壁に苦労するかもしれません。
芸術の丘もオランダ語やドイツ語やフランス語ではモンデザールと呼ばれます。芸術の丘を意味するモンデザールは多言語から来ているのですが、他の地域にも存在していてややこしいです。
2-7-2.街中での迷子
芸術の丘の周辺では美しい街並みを歩くウォーキングツアーをはじめ美味しいグルメや楽しいショッピングが体験できますが、街中での迷子には気を付けたいです。トラブルが発生したりパニックを誘発したりすると取り返しのつかない事態になるので、街中ではコーディネーターの指示に従いましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.芸術の丘の見どころ
ここからは芸術の丘の見どころをまとめます。
3-1.モンデザール
おすすめ度:
階段状のフランス式庭園。
芸術の丘はモンデザールなど見どころ満載です。
モンデザールはシンメトリー調で設計された庭園で、一直線に作られた幾何学模様の花壇と両脇に添えられた草花や噴水が一際目を引きます。その鮮やかな色彩は芸術の名に相応しく、この庭園そのものをアートと呼んでも差し支えないほどです。
丘の上にも歴史的建造物が立ち並び、ネオゴシック様式やアールヌーヴォー様式の建物が軒を連ねています。レトロでありながらモダンな雰囲気もあるため、インスピレーションの赴くままにシャッターを切るだけでも有意義な時間となるはずです。この地域一帯はヨーロッパらしい風景が広がっているので、ぜひ他の建築群にも立ち寄ってみてください。
ちなみに高台から夕日を眺めるのも格別です。純白の建物が夕焼けで黄金に染まる姿は圧巻……町全体がアートに変わる刹那、その一瞬を楽しむだけでも訪れる価値があるでしょう。
芸術の丘ではモンデザールが目玉!
個人的には見晴らし抜群のモンデザールがおすすめ!
4.芸術の丘の体験談
最後に管理人が2016年6月に訪れた芸術の丘の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ブリュッセル中央駅から公園を通り、王宮を通り過ぎた先にあるロワイヤル広場から歩くこと数分。
あの曲がり角の先に見えるのが芸術の丘だね。
そのさらに奥には「豊穣なる劇場」と謳われた世界遺産、グランプラスの市庁舎も見えるよ。
これはワッフルを買ってのんびり過ごしたくなるような眺めだね。
丘の上にはおしゃれな外観を持つ美術館・博物館の建築群。
アンティーク感溢れるこの建物が国際的にも著名な楽器博物館か。
王立美術歴史博物館の一部として併設されてるみたい。
内部には8,000を超える楽器のコレクションが収蔵されてるそうよ。
楽器への造詣が水たまりレベルで浅い僕らには無縁の場所だから、スルーして芸術の丘に向かおう。
学生時代にモテようとしてギター始めたこともスルーすべき?
そ、それは言わない約束でしょぉうよぉう!
……よし、この黒歴史は内緒にしておいてあげよう。
芸術の丘に到着!これがモンデザールか!
庭園ももちろん綺麗なんだけど、何よりもブリュッセルの街並みに見惚れちゃうね。
「映画の中みたい」なんて月並みな言葉だけど、本当に映画の中を歩いてるような感覚に陥るよ。
真っ白なキャンバスを広げて絵でも描いちゃおうかしら。
これには図工の時間に紙粘土でナスを作るという大胆な発想を持つ僕も大興奮。創作意欲の導火線に火がつくぜ。
そのままじっとしてたら爆発しちゃうんじゃない?
日本芸術の巨匠、岡本太郎先生も言っている……芸術は爆発だと!
あ、でもここで爆発すると肉片が飛び散って汚れるから、ギターケースの中で爆発してくれるかな?
ちょっくら足を延ばしてやってきたのはノートルダムデュサブロン教会!
何やら荘厳な雰囲気に包まれてる教会だね。
最初は1304年に弓の射手組合ギルドが建てた小さな礼拝堂だったとか。
それが1436年にフランボワイヤン・ゴシック様式の教会として建て直されたみたいだよ。
フランボワーズ……ってラズベリー的な?!
フランボワイヤンは炎の形を意匠としてデザインしたもので、別名「火焔式」と呼ばれる建築様式のこと!
……こ、これは何という迫力なのでしょう。
無数のステンドグラスに太陽光が差し込んで宝石のシャワーみたいになってる!パイプオルガンも相まってゲームの中にいるみたい。
バロック様式の教壇に跪いていると神様のご加護を受けてる気分になる。
16世紀~17世紀の絵画や記念日もあって圧倒されちゃうよ。
綺麗な彫刻も施されていて見応え抜群だね。
日本ではあまり知られていない場所だけど、これは穴場かも!
5.まとめ
今回はベルギーにある芸術の丘の観光情報、モンデザールの見どころをまとめました。
海外旅行でベルギーを訪れるなら芸術の丘がおすすめです。中でもモンデザールは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。