アラブを構成するアブダビで“富の象徴”とされる宮殿、それが大統領官邸です。別名カスルアルワタンと呼ばれるその場所は、アラブを支えてきた叡智が随所に散りばめられた国際交流の場かつランドマーク的な存在で、観光客や旅行者にも一般開放されている観光スポットです。
今回はアラブにある大統領官邸の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
大統領官邸はアブダビの豪華絢爛な景観を担う白亜の宮殿!
この記事では「アラブにある大統領官邸の観光情報」「カスルアルワタンの見どころ」をまとめるよ!
大統領官邸の概要


まずは大統領官邸の概要を見ていきましょう。
- 国:アラブ
- 地域:アブダビ
- 特徴:宮殿
- 目玉:カスルアルワタン
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
大統領官邸はアラブを構成する首長国の1つ、アブダビにある迫力満点な宮殿で、儀礼的・公的な用途で使用されている施設です。宮殿とは呼ばれているものの、住居というよりは国の行事や国家間の会議、要人の接遇で使われる場所となっています。
一方、一般人にも公開されており誰でも見学できる政府関係の観光スポットとして人気です。
別名カスルアルワタンは「国の宮殿」を意味し、2010年~2017年という7年の歳月かけて完成。2019年3月11日から来訪者も内部を見学できるようになり、アブダビの観光名所として一躍有名になりました。
さながらアラビアンナイトに登場するモスクのような外観は、まるで“純白の城”。アラビア湾沿いの伝統建築に沿って建てられたこともあり、白を基調としているのが特徴です。現地では「白=清潔・平和」を象徴する色とされ、金の装飾が施されています。
また、煌びやかな内観も見逃せません。
アラブを訪れるなら大統領官邸は外せないね!
ドバイを拠点にするなら個人で行くよりツアーで行くのがおすすめだよ!
大統領官邸の観光情報


次に大統領官邸の観光情報を見ていきましょう。
予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:8万円~24万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はアラブ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
時間
- 営業時間:10時00分~20時00分(季節で変動あり)
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:5日~10日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
場所
- 場所:アラブ/アブダビ
- 住所:Al Ras Al Akhdar – Abu Dhabi -, UAE
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:3時間~3時間30分
- タクシー:1時間30分~2時間
- レンタカー:1時間30分~2時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ドバイ⇒大統領官邸」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
気候
- 1月~3月:やや暑くて晴れやすい気候
- 4月~6月:暑くて晴れやすい気候
- 7月~9月:暑くて晴れやすい気候
- 10月~12月:やや暑くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:1月~3月/12月
| 平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
| 1月 | 24℃ | 15℃ | 10mm |
| 2月 | 26℃ | 16℃ | 15mm |
| 3月 | 29℃ | 19℃ | 10mm |
| 4月 | 34℃ | 22℃ | 5mm |
| 5月 | 39℃ | 26℃ | 0mm |
| 6月 | 40℃ | 28℃ | 0mm |
| 7月 | 42℃ | 31℃ | 0mm |
| 8月 | 42℃ | 31℃ | 0mm |
| 9月 | 40℃ | 28℃ | 0mm |
| 10月 | 35℃ | 25℃ | 0mm |
| 11月 | 30℃ | 21℃ | 0mm |
| 12月 | 26℃ | 17℃ | 10mm |
服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
治安
- やや良い
アラブは総じて治安が良く、旅の拠点となるドバイも治安良好です。
注意点
- 拠点からの立地
- 展示物への接触
拠点からの立地
大統領官邸は日帰りで観光可能です。ただ、ドバイから片道1時間30分~3時間30分ほど、往復3時間~7時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
展示物への接触
大統領官邸は希少なものが置かれているため、展示物への接触には気を付けたいです。館内には貴重な歴史や文化を物語る調度品も保存されており、晩餐会用のテーブルや椅子も公開されています。当然ながら許可なく持ったり盗んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
大統領官邸の見どころ
ここからは大統領官邸の見どころをまとめます。


カスルアルワタン
おすすめ度:
豪華絢爛な国の宮殿。


グレートホール
おすすめ度:
迫力満点なドーム空間。


銀色のキューブ
おすすめ度:
光を乱反射する箱。


金色のオブジェ
おすすめ度:
卵のような形の物体。
大統領官邸はカスルアルワタンやグレートホール、銀色のキューブや金色のオブジェなど見どころ満載です。
中に入るとまず出迎えてくれるのが、神々しさすら感じさせるカスルアルワタンのエントランス。外の洗練された外観を眺めるだけでも十二分に美しいですが、内観はもっと綺麗です。まるで映画の世界にしか存在しない城に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ります。
特に、中央にあるグレートホールは圧巻。
直径にして約37mにも及ぶドーム型の天井がホワイトのライトで照らされる姿は見事としか言いようがありません。他にも、官邸内には「精神の協力室」と名付けられた会議室があったり、「知恵の家」と呼ばれる図書館があったりと見どころは尽きません。
銀色のキューブに金色のオブジェなど、見ているだけで政府の要人気分が味わえるものも盛りだくさんです。23金のゴールドで装飾され約350時間をかけて彫刻された扉や、重量が約12tあり約35万個のクリスタルを施されたシャンデリアなどの他、見渡せばどこもかしこもアラベスク模様に彩られています。
日中の訪問の他、夜中に開催されるプロジェクションマッピングやライトアップもお見逃しなく!
大統領官邸ではカスルアルワタンとグレートホール、銀色のキューブと金色のオブジェが目玉!
個人的には華やかすぎて気圧されるグレートホールがおすすめ!
大統領官邸の体験談
最後に管理人が2020年2月に訪れた大統領官邸の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。


