クロアチアで「アドリア海の真珠」と称される絶佳の港町、それがドゥブロヴニクです。旧市街や城壁巡りといった心惹かれる要素が詰め込まれた“海に浮かぶ箱庭”は、まさにクロアチアが誇るNo.1の景勝地。紺碧の海と橙色の屋根が描くコントラストに魅せられる観光スポットです。
今回はクロアチアにあるドゥブロヴニクの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。

ドゥブロヴニクは中世の面影を色濃く残す世界遺産!



この記事では「クロアチアにあるドゥブロヴニクの観光情報」「旧市街や城壁巡りの見どころ」をまとめるよ!
1.ドゥブロヴニクの概要


まずはドゥブロヴニクの概要を見ていきましょう。
- 国:クロアチア
- 地域:ドゥブロヴニク
- 特徴:世界遺産/町/レジャー
- 目玉:旧市街/城壁巡り
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ドゥブロヴニクは、「アドリア海の真珠」と謳われるほど艶美な景観を持つ港町です。まるで“海に浮かぶ箱庭”のようなその街並みは中世から守られてきたもので、宝石箱と見紛う町と言われても反論する余地がないほど優雅な姿をしています。言うなれば中世の記憶が詰め込まれたままの観光スポットと言えるでしょう。
大空を羽ばたくカモメの声、全身を吹き抜ける風、文化的景観に歴史的建造物……どれをとっても一級品!
1979年に世界遺産に登録された旧市街を城壁巡りとともに眺めれば、中世にタイムスリップした感覚を味わうことが可能です。また、全長約2kmの外周を歩けば、紺碧の海と橙色の屋根、どちらものんびりと堪能できます。この感動は、実際に自分の足で訪れた人だけが感じられるものではないでしょうか。
海洋貿易で栄えた都市国家の面影は今なお健在。宮殿に教会、市庁舎に修道院、広場に噴水……かつて栄華を誇った要塞が守り続けてきた景色が楽しめます。風景だけでも見る価値ありです。



クロアチアを訪れるならドゥブロヴニクは外せないね!



ザグレブを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ドゥブロヴニクの観光情報


次にドゥブロヴニクの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はクロアチア旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:
⇒旧市街:24時間
⇒城壁巡り:8時00分~18時00分(季節で変動あり) - 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:クロアチア/ドゥブロヴニク
- 住所:Dubrovnik, Croatia
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:8時間30分~9時間
- タクシー:6時間~6時間30分
- レンタカー:6時間~6時間30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ザグレブ⇒ドゥブロヴニク」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら飛行機もしくは現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くてやや雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや暑くて晴れやすい気候
- 7月~9月:暑くて晴れやすい気候
- 10月~12月:やや寒くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:5月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 13℃ | 7℃ | 110mm |
2月 | 13℃ | 8℃ | 100mm |
3月 | 16℃ | 9℃ | 95mm |
4月 | 18℃ | 12℃ | 80mm |
5月 | 23℃ | 17℃ | 70mm |
6月 | 27℃ | 21℃ | 50mm |
7月 | 30℃ | 23℃ | 30mm |
8月 | 30℃ | 23℃ | 65mm |
9月 | 26℃ | 19℃ | 85mm |
10月 | 22℃ | 16℃ | 125mm |
11月 | 18℃ | 12℃ | 150mm |
12月 | 14℃ | 8℃ | 135mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
クロアチアは総じて治安が良く、旅の拠点となるザグレブも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 街中での迷子
2-7-1.拠点からの立地
ドゥブロヴニクは日帰りで観光可能です。ただ、ザグレブから片道6時間~9時間ほど、往復12時間~18時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.街中での迷子
ドゥブロヴニクの周辺では美しい街並みを歩くウォーキングツアーをはじめ美味しいグルメや楽しいショッピングが体験できますが、街中での迷子には気を付けたいです。トラブルが発生したりパニックを誘発したりすると取り返しのつかない事態になるので、街中ではコーディネーターの指示に従いましょう。



観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。



Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ドゥブロヴニクの見どころ
ここからはドゥブロヴニクの見どころをまとめます。


