オーストラリアの奥地にひっそりと佇む隠れた名所、それがパロネラパークです。そこは城に住むことを夢見たホゼ・パロネラによって建てられた場所で、「天空の城ラピュタ」の遺跡や庭園を彷彿とさせる観光スポットです。
今回はオーストラリアにあるパロネラパークの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
パロネラパークはロマンを積み上げて作った血と涙の結晶!
この記事では「オーストラリアにあるパロネラパークの観光情報」「ロワーリフレッシュメントルームズやキャッスルの見どころ」をまとめるよ!
1.パロネラパークの概要
まずはパロネラパークの概要を見ていきましょう。
- 国:オーストラリア
- 地域:メナクリーク
- 特徴:世界遺産/遺跡/庭園
- 目玉:ロワーリフレッシュメントルームズ/キャッスル
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
パロネラパークは苔むす遺跡と美しい庭園に囲まれた場所で、1930年代に移住したスペイン人ホゼ・パロネラが生涯を捧げて創り上げた夢の城です。
世界遺産の熱帯雨林に包まれたその姿はまさにロマン……黄昏に染まる哀愁には思わず胸を打たれてしまうほどで、「天空の城ラピュタ」のようだと囁かれています。モデルになったという噂はスタジオジブリが否定しているものの、劇中に登場するようなノスタルジックな雰囲気が漂う観光スポットであることは確かです。
凛と佇む食堂や噴水の広場、苔むす古城、無数の滝からは当時の情熱すら伝わってきます。小さな頃から城に住むことを夢見た男の人生を賭した傑作……それこそがパロネラパークと言えるでしょう。
オーストラリアを訪れるならパロネラパークは外せないね!
ケアンズを拠点にするなら個人で行くよりツアーで行くのがおすすめだよ!
2.パロネラパークの観光情報
次にパロネラパークの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:8万円~24万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はオーストラリア旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:9時00分~19時30分
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:5日~10日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:オーストラリア/メナクリーク
- 住所:1671 Innisfail Japoon Rd, Mena Creek QLD 4871, Australia
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:1時間~1時間30分
- レンタカー:1時間~1時間30分
- タクシー:20分~30分
- レンタカー:20分~30分
- 徒歩:数分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ケアンズ⇒パロネラパーク」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:暑くて雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:暑くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:6月~11月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 31℃ | 23℃ | 465mm |
2月 | 31℃ | 23℃ | 570mm |
3月 | 30℃ | 23℃ | 630mm |
4月 | 28℃ | 21℃ | 410mm |
5月 | 26℃ | 19℃ | 305mm |
6月 | 24℃ | 17℃ | 195mm |
7月 | 24℃ | 16℃ | 165mm |
8月 | 25℃ | 16℃ | 115mm |
9月 | 27℃ | 18℃ | 80mm |
10月 | 28℃ | 20℃ | 110mm |
11月 | 29℃ | 22℃ | 180mm |
12月 | 31℃ | 23℃ | 280mm |
2-5.服装
- 1月~3月:薄手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:薄手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
オーストラリアは総じて治安が良く、旅の拠点となるケアンズも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 周辺の商業施設
- 動植物への接触
- 映画の誇大広告
2-7-1.拠点からの立地
パロネラパークは日帰りで観光可能です。ただ、ケアンズから片道1時間20分~2時間ほど、往復2時間40分~4時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.周辺の商業施設
パロネラパークの付近には目立った商業施設がありません。園内には博物館こそあるものの飲食店や宿泊施設はなく、ビジターセンターもギフトショップもありません。そのため、買い出しは最寄りの町で済ませておきたいです。
2-7-3.動植物への接触
パロネラパークには希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、カモノハシなどの動物や樹齢数百年~数千年を超えるカウリなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
2-7-4.映画の誇大広告
パロネラパークは「天空の城ラピュタ」を匂わせる誇大広告が出回っています。その過剰な宣伝文句も相まって、映画の世界が広がっていると勘違いしがちです。ただ、ジブリの世界とはまた別物です。舞台やロケ地となったわけでもありません。過度なキャッチコピーは鵜呑みにしないようにしましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.パロネラパークの見どころ
ここからはパロネラパークの見どころをまとめます。
3-1.ロワーリフレッシュメントルームズ
おすすめ度:
苔むす食堂と噴水の広場。
3-2.キャッスル
おすすめ度:
一途な夢を形にした古城。
3-3.吊り橋
おすすめ度:
見晴らし抜群の吊り橋。
パロネラパークはロワーリフレッシュメントルームズやキャッスル、吊り橋など見どころ満載です。
長い年月の末に完成した庭園にはいくつもの遺跡が残っており、中でもロワーリフレッシュメントルームズには作り手の物語が刻まれています。無数の夢が詰まったキャッスルからも当時の賑わいが聞こえてくるかのようです。
ここは時に災害に見舞われ、時に不運に襲われ、時に存続の危機すら訪れた場所です。ただ、その逆境を乗り越えてきたからこそ今もここにある……まさに満身創痍の夢の跡地と言えるのではないでしょうか。
園内を見渡す吊り橋からの眺めが格別なのはもちろん、他にもカウリアベニューをはじめミーナの滝やローワの滝など見どころは尽きません。何より夢を具現化したパロネラパークはロマンそのものです。
パロネラパークではロワーリフレッシュメントルームズとキャッスル、吊り橋が目玉!
