オーストラリアで一度は乗りたい天空の鉄道、それがスカイレールです。ケアンズとキュランダを結ぶこの観光用索道は、開通当時「世界最長のロープウェイ」として話題を集めたことで知られています。途中下車してボードウォークを歩くこともできます。そこは世界遺産の熱帯雨林と空中散歩を楽しめる観光スポットです。
今回はオーストラリアにあるスカイレールの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
スカイレールは世界最古の森を駆け抜ける天空の鉄道!
この記事では「オーストラリアにあるスカイレールの観光情報」「ロープウェイやボードウォークの見どころ」をまとめるよ!
1.スカイレールの概要
まずはスカイレールの概要を見ていきましょう。
- 国:オーストラリア
- 地域:ケアンズ
- 特徴:世界遺産/乗り物
- 目玉:ロープウェイ/ボードウォーク
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
スカイレールは総延長7.5kmにも及ぶロープウェイで、世界最古の熱帯雨林上空を通過する観光施設です。鬱蒼としたジャングルとは裏腹に爽快な空の旅を楽しめる乗り物となっており、ケアンズとキュランダを繋ぐ天空の鉄道としても愛されている観光スポットです。
完成したのは1995年のことであり、当時は世界一長い観光用索道として話題となった場所でもあります。現在でも高原列車と肩を並べる交通機関・移動手段として、毎日たくさんの乗客を運んでいます。
ちなみに、スカイレールは6人乗りのゴンドラ114基と鉄塔36基を有しており、時速18kmで進むのが特徴です。始点から終点までの所要時間は約45分~1時間で、トロッコなどの観光列車のようにゆっくりと景色を眺めることのできるアトラクションとなっています。
オーストラリアを訪れるならスカイレールは外せないね!
ケアンズを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.スカイレールの観光情報
次にスカイレールの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:8万円~24万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はオーストラリア旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。運賃は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:9時00分~17時00分(季節で変動あり)
- 所要時間:1時間~1時間30分
- 必要期間:5日~10日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:オーストラリア/ケアンズ
- 住所:6 Skyrail Dr, Smithfield QLD 4878, Australia
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:30分~1時間
- タクシー:10分~20分
- レンタカー:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ケアンズ⇒スカイレール」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:暑くて雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:暑くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:5月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 31℃ | 24℃ | 380mm |
2月 | 31℃ | 24℃ | 390mm |
3月 | 30℃ | 23℃ | 370mm |
4月 | 29℃ | 22℃ | 195mm |
5月 | 27℃ | 20℃ | 90mm |
6月 | 26℃ | 18℃ | 45mm |
7月 | 26℃ | 17℃ | 35mm |
8月 | 26℃ | 17℃ | 25mm |
9月 | 28℃ | 19℃ | 30mm |
10月 | 29℃ | 21℃ | 60mm |
11月 | 31℃ | 22℃ | 100mm |
12月 | 31℃ | 23℃ | 185mm |
2-5.服装
- 1月~3月:薄手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:薄手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
オーストラリアは総じて治安が良く、旅の拠点となるケアンズも治安良好です。
2-7.注意点
- 危険な行為
- 動植物への接触
- トイレの有無
2-7-1.危険な行為
スカイレールは厳格なメンテナンスにより安全が確保されています。定期点検や定期管理も徹底されており、普通に乗る分には危険もありません。ただ、故意に揺らしたり飛んだり跳ねたりするなど、危険な行為は控えるようにしましょう。
2-7-2.動植物への接触
スカイレールの駅には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、ヒクイドリなどの動物やイチジクの木などの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
2-7-3.トイレの有無
スカイレールのゴンドラ内にはトイレがありません。そのため、乗車前に済ませておくのが安心です。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.スカイレールの見どころ
ここからはスカイレールの見どころをまとめます。
3-1.ロープウェイ
おすすめ度:
総延長7.5kmに及ぶ空の道。
3-2.ボードウォーク
おすすめ度:
途中下車で散策する木道。
3-3.展望台
おすすめ度:
バロン滝を覗ける展望台。
スカイレールはロープウェイやボードウォーク、展望台など見どころ満載です。
世界遺産に登録されている世界最古の熱帯雨林を通るロープウェイは、深緑の絨毯を眺めながら空中散歩が楽しめます。その独特の乗り心地は浮遊感と爽快感のハイブリッド……雲の上を歩いているかのような不思議な感覚に驚かされること間違いなしです。
途中、レッドピーク駅で降車して全長175mのボードウォークを散策することもでき、太古の世界を肌で感じられます。鬱蒼と生い茂る草木が覆う森には固有種を含む動植物が生息しており、珍しい生き物にも出会えるかもしれません。
併せてバロンフォールズ駅で降車してバロン滝を見学するのもおすすめです。
スカイレールではロープウェイとボードウォーク、展望台が目玉!