3-1.旧市街
おすすめ度:
光が包む港の街並み。


3-2.城壁巡り
おすすめ度:
荒々しい岩壁の要塞。
ドゥブロヴニクは旧市街や城壁巡りなど見どころ満載です。
世界遺産ドゥブロヴニクで一番の目玉といえば、中世の街並みが残されている旧市街と町を一周しながら一望できる城壁巡りの2つ。どちらもドゥブロヴニク観光に欠かせないものと言えるでしょう。当ブログの管理人も城壁巡りをしながら旧市街を眺めましたが、あまりの絶景に言葉を失いました。
世界中から訪れた他の観光客や旅行者も、時間旅行に没頭するように散策を楽しんでいました。
災害や内戦などの困難を乗り越えてきた敷地内には、他にもピレ門をはじめとする3つの門があり、内部にはオノフリオの大噴水やバロック様式の大聖堂がひしめき合うように建っています。メインストリートのストラドゥン通り(プラツァ通り)を歩けば、賑わいに満ちた世界を旅している気分になること間違いなしです。もちろん、ミンチェタ要塞やロブリイェナツ要塞など、数々の要塞も見どころの1つ。
何より、スルジ山からの眺めは別格です。管理人は山頂からの眺めを見た瞬間、心の底から「世界で最も美しい街並みだ」と感じました。ドゥブロヴニクに行くならスルジ山もおすすめします。



ドゥブロヴニクでは旧市街と城壁巡りが目玉!



個人的には旧市街を一望できる城壁巡りがおすすめ!
4.ドゥブロヴニクの体験談
最後に管理人が2017年10月に訪れたドゥブロヴニクの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。





ドゥブロヴニクに到着!こ、これが壮絶な戦火から港町を守ってきた城壁か!威圧感が仁王立ちしてらぁ!



圧倒的な迫力に気圧されちゃうや。



50m級の超大型巨人にしか崩せそうな……まさに難攻不落!



壁の厚さは約5m、全長は約2km、そして高さは約20mの超巨大建造物。まさにこの一角だけが1つの要塞のようになってるってわけ!







世界遺産ドゥブロヴニクを守るのは4つの城門と4つの要塞!その1つからお邪魔させていただく。



門を抜けた先に見えてきたのは“砂色の迷宮都市”。



人が数人通れるかという狭い道をアドリア海の風が撫でていく。



まるでドゥブロヴニクの住民になったような気分になるよね。細い路地なのに空が見えるからか、想像以上に解放感があって気持ち良い!





巨大迷路のような街並みを抜けると真っ青な海が出迎えてくれる。今日は天気が良くて絶好の散歩日和。



港町を守るように囲われた埠頭には、ツーリスト向けのクルーザーやヨットが停泊中。小型から大型まで揃って準備万端って感じ。



離島まで行くクルージングツアーがあるから、気になる人はぜひ!



私たちはとりあえず旧市街を回って、城壁巡りに行こう!





