アメリカの大地に深く刻まれた馬蹄の断崖絶壁、それがホースシューベンドです。コロラド川の侵食が生んだ不思議な景観はまさに名馬の蹄鉄……その高度感には思わず圧倒されてしまいます。そこは天然の絶叫マシンと化したフォトジェニックな観光スポットと言えるでしょう。
今回はアメリカにあるホースシューベンドの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ旅行計画にお役立てください。
ホースシューベンドは吸い込まれそうになる奈落の落とし穴!
この記事では「アメリカにあるホースシューベンドの観光情報」「オーバールックポイントの見どころ」をまとめるよ!
1.ホースシューベンドの概要
まずはホースシューベンドの概要を見ていきましょう。
- 国:アメリカ
- 地域:アリゾナ
- 特徴:渓谷/川
- 目玉:オーバールックポイント
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ホースシューベンドは馬蹄型の断崖絶壁で知られる場所で、ページという田舎町に寄り添う景勝地です。何百万年もかけてコロラド川に削られたその姿は名馬の蹄鉄のような形状をしており、アメリカでも唯一無二の景観を描いていることで知られます。
さながらそこは地球の歴史を刻む観光スポット……一生に一度は見たい絶景と言えるでしょう!
発見は1869年のこと、探検家ジョン・ウェスリー・パウエルの発見によって広く知られるようになります。名前は「ホースシュー=蹄鉄」「ベンド=曲がる」にちなんでおり、その名の通り“歪んだ蹄鉄”のような景観を持つのが特徴です。
錆色の大地と緑色の河川が彩る景観は地球のパワーを感じさせ、目の前に広がる圧倒的な高度感に思わず腰が引けてしまう人も数知れず。そのユニークな景色はアメリカを代表する風景としても知られ、今では年間数百万人もの観光客・旅行者が訪れるスポットとなっているのだとか。
ちなみに、コロラド川はアメリカを代表する河川の1つで全長2,330km、全長3,000kmの日本列島に迫るほどの長さを誇る川としても知られます。まるでアメリカの大動脈……その桁違いなスケールを誇るコロラド川もまたこの場所の名物と言えるでしょう。
眼下には川に浮かぶボートも見られ、どこか非日常のような体験が味わえるのも魅力です。
アメリカを訪れるならホースシューベンドは外せないね!
ラスベガスを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ホースシューベンドの観光情報
次にホースシューベンドの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はアメリカ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:アメリカ/アリゾナ
- 住所:Arizona 86040, USA
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:2時間30分~3時間
- タクシー:1時間30分~2時間
- レンタカー:1時間30分~2時間
- タクシー:2時間30分~3時間
- レンタカー:2時間30分~3時間
- タクシー:10分~20分
- レンタカー:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ラスベガス⇒ホースシューベンド」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くて晴れやすい気候
- 7月~9月:暑くて晴れやすい気候
- 10月~12月:やや寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:5月~6月/8月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 7℃ | -1℃ | 15mm |
2月 | 11℃ | 1℃ | 15mm |
3月 | 17℃ | 5℃ | 10mm |
4月 | 21℃ | 8℃ | 10mm |
5月 | 27℃ | 13℃ | 10mm |
6月 | 34℃ | 19℃ | 5mm |
7月 | 36℃ | 22℃ | 15mm |
8月 | 34℃ | 21℃ | 20mm |
9月 | 30℃ | 16℃ | 15mm |
10月 | 22℃ | 10℃ | 25mm |
11月 | 13℃ | 3℃ | 10mm |
12月 | 7℃ | -1℃ | 10mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
アメリカは総じて治安が悪いものの、旅の拠点となるラスベガスは治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 動植物への接触
- 禁止区域への侵入
2-7-1.拠点からの立地
ホースシューベンドは日帰りで観光可能です。ただ、ラスベガスから片道4時間10分~6時間20分ほど、往復8時間20分~12時間40分ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.動植物への接触
ホースシューベンドには希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、エルクなどの動物やサボテンなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
2-7-3.禁止区域への侵入
ホースシューベンドには立ち入り禁止区域が設定されています。遊歩道にはルートに沿って柵が設置されており、それより先は立ち入り禁止です。制限エリアで事故に遭っても自己責任なので、絶対に入らないでください。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ホースシューベンドの見どころ
ここからはホースシューベンドの見どころをまとめます。
3-1.コロラド川
おすすめ度:
荒野に谷を刻み込む川。
3-2.オーバールックポイント
おすすめ度:
高度感で膝が震える高台。
ホースシューベンドはコロラド川やオーバールックポイントなど見どころ満載です。
駐車場から展望台まで約1.2kmの道のりを歩くと見えてくるのが、錆色を纏いながら大地を抉るように流れるコロラド川です。その大蛇のように湾曲した姿は、見る者すべてを圧倒する迫力を帯びています。
静かに荒野を撫でる姿とは裏腹に眼下300mまで削られた断崖絶壁が織りなす絶景はまさに地球の軌跡。
高所恐怖症の人を一切寄せ付けない高度感は天然の絶叫マシン、その剥き出しのエネルギーには思わず二の足を踏んでしまうほどです。崖下から吹き抜ける憶病風に一度包まれようものなら好奇心はどこへやら……蛇に睨まれた蛙の如く硬直してしまうこと間違いなしです。
その魔力にも似た引力はアメリカの数ある絶景の中でもまた異質……ホースシューベンドで唯一のビューポイントとされるオーバールックポイントからの眺めも圧巻と言う他ありません。
ホースシューベンドではコロラド川とオーバールックポイントが目玉!