個人的には浮遊感と爽快感が混在するロープウェイがおすすめ!
4.スカイレールの体験談
最後に管理人が2015年6月に訪れたスカイレールの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
スカイレールに到着。青りんごみたいなゴンドラがぐ~るぐる。
これに乗り込んでキュランダに向かうのさ。
イメージとしてはスキー場のリフトみたいな感じかな?
どっちかというと観覧車のゴンドラかな。
……よし、早速乗り込むぞぅ!
……んぅ、これは他の乗り物にはない乗り心地。
おおぉおぉぅ……窓から見えるはオーストラリアの大自然、ジャングル模様のカーペット。
ちなみに、スカイレールは環境保護の観点から密林を切り開かずに済むよう設計されたんだってさ。
だからこんなに標高の高い場所を通っているんだね。
まさに天空の鉄道。動物も植物も守りつつ人間たちも運ぶ、新世代のエコなケーブルウェイなのさ。
密林上空をスタン・ハンセンよろしくウィー……っと進む。
ぽかぽかなゴンドラはまるで空飛ぶゆりかご。最強の安眠装置。
ここから途中下車の旅。スカイレールには始点終点を除いて2つの駅があるんだよね。
レッドピーク駅とバロンフォールズ駅、どちらにもボードウォークや展望台が設置されてるとか。
見上げれば太陽で透けた木漏れ日。どんな世界でも“透け”ほど惹かれる絶対領域は他になし。
……わからなくもないよ。小さい頃はスケルトンのゲームボーイとかたまごっちとか憧れたもんね。
あの頃は良い時代だった。まぁ、大きくなってからは別のスケスケが好きになっちゃったけど。
そのスケベですけこましな脳みそが一番透けて見えるよ。
地平線の先まで続く緑・翠・碧の三重奏。太古の森を編んで作ったかのようなふかふかの絨毯。
この草木だもの。きっとどんな目薬よりも眼精疲労に効くだろさ。
絶景と化した森の絨毯は圧巻……だけど高所恐怖症の人にとってはちょっとした恐怖体験かも。
なかなかの高度感よね。
ニュートンの法則よろしくこの“可動式青りんご”が落っこちないよう祈っておこう。
いや、余計に怖くなること言わないでよ!
……ゼログラビディならぬフルグラビディ。
いつか地球の重力をその身で感じられるよう“手足拘束式スカイダイビング”を体験させてあげる。
途中下車してボードウォークを練り歩ぅぅく!
歩幅に合わせて木板がカランコロンと軋む。この地域一帯がマイナスイオンの聖域って感じ。
木を伐採しないように作られてるのもポイントだね。
さすがはオーストラリア、環境保護に余念がないや。
展望台からはバロン滝が見えるんだい!
木々の隙間から段瀑がチラリズム。今の時期は乾季だからか、水量がなくて迫力に欠けるかも。
……何よりもっと近くで見たい。
それなら安心して。高原列車ならもっと近づけるから。
終盤に見えてきたのはバロン川。水はヘドロみたいな色だけど、ここでは命の源なんだよね。
ここで命が生まれ命が終わる……まさに森の血管。水辺がないと命は芽吹かない。
その生命の営みの中で育まれた世界最古の密林を眺めてると思うと感慨深い。
そろそろスカイレールの最終地、キュランダに到着だよ。それにしても優雅な時間だったね。
キュランダ駅を出ると列車がお出迎え。帰りはこれに乗ろう。
駅が1つしかないから方向音痴な人も迷わずに済むね。
さて、せっかくだし世界遺産の森の中にあるキュランダ村の散策へと洒落込みますか!
そもそもそれが目的でスカイレールに乗ってきたわけだからね!
5.まとめ
今回はオーストラリアにあるスカイレールの観光情報、ロープウェイやボードウォークの見どころをまとめました。
海外旅行でオーストラリアを訪れるならスカイレールがおすすめです。中でもロープウェイやボードウォークは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。