ベルギーで世界一美しい広場と称される世界遺産、それがグランプラスです。中世からタイムスリップしてきた市庁舎や王の家、ギルドハウスに囲まれた街並みは壮観……そこは「世界で最も美しい広場」と謳われる観光スポットです。
今回はベルギーにあるグランプラスの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
グランプラスは中世の香りを放つ市民憩いの場!
この記事では「ベルギーにあるグランプラスの観光情報」「市庁舎や王の家やギルドハウスの見どころ」をまとめるよ!
1.グランプラスの概要
まずはグランプラスの概要を見ていきましょう。
- 国:ベルギー
- 地域:ブリュッセル
- 特徴:世界遺産/広場
- 目玉:市庁舎/王の家/ギルドハウス
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
グランプラスはベルギーの首都ブリュッセルにある世界遺産で、中世から残る市庁舎・王の家・ギルドハウスなどに囲まれた歴史的建造物の交差点です。1998年に世界遺産登録されて以降、中世の街並みをそのまま残す観光スポットとして親しまれています。
かの小説家ヴィクトル・ユーゴーや芸術家ジャン・コクトーが「世界で最も美しい広場」と称賛した場所としても著名です。まさに芸術肌の琴線を優しく撫でる世界遺産、それがグランプラスと言えるでしょう。
ちなみに、縦110m×横70mの広さを持つ敷地にはブリュッセル市立博物館だけでなくビール博物館やチョコレート博物館など美食の国ならではの名所も密集しています。周囲に立ち並ぶ歴史的建造物の中にはおしゃれなカフェやバーもあり、ワッフルを頬張りながら眺める時間がこれまた至福と言えます。
ベルギーを訪れるならグランプラスは外せないね!
ブリュッセルを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.グランプラスの観光情報
次にグランプラスの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はベルギー旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:ベルギー/ブリュッセル
- 住所:Grote Markt, 1000 Brussel, Belgium
- 行き方:タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ブリュッセル⇒グランプラス」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 6℃ | 1℃ | 70mm |
2月 | 7℃ | 1℃ | 55mm |
3月 | 10℃ | 3℃ | 70mm |
4月 | 14℃ | 5℃ | 50mm |
5月 | 18℃ | 9℃ | 70mm |
6月 | 21℃ | 12℃ | 75mm |
7月 | 23℃ | 14℃ | 70mm |
8月 | 23℃ | 14℃ | 70mm |
9月 | 19℃ | 11℃ | 60mm |
10月 | 15℃ | 8℃ | 65mm |
11月 | 10℃ | 4℃ | 75mm |
12月 | 6℃ | 2℃ | 80mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
ベルギーは総じて治安が良く、旅の拠点となるブリュッセルも治安良好です。
2-7.注意点
- 行事の開催時期
- 多言語での表記
- 街中での迷子
2-7-1.行事の開催時期
グランプラスで行われるフラワーカーペットの開催時期は2年に1回の偶数年となります。毎週末や毎月末に行われるマーケットの中には不定期のものもあるので、訪れる日付に合わせて調整しましょう。
2-7-2.多言語での表記
ベルギーの公用語は3つあり、看板の表記もオランダ語・ドイツ語・フランス語となります。場所により英語表記はあるものの日本語表記はないので、言葉の壁に苦労するかもしれません。
グランプラスもオランダ語やドイツ語ではグロートマルクト(グローテマルクト)と呼ばれます。大きな市場を意味するグランプラスはフランス語から来ているのですが、他の地域にも存在していてややこしいです。
2-7-3.街中での迷子
グランプラスの周辺では美しい街並みを歩くウォーキングツアーをはじめ美味しいグルメや楽しいショッピングが体験できますが、街中での迷子には気を付けたいです。トラブルが発生したりパニックを誘発したりすると取り返しのつかない事態になるので、街中ではコーディネーターの指示に従いましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.グランプラスの見どころ
ここからはグランプラスの見どころをまとめます。
3-1.市庁舎
おすすめ度:
戦火を物語る生き証人。
3-2.王の家
おすすめ度:
形を変えた市立博物館。
※仮画像
3-3.ギルドハウス
おすすめ度:
職業ごとに彩られた紋章。
※仮画像
3-4.ライトアップ
おすすめ度:
夜を照らす光と音の演出。
グランプラスは市庁舎や王の家、ギルドハウスやライトアップなど見どころ満載です。
広場に入るとまず目に飛び込んでくるのは高さ約96mの塔を有する市庁舎です。ゴシック様式とバロック様式が融合したその姿はただ美しいだけでなく、頂上に飾られた守護天使ミカエルの像が放つ神々しさも見逃せません。
市庁舎はこの地域一帯で現存する旧世代唯一の歴史的建築物であり、今もブリュッセルの町を見守っています。同じく広場を囲う王の家はかつて「パンの家」として親しまれ、木造建築から石造建築となった今も当時の姿を残しています。塔や回廊は1965年に破壊されてしまったものの1875年にはネオゴシック様式で再建され、今では市立博物館として愛されているとか。
その隙間を埋めるように立つギルドハウスにも職業ごとの紋章が彩られ、世界一美しい広場に花を添えています。宝石のような花々が広場を埋め尽くすフラワーカーペットも定期的に開催されるなど、グランプラスの魅力は一言では語り尽くせません。
もちろん、ライトアップされた夜景をただ眺めるだけでも価値があるはずです。
グランプラスでは市庁舎と王の家、ギルドハウスとライトアップが目玉!