個人的には馬蹄型の大渓谷を望むオーバールックポイントがおすすめ!
4.ホースシューベンドの体験談
最後に管理人が2016年2月に訪れたホースシューベンドの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ホースシューベンドに到着……ってこんな荒野に絶景なんてあるの?
まぁそう焦りなさんな。この先に馬の蹄の形をした渓谷があるんじゃ。
それ、旅人を惑わす魔女のセリフ!騙されんぞ!
へぇ……じゃあここで待ってれば?
いや、行くよ!絶景と聞けばどこでも行くのが絶景ハンターだもの!
あくまで“自称”だけどね!
ちなみに、ホースシューベンドまではどれくらいあるの?
駐車場からビューポイントまでは1.2kmくらいかな。徒歩15分ってとこ。
……なんかイキった若者みたいな写真になっちゃった!
なんでこんなポーズしちゃったの?
聞くところによるとこれが“若気の至り”って現象らしい。
岩の上でパントマイムでもしてるのかと思った。
ホースシューベンドだけに荒ぶる馬のポーズしてみたのさ。
これぞウマ娘ならぬウマ息子。
ウマ息子って……なんかバカっぽくない?馬だけに!
確かに「〇〇息子」って馬鹿息子とか放蕩息子とかネガティブな言葉ばかりでちょっと不憫だよね。
断崖絶壁……って言葉がここまでぴったりな風景は他にない!
コロラド川の色彩も相まって本当に馬の蹄に見えるね。
それにしてもこの高度感。断崖絶壁というより絶体絶命って感じ。
一歩足を踏み外そうものなら崖下まで真っ逆さま……なんかコロラド川が三途の川に見えてきたよ。
……こ、これぞアメリカの大自然だぁぁあぁ!
膝が直下型地震くらい震えてるけど大丈夫?
正直、僕の膝は震度0.5までしか耐えられないから立ってるのもやっと。
耐震強度偽装問題が発覚したどこかの建築業者みたい。
「この崖が崩れたら一瞬で死んじゃうんだろうな」とか考えると余計に震えが止まらなくなってさ!
……もう戻ってきなよ。
絶景を撮るためなんだ!これだけは譲れないんだ!
そう言って落っこちちゃった人、結構いるんじゃないかな?
周りの景色もすごい……これはもう地球というより火星だね。
真っ赤な砂岩の大地から溢れる“異星感”がたまらないよ。
旅仲間と火星探査。未知の惑星に不時着したみたいな風景だよ。
タコ型の宇宙人とか普通に出てきそうだもんね。
ラスベガス周辺にはエリア51もあるし、必ずしも「宇宙人=オカルト」とも言えなかったりして。
まぁ心霊の類よりは宇宙人の方が信じられるかな。
地球に人類がいるってことは他の銀河系にも似たような惑星があって、人間と同様に進化した生物がいてもおかしくないもんね。
そう考えたらホースシューベンドがUFOの発着場に見えてきたよ!
確かに……よし、宇宙人に連れ去られる前に立ち去ろう!
いや、せっかくなら宇宙人に挨拶してから帰りたい。
キャトルミューティレーションされちゃうよ!
また小難しいカタカナ並べて……って、あそこになんかいない?!
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こうして日本からやってきた邦人男性は消息を絶ったのであった。
……なんてことにならないよう、展望台からの落下と宇宙人との遭遇にはくれぐれも気を付けておこうね!
5.まとめ
今回はアメリカにあるホースシューベンドの観光情報、オーバールックポイントの見どころをまとめました。
海外旅行でアメリカを訪れるならホースシューベンドがおすすめです。中でもオーバールックポイントは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。