個人的にはロマンを感じずにはいられないキャッスルがおすすめ!
4.パロネラパークの体験談
最後に管理人が2015年6月に訪れたパロネラパークの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
パロネラパークに到着……っていきなりマイナスイオンが凄まじい。
城と苔が混然一体となった姿はまるで失われた文明を覗いてるかのようだね。
ここはロワーリフレッシュメントルームズ。食堂と噴水が奏でる音に癒されるね。
古代文明を匂わせる風格に圧倒されるよ。
かつてはここで楽器による演奏会が開かれてたとか。
当時のパロネラパークは社交場としても活用されてたのさ。
世界最古かつ世界遺産の熱帯雨林。見渡す限りのジャングル。
目の前に広がる原始の密林は1億3,000万年前から続いているものなのだとか!
南米アマゾンより8,000万年も古いって……恐るべし地球の底力。
古代植物を含む約3,000種の草木が未だに残っているそうよ。
ここはカウリアベニュー!この巨木の並木道もパロネラパークならではの光景!
カウリは樹齢数百年~数千年、高さ約60m、太さ約16mに及ぶとか。
パロネラパークのものは樹齢80年~100年!いつか天空の城にも届くかも!
何万年何億年経ってもこの場所が残ってると良いなぁ。
パロネラパークは完成当初、水力発電も搭載されていたそうな。
今でも園内の電気を補ってるとか。でも、過去には土石流や洪水で数回倒壊したそうよ。
ホゼ・パロネラが手放してからは完全に廃墟になってしまったそうで……。
それからはエヴァンズ夫妻が買い取って観光地として売り出したみたい。
素敵な遺跡と庭園を守ってくれてありがとう……という気持ちを表した喜びの舞いを!
2人ともおちゃらけた反動でミーナの滝に飲み込まれないようにね。
こんなところにキュートな家!もしかしてここにホゼ・パロネラが?!
当時は住宅として使用されたみたいだけど、現在は博物館の一部として再利用されてるとか。
ここからの眺めが一番。生い茂る緑の中に佇む寂れた城が何とも言えない。
これがキャッスルと呼ばれる場所かな。記念撮影するならここで決まりだね。
……夕焼けに飲み込まれてゆく姿が美しい。
これはノスタルジックな気分にどっぷり浸っちゃうね。
園内にはこんな吊り橋もあったりする。補強もしっかりしてて頑丈そう。
ここからの景色もまた絶景!揺れに耐えられる人だけ進むべし!
一気に数人乗ると結構揺れるね。高所恐怖症の方には無理かも。
気持ち程度のフェンスはあるけど、自撮りに夢中で落ちないようにね。
高台から園内を一望するとこんな感じ。夕焼けに燃える風景が映えるね。
いつ見てもどこで見ても夕日は綺麗。夕焼けこそ世界最高の絶景職人なり。
マイナスイオンが五臓六腑に染みわたるね……吊り橋を渡るとこんな絶景も拝めて一石二鳥!
どす黒く染まった心臓も一瞬で浄化されるくらい水がクリア。
真っ白なハートを持つ僕には不要!透明度100%のガラスの心臓を持つ感動屋さんだからね。
それ、意味変わってくるから……そろそろ冷えてきたし帰ろう?6月の南半球は寒いし!
最後にパロネラパークの看板で記念撮影。ちょっと地味だけどこれはこれで味があるね。
パロネラパーク……あまり知られていないけど、思った以上に素敵な場所だったね。
夕食はマンガリーフォールズにていただきます!
滝を眺めながらの夕食ってのもなかなか乙だよね。
本日のメニューは「包み焼きハンバーグ~マイナスイオンを添えて~」でございます。
ご飯はカピカピ、野菜はパサパサ……逆にハンバーグはジューシー!水分全部ハンバーグに奪われたんかってくらいに。
神よ……我に健康的な体と心を与えたまえ!
いや、切実な願い!!!
ここは聖堂の樹と呼ばれるカテドラルフィグツリーの中。
えっ……ここって木の中なの?!
聖堂の樹はその名の通り、中が空洞になっていて教会のように見えることからそう呼ばれてるんだとか。
あぁ、それで変な儀式してたのね。
夜のジャングルで眺める聖堂の樹はなかなかの迫力。
ライトアップとかはされてないんだね。
そりゃ、この近くでは土ボタルも見られるからさ、照明器具なんていらないのさ。
いや、だとしてもフラッシュないと真っ暗で何も見えないよ!
最後はカテドラルフィグツリーの看板の前で記念写真。
もう疲れて2人とも顔が死んでるや。
ここまでノンストップで観光してきたからね。そりゃ眼の光も失うってもんさ。
……もうちょっと聖堂の樹で休んでけば?笑
5.まとめ
今回はオーストラリアにあるパロネラパークの観光情報、ロワーリフレッシュメントルームズやキャッスルの見どころをまとめました。
海外旅行でオーストラリアを訪れるならパロネラパークがおすすめです。中でもロワーリフレッシュメントルームズやキャッスルは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。