海外旅行保険に加入する際、いくら必要なのか迷うものです。旅慣れしている人は「海外旅行保険には加入しない」という人も一定数いるものの、外国で車に轢かれたことがある管理人としては、せめて入院した時の費用をカバーできる程度のものには加入しておくことをおすすめしたいです。
今回は海外旅行に海外旅行保険はいくら必要かを解説します。併せて金額・保険料の相場・目安も説明します。ここでは海外で治療を受ける医療費の例や保険適用時の補償額の例、保険金が支払われないリスクもまとめるので、海外旅行の準備にお役立てください。

海外旅行保険は怪我や病気の治療に備えられるものに入るべき。



この記事では「海外旅行に海外旅行保険はいくら必要か」「金額・保険料の相場・目安」をまとめるよ!
1.海外旅行の海外旅行保険はいくら必要?


まずは海外旅行の海外旅行保険はいくら必要かを見ていきましょう。
- 現地の治安から考える
- 参加するツアーから考える
- 滞在する日数から考える
- 本人の年齢から考える
海外旅行がいくら必要なのか考える場合、現地の治安や参加するツアー、滞在する日数や本人の年齢から決めるのが良いです。ここでは、具体的な考え方について詳しく解説します。
1-1.現地の治安から考える
海外旅行保険がいくら必要かを考える際、重要となってくるのが現地の治安です。
仮に治安が良い国を訪れる場合は「事件に遭う可能性が低い」と考えて、加入金額は最小限にするのが良いでしょう。対して、治安が悪い国を訪れる場合は「犯罪に巻き込まれる可能性が高い」と考えて、加入金額は最大限にするのが良いのではないでしょうか。
必ずしも現地の治安だけで保険料を決めるというわけではありませんが、1つの基準として考えておくと決断しやすくなります。
1-2.参加するツアーから考える
海外旅行保険がいくら必要なのかは、参加するツアーから考えても良いでしょう。
安全なツアーに参加する場合、「現地で医者のお世話になることはない」と考えて補償額が一番低い海外旅行保険に入ると良いです。一方で、危険なツアーに参加する場合、「病院にかかることになるかもしれない」と考えて補償額が一番高い海外旅行保険に入ることをおすすめします。
1-3.滞在する日数から考える
海外旅行保険がいくら必要なのかは、滞在する日数から考えても良いでしょう。
短期間の滞在の場合、「怪我をすることはないだろう」と考えてある程度の医療費に備えられる海外旅行保険に入ると良いです。反対に、長期間の滞在の場合、「病気になることがあるかもしれない」と考えて一定の補償額を持つ海外旅行保険に入ることをおすすめします。
1-4.本人の年齢から考える
海外旅行保険がいくら必要かを考える時、大切となってくるのが本人の年齢です。
保険会社は年齢が高い人ほど「健康リスクがある」と考えるため、保険料が高くなります。対して、年齢が低い人ほど「健康リスクがない」と考えるので、保険料が安くなるのです。場合によっては加入できるものが限られることもあるからこそ、本人の年齢は無視できません。
必ずしも現地の年齢だけで金額を決めるというわけではありませんが、1つの基準として考えておくと判断しやすくなります。



具体的にいくらくらい必要かは、必要な金額の相場から考えると良いかも!



いくらぐらい必要かは人によって変わるから、保険料の目安で考えるべき!
2.海外旅行保険の金額・保険料の相場・目安


次に海外旅行保険の金額・保険料の相場・目安を見ていきましょう。
- シンガポール3泊4日の場合:1,340円~2,060円
- アメリカ5泊6日の場合:2,270円~3,390円
- フランス7泊8日の場合:3,020円~4,400円
※具体的な数字は管理人がよく利用しているエイチエス損保「たびとも」の見積もりを参考
ここで紹介しているデータは「オプションなし」「個人加入」のプランを前提としています。エイチエス損保のではその他にファミリーやグループなどからプランを選べるため、必要に応じて見積もりを取るのがおすすめです。
なお、海外旅行保険の金額・保険料は加入期間・人数・プラン・旅行先とは別にオプション(航空機遅延・電子機器等追加補償)によって変わったり、ツアーと同時申し込みでお得になったりすることがあるので、あくまでも一例としてご参考ください。
2-1.シンガポール3泊4日の場合
シンガポール3泊4日の場合、エイチエス損保の保険料は1,340円~2,060円となります。
アジア方面の場合は、比較的低価格な金額で加入可能です。
2-2.アメリカ5泊6日の場合
アメリカ5泊6日の場合、エイチエス損保の保険料の金額は2,270円~3,390円となります。
北米方面の場合は、加入金額が比較的高価格です。
2-3.フランス7泊8日の場合
フランス7泊8日の場合、エイチエス損保の保険料の金額は3,020円~4,400円となります。
ヨーロッパ方面の場合も、加入金額は比較的高価格です。



オプションなしで個人加入だと金額を安く済ませられるけど、不測の事態に備えるならもうちょっとほしいところ!



万全の状態で旅行するなら、全員分の航空機遅延・電子機器等追加補償をつけた方が安心かな!
3.海外で治療を受ける医療費の例


次に海外で治療を受ける医療費の例を見ていきましょう。
- 韓国:約70万円(4日入院)
- シンガポール:約110万円~170万円(2日入院)
- タイ:約90万円~110万円(3日入院)
- 台湾:約70万円(5日入院)
- 中国:約8万円~160万円(3日~7日入院)
- オーストラリア:約100万円(3日入院)
- アメリカ:約70万円(2日入院)
- カナダ:約80万円(3日入院)
- グアム:約40万円~80万円(3日入院)
- ハワイ:約320万円(2日~3日入院)
- イギリス:約90万円~140万円(2日~3日入院)
- イタリア:約150万円~160万円(2日入院)
- フランス:約110万円(3日入院)
- ブラジル:約20万円(3日入院)
※具体的な数字はジェイアイ傷害火災保険「海外での医療事情」の記事を参考
ジェイアイ傷害火災保険のデータによると外国で虫垂炎(盲腸)の手術を受けた場合、最高で約320万円、最低でも約8万円ほどかかるとされています。当然、海外旅行保険に入っていないとすべての治療費を自己負担での支払いが必要です。
当項目で提示した数字はあくまでも数日間の入院が前提で、1週間ほどの入院となれば1,000万円超の治療費を請求されることも珍しくないからこそ、海外旅行保険は莫大な治療費を保証してくれるものを選んで加入するのが良いでしょう。



海外は国内の健康保険証が適用されないから、全額負担が基本!



治療費で破産しないためにも、海外旅行保険は十分なものに入っておこう!