個人的には昼夜で印象の変わるライトアップがおすすめ!
4.グランプラスの体験談
最後に管理人が2016年6月に訪れたグランプラスの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
グランプラスに到着。目の前に広がるのは四角く切り取られた天井のない美術館。
時代の波にも動じないこの場所は街並みそのものがアートみたい。
中央には堂々たる風格を放つ市庁舎。一見すると左右対称に見えるけど、実は非対称なのだとか。
古い言い伝えによると設計ミスに気づいた建築家が頂上から身投げしたって伝説も残ってるとか。
……変なとここだわっちゃう気持ち、痛いほどわかるなぁ。
真相はわからないけど、きっと完璧主義者だったんだろうね。
他にもここには王の家やギルドハウスなど、中世を代表とする歴史的建造物が数多く残ってるね。
自分自身が時代に翻弄されないよう、目に焼き付けておこう。
グランプラスの近くに来たら見ておきたいのがこれ!世界三大がっかりの1つとされる小便小僧の像!
1619年にフラマン人彫刻家ジェローム・デュケノワが制作した作品。
でも、本物は1960年代にブリュッセル市立博物館に所蔵されたって話。
そうそう、ここにあるものはレプリカ。
それにしてもなぜ美食の国に放尿ボーイがいるの?
一説によると、1142年に起きた戦争で兵士を鼓舞しようと「ゆりかごに幼い支配者を入れて木に吊るした名残」とか。
……え?普通に赤ちゃん危なくない?
そうなんだけど、その赤ん坊が敵軍に向かっておしっこをしたおかげで戦いに勝利したんだってさ。
あぁ、それで小便小僧の像を作ったのかぁ……ってなるかい!
他にも、反政府軍がブリュッセルを爆破しようと仕掛けた爆弾の導火線におしっこをかけて救った男の子から来たって話も。
導火線って火がついたら消えないんじゃなかったっけ?
それは知らない。でも、その少年がジュリアンって名前だったからここの小便小僧も「ジュリアン坊や」って呼ばれてるみたいだよ。
ガイドさん曰く、周辺には小便少女の像もあるらしいね。
その女の子の他に小便犬もいるってさ。
……いや、もうそれただの野良犬。
ちなみに、小便小僧の像は通常時だと水だけどイベント時にはビールになるみたい……飲みたくはないけども!笑
昼も十二分に綺麗だったけど、ライトアップされると見違えるね。
アーティストが足を止めてキャンバスに絵の具を重ねてゆく……そんな情景が浮かんでくるね。
この夜景は別次元。世界一ではなく宇宙一美しい広場だと思う。
ライトアップされることで芸術品が宝飾品に変わる。その瞬間を目の当たりにしてる気分になるね。
広場に座って笑い合う若者も絵になる平和な夜。
昼の喧騒とは打って変わって、談笑がひっそりと聞こえてくる夜。
暗闇に人影がゆっくり吸い込まれてく……気づけば僕らも闇の中。
静けさに包まれた夜景を独り占めできるなんて、こんな贅沢なかなかできないよね。
……おわかりいただけただろうか。行き交う群衆に紛れて物悲しそうな顔で写り込む亡霊の姿を。
幽霊ってより透明人間の間違いじゃない?誰も見えていないかのように通り過ぎてくよ?
もしかしたら写真に写ってるのは僕の生霊なのかもしれない。
現地直送の幽体離脱やめてよ。せっかく素敵な夜なのに。
心霊体験もほどほどにして……そろそろ帰ろうか。さすがに0時を回ると危ない気がする。
昼はワッフルの香りでかき消されてたけど、夜になると危険な匂いがしてくるね。
鼻詰まっててわからないけど、風邪を引く前に退散、退散!
無意識に幽体離脱してる人もいることだし……ここは悪霊退散ってことで!
5.まとめ
今回はベルギーにあるグランプラスの観光情報、市庁舎や王の家やギルドハウスの見どころをまとめました。
海外旅行でベルギーを訪れるならグランプラスがおすすめです。中でも市庁舎や王の家やギルドハウスは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。