ベルギーで時空の狭間に吸い込まれるタイムスリップ都市、それがゲントです。運河を隔てたグラスレイ・コーレンレイからはそこはかとない気品が漂い、かのフランドル伯居城の迫力にも圧倒される場所として知られています。そこは「花の都」の異名を取る観光スポットです。
今回はベルギーにあるゲントの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
ゲントの時間が止まったかのような街並みは必見!
この記事では「ベルギーにあるゲントの観光情報」「グラスレイやコーレンレイの見どころ」をまとめるよ!
1.ゲントの概要
まずはゲントの概要を見ていきましょう。
- 国:ベルギー
- 地域:ブリュッセル
- 特徴:町/城
- 目玉:グラスレイ/コーレンレイ
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ゲントはベルギーの首都ブリュッセル北西に広がる中世都市です。15世紀~18世紀にかけて建てられた市庁舎をはじめコーレンマルクトの広場や鐘楼、修道院など美術館さながらの箱庭が広がっています。そこは運河の美しさがより一層際立つ観光スポットと言えるでしょう。
世界遺産の宝庫であるブルージュやアントワープに比べると落ち着いてはいるものの、その静けさこそがゲントの真骨頂と言えます。流れる風景の中に訪れる歴史的建造物との邂逅は、他の観光地では得られない刺激を届けてくれるはずです。
レイエ川を隔てて両岸に広がるグラスレイとコーレンレイの他、かつてこの地を支配したフランドル伯の城や豪商が築いたギルドハウスなど……散歩するだけで中世にタイムスリップできてしまいます。目の前に広がる映画の世界のような光景は心奪われること間違いありません。
ベルギーを訪れるならゲントは外せないね!
ブリュッセルを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ゲントの観光情報
次にゲントの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はベルギー旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:2時間~3時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:ベルギー/ゲント
- 住所:9000 Ghent, Belgium
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- 電車:30分~1時間
- バス:30分~1時間
- タクシー:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ブリュッセル⇒ゲント」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 7℃ | 2℃ | 70mm |
2月 | 7℃ | 2℃ | 65mm |
3月 | 11℃ | 4℃ | 55mm |
4月 | 15℃ | 6℃ | 40mm |
5月 | 18℃ | 10℃ | 65mm |
6月 | 21℃ | 13℃ | 65mm |
7月 | 23℃ | 15℃ | 80mm |
8月 | 23℃ | 14℃ | 90mm |
9月 | 20℃ | 12℃ | 70mm |
10月 | 15℃ | 9℃ | 75mm |
11月 | 10℃ | 5℃ | 85mm |
12月 | 7℃ | 3℃ | 90mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
ベルギーは総じて治安が良く、旅の拠点となるブリュッセルも治安良好です。
2-7.注意点
- 多言語での表記
- 街中での迷子
2-7-1.多言語での表記
ベルギーの公用語は3つあり、看板の表記もオランダ語・ドイツ語・フランス語となります。場所により英語表記はあるものの日本語表記はないので、言葉の壁に苦労するかもしれません。
ゲントもオランダ語やドイツ語やフランス語ではヘント(ガン)と呼ばれます。合流を意味するゲントは多言語から来ているのですが、他の地域にも存在していてややこしいです。
2-7-2.街中での迷子
ゲントの周辺では美しい街並みを歩くウォーキングツアーをはじめ美味しいグルメや楽しいショッピングが体験できますが、街中での迷子には気を付けたいです。トラブルが発生したりパニックを誘発したりすると取り返しのつかない事態になるので、街中ではコーディネーターの指示に従いましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ゲントの見どころ
ここからはゲントの見どころをまとめます。
3-1.グラスレイ
おすすめ度:
市庁舎が凛々しい東岸。
3-2.コーレンレイ
おすすめ度:
ギルドハウスが並ぶ西岸。
3-3.フランドル伯居城
おすすめ度:
支配者の威厳を放つ居城。
ゲントはグラスレイやコーレンレイ、フランドル伯居城など見どころ満載です。
町を縫うように運河が張り巡らされており、中心市街地となるコーレンマルクトにはレイエ川を境に東西で隔てられたグラスレイとコーンレイが広がります。閑静な街並みは中世の時代をそのまま残しており、散歩するだけで異世界に迷い込んだかのような錯覚に陥ります。
両岸にはかつて莫大な富を築いた豪商たちのギルトハウスが現存しており、威圧感にも似た威厳が肌を撫でる感覚はゲントならではのものです。華やかでありながらも厳かな雰囲気漂う歴史的建造物は時代の流れを感じさせる一方、逆に時間の流れすら忘れさせてくれるかもしれません。
そして何より運河沿いに佇む古城……フランドル伯の城は必見です。フランドル伯は9世紀~18世紀にかけてこの地を支配していた領主で、今ではその居城もゲントの名物となっています。周囲には美術館や博物館も点在しているなど、見どころは尽きません。
ゲントではグラスレイとコーレンレイ、フランドル伯居城が目玉!
個人的には難攻不落のフランドル伯居城がおすすめ!