大統領官邸に到着!ついに大統領と対面する時が……!緊張するよ。
いや、大統領官邸って言っても大統領に会えるわけじゃないからね。
……え?会えないの?
会えるわけないじゃない!相手は大統領!まぁでも大統領官邸の見どころは大統領ってわけじゃないから大丈夫!




うわぁ……美しい!綺麗すぎてテーマパークの作り物みたい!
別名カスルアルワタン、白を基調とした外観と金の装飾を施したドーム型の屋根、グレートホールも圧巻だよね。
まさにアブダビのランドマークって感じ。
一般公開されたのは2019年と最近らしいけど、大統領官邸ということもあって厳かな雰囲気が漂ってる。




何より広い!狭いところが苦手な人もここなら大丈夫!この解放感だもの!
そりゃ国際交流の場でもあるからね。威厳が重要なのよ。
聞くところによると、建材には複数年かけて厳選された花崗岩や石灰岩が使用されてるんだってさ。
幾何学模様やモザイク柄が採用されてる床も必見。
最先端の施工スキルを駆使しつつ伝統的なイスラム建築の作りだよね。
アブダビを訪れるなら一度は見ておいて損はないかも。


いよいよ、中に入るぞ……入っていいんだよね?
一般公開されてるし、たぶん大丈夫!
たぶんて!中で会議とか晩餐会とかやってたらどうするの?
もう、うじうじしてないでGO!GO!


ほわぁ……エントランスからしてもう豪華絢爛。
迫力満点の巨大なシャンデリアが迎えてくれる玄関……これは玄関って言っていいのかな?


こ、ここが……グレートホール?
そう!全高が約60m、直径が約37mにも及ぶドーム型の天井で、大統領官邸最大の見どころって言われてる。
モスクっぽい構造だけど、全体的にキラキラしてて芸術品のよう。
窓にはステンドグラスもはめ込まれてて、装飾の1つ1つが繊細だよね。微細なデザインを隅々まで観察してるだけで楽しいや。


……銀色のキューブがあった。
鏡張りだけど一定の角度で切り分けられているから、館内を別の視点で楽しむこともできちゃうよね。
他にも大統領官邸には「精神の協力室」と名付けられた会議室や「知恵の家」と呼ばれる図書館もあって見どころ満載。
会議室では贅沢な調度品、図書館では貴重な資料や文献を閲覧できるから、時間がある人はぜひ見てほしいな。




もうね、トイレまでなのよ。
他の人も撮ってたから私たちも撮らせてもらったけど、蛇口に取っ手、トイレットペーパーホルダーまで黄金だった。
気遣うわっ!トイレするだけでっ!
正確には金箔だと思うけど、もう何から何まで“富の象徴”って感じ。


……金色のオブジェもあった。
卵型の空洞になってて中で写真撮れるんだってさ!
よく見たらフレームがアラビア語?か何かになってる?
なんか「予算余ったから作りました」的なやつかな。


アブダビの街並みを眺めてみる。
砂煙で霞む景色の中に超高層ビル群が立ち並んでいると思うと不思議。
大統領官邸から眺める風景ってのも乙だよね。
噴水もあって涼し気なのも嬉しい。


……ふぅ、日陰がありがたい。
いくら涼し気とは言ってもアラブの直射日光はやばいよ。
砂漠の国の日差しは僕らの肌なんて一瞬で焦がしちゃうだろうさ。
皮膚を覆う衣服があると安心かも。まぁもともと大統領官邸は露出を抑えた服装が推奨されてるんだけどね。




オープンしたばかりってこともあって人がいない。でも、観光客や旅行者で賑わっていないからこそおしゃれな写真が撮れる。
シンメトリー調の宮殿と床材のコントラストが素敵。
時間帯によっては床材に宮殿が反射する姿も見られるんだよね。
日没後はアラブの過去・現在・未来をテーマにしたプロジェクションマッピング&ライトアップもあるから見逃さないで。


いやはや、アラブって何もかもスケールが桁違いだなぁ!
今日はこれからさらにアブダビの名所を回るよ!
……他にアブダビの名所なんてあった?
そこはアブダビにある世界最大級のモスクで、初代大統領の名を冠した場所さ。金にクリスタル、大理石が使用されたモスクなんだ!
いや、もう大統領官邸よりお金かかってるじゃない!
度肝抜かれるから楽しみにしてなっ!
まとめ
今回はアラブにある大統領官邸の観光情報、カスルアルワタンの見どころをまとめました。
海外旅行でアラブを訪れるなら大統領官邸がおすすめです。中でもカスルアルワタンは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。