語り合う背中もまた味わい深い。



あまりにも素敵な後ろ姿に思わずシャッターを切っちゃった。でも、こういう日常を切り取りながら歩くのも楽しいよね。



人生、つい生き急いでしまうけど、のんびりでもいいやって思えてくる。



まったりゆっくり歩けばいいさ、旅の最中は。





芸術品のような街並みに突如現れる、それがドゥブロヴニク大聖堂。



ここは18世紀頃に建てられた大聖堂で、宝物庫で守護聖人である聖ウラホの遺骸や聖遺物を展示してるんだよね。



世界的に見ても貴重な美術品が保管されてるから見応え十分。



毎日開館していて入場料も無料だから、ちらっと立ち寄ってみるのもあり。でも、宝物庫だけは有料だから注意して。





途中、猫ちゃんの昼寝姿に癒されたりもする。



ドゥブロヴニクは野良猫がいっぱい。人に慣れてるのか、みんな至る所で眠ってる。白と黒に分かれたマシュマロボディにキュン。



世界遺産で昼寝できるなんて、贅沢な猫だなぁ。僕も眠っちゃおうかな。



道端で爆睡してたら蹴られて終わりさ。





メインストリートのストラドゥン周辺では青空市場も開催中。カットフルーツも販売しててお腹が空いてくる。



食べ歩き用のカップに入ってて親切設計。



写真を撮り忘れたけど、市場付近にはドゥブロヴニク市庁舎があって、マリン・ドルジッチの像もあったりする。



ちょっとしたパワースポットなのか、みんな群がってる。



よく見たら手足や鼻が剥げて金ピカになってる。



触ったら幸運でも訪れるんじゃない?まぁ1日に何千何万という人が触るから衛生面は……って感じだけども!笑





ドゥブロヴニクから約12m離れたドゥブロヴァチュカ川から引かれた水が噴き出すオノフリオの噴水を抜けると階段がある。



階段を上ると見えるのがこの絶景。



もうジブリ映画「紅の豚」「魔女の宅急便」の光景。



目の前に見えるのが、ストラドゥン通り。その先には16世紀頃に建てられたスポンザ宮殿と鐘楼の姿もはっきり見える。





ピレ門から入るといきなり岩壁を這うように作られた城壁が顔を覗かせる。



旧市街を見下ろす城壁巡りへの出入口は聖イヴァン要塞・ピレ門・プロチェ門の3カ所あるんだけど、ピレ門が一番おすすめ。



なんでピレ門がおすすめなの?



海側を半周できるからね!一周する体力がない人にとっては最も効率的に旧市街の城壁巡りが楽しめるんだよ。





あそこに穏やかな1日を過ごす老紳士の姿が……!世界遺産に住むなんて羨ましい限り。羨ましすぎる、恨めしい、怨めしい!



ドゥブロヴニクは世界遺産だけど、普通に住民がいるんだよね。





城壁巡りをしてると旧市街での生活が見えてくる。あれがここの日常だと思うと本当に羨ましい。



確かにそうだけど、毎日色んな人に見られるって思ったら大変かも。







うわぁ!城壁を抜けた先の展望台から美しい入江が見える!



この景観を見るためだけに訪れてもいい。そう思えるくらい綺麗。



もう十分すぎるほど堪能したから戻ってもいい!



ドゥブロヴニクの城壁巡りは反時計回りで一方通行だから戻るのはダメよ。一度入場したからには最後まで歩かないとね。





……海賊が攻めてきたぞぉ!ってのは笑えない冗談、あれは遊覧船かな?



離島を見に行く遊覧ツアーがあるからたぶんそう。



青い海に浮かぶ純白の光を切って進んでゆく。



なんか1日中いたくなるよね、ドゥブロヴニク。船の往来を見ながらアイスカフェオレでも飲みたい。





そろそろ歩き始めて30分ほど経ったかな?



ドゥブロヴニクの城壁巡りの所要時間は30分~1時間ってところだけど、旧市街を見ながら回ってたら案外かかる。



一度城壁から出ると再入場が不可だから、スケジュールには十分余裕を持って回りたいところ。



ちなみに、城壁が開放されている時間はシーズンごとに替わるから要注意。春~秋は8時~18時、冬は9時~15時までっぽい。



今日はコンディションが最高だった!晴天で!



旧市街を眺めながらの城壁巡り……人生で一度は体験すべき!一生の思い出に残ること間違いなし!





ふらふらと迷子を満喫しながら再びストラドゥン通りへ。



何やらストリートパフォーマンスをやってるよ。全身金色の塗料を塗った“黄金人間”に、芸達者なオウムの“鳥使い”などなど。



なんか、幸せが満ちた町って感じがする。



わかる。みんなの笑顔を見てると余計にね。





プシュッと爽快!スカイコーラ!



コカコーラでもペプシコーラでもない、スカイコーラ?



そうさ!長州力もびっくりの“飛ぶコーラ”さ!



それ、何かやばいもん入ってんじゃない?





愛のペンダントを配ってる人もいる。カップルを見つけてはペンダントを渡してる。何かのチャリティーかな?



見てるだけで幸せな気分になってくる。



ペンダントを受け取った男性が一緒にいる女性の首にかける。そんな光景がここドゥブロヴニクでは日常なのかもしれない。



まさに愛の町ドゥブロヴニク。ロマンチックな空気で胸が満たされる。



……立派な鳩胸だこと。



鳩ちゃう!セキセイインコや!
5.まとめ
今回はクロアチアにあるドゥブロヴニクの観光情報、旧市街や城壁巡りの見どころをまとめました。
海外旅行でクロアチアを訪れるならドゥブロヴニクがおすすめです。中でも旧市街や城壁巡りは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。