4.ゲントの体験談
最後に管理人が2016年6月に訪れたゲントの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ゲントに到着……ってあれ?思ってたより中世っぽくない!普通に近世だこれ!
ゲント駅は路面電車も通ってて近未来感があるかもね。まずはトラムで中心市街地に向かおう。
観光のメインとなるコーレンマルクトまではトラムで約5分~10分ってところかな?
レイエ川まで行けばわかるさ。話はそこからだよ。
ほわぁぁあ……ちゅうせぇぇえぃ。いつの間にタイムスリップしちゃったんだろう。
ここはレイエ川周辺の街並み。ちゃんと現世のままだから安心して。
一瞬で数百年という時空を超えてしまったのかと思った……そう錯覚するくらい中世の風景そのまま。
確かにこんな光景を目の当たりにしたら別の時間軸に来ちゃったかと思うよね。
向こうにはコーレンマルクト広場の鐘楼も見える。
立派な時計台だね。ちなみに広場周辺には市庁舎の他に「神秘の子羊」で知られる聖バーフ大聖堂もあるみたいだよ。
聖ミヒエル橋が繋ぐグラスレイとコーレンレイ。どっちを回るか迷っちゃうね。
どっちを選ぶかなんて“きのこたけのこ論争”くらいくだらないから両方回れば解決よ。
聞くところによるとゲントはレイエ川とスヘルデ川の合流地点に作られた都市なんだとか。
だから、合流を意味するゲントって名前が付けられたのか。
張り巡らされた蜘蛛の巣のような運河はまさに水の迷宮。聖ミヒエル橋の向こうにあるギルドハウスも圧巻。
ここは人と水の交差点……その着飾らない街並みはまさに芸術。こりゃ夜景も綺麗なんだろうなぁ。
禍々しい香りを放つ古城が見えてきた。あれがフランドル伯の城かな?
城というよりも要塞みたいな見た目だね。穏やかな街並みなのにここだけ物騒だよ。
ここは1180年にフィリップ・ダルザスによって築城された城とか。
現在では戦争の兵器や拷問の道具が展示されてるんだってさ。噂によると生のギロチン台もあるとか。
その風格が激しい戦禍を語り掛けてくるからなのか、僕の頑固な猫背も自然と伸びてしまう。
今と昔でその存在意義は変わってしまったけど、生で見る価値を多分に含んだ歴史的建造物と言えるかも。
目をそらすと景色は一変、城壁からは想像できないほど穏やかな運河と自転車と木々の日常。
目の前の風景をカメラで切り取るだけで絵画に様変わり。何気ない毎日も絶景へと変わる。
ガイドさん曰くゲントは花卉栽培や園芸農業も盛んなんだってさ。
5年に一度「ゲントフロラリア」という花の祭典も行われるとか。まさに「花の都」に相応しいイベントだよね。
巨大な城塞に潜入……こ、これ何階建てなんだろう。天高く聳え立つ城に思わず口もあんぐり。
ぼーっとしてたら門番に掴まって拷問されちゃうよ?
超絶怒涛のドM旅人として知られる僕ならひょっとしたら……なんて思ったり。
爪を剝がしたり歯を抜いたり骨を折ったり肉を切ったり、どれから試してみる?
いや、そのフルコース血生臭すぎるでしょう!やっぱり僕はソフトなノーマルマッサージコースでお願いします!
せっかくの美しいゲントをド底辺の下ネタで汚さないでくれるかな?
あっ!あそこのトレンディなおじさんが何やらド派手なお菓子を売ってるよ……まさかやばいもんじゃないだろうね?
あれは「鼻」を意味するベルギー銘菓、キュベルドン。
なるほど。ゲントは「花の都」ならぬ「鼻の都」だったというわけか。
ドヤ顔でしょうもないこと言わないでよ。
でも、ベルギーの銘菓って言ったらやっぱりチョコレートやワッフルって印象じゃない?
キュベルドンも見た目がかわいいし、フランボワーズの香りがして美味しいんだよ。
……慢性鼻炎だから匂いがわからないや。
鼻水出ないようにキュベルドンでも詰めとけば?
芸術が迷子になってる!こんな美しい中世都市にも落書きが……。
ガイドさんが言うには他の場所で落書きしないようにこの区画だけは落書きOKにしてるんだってさ。
どんな街にも落書き衝動を抑えられない芸術家もどきがいるんだね。
無駄にアーティスティックな落書きばかりで才能に嫉妬しちゃうよ。
こんな才能あるならプロ目指せば良いのに。バンクシーみたいに。
あの人はあの人でなんだかんだ問題児って言われてるけどね。
さてさて、僕ももっと歩き回って才能を磨くとしましょうかねぇ。
これは……ゲントから未来のバンクシーが生まれる予感!!!!!
5.まとめ
今回はベルギーにあるゲントの観光情報、グラスレイやコーレンレイの見どころをまとめました。
海外旅行でベルギーを訪れるならゲントがおすすめです。中でもグラスレイやコーレンレイは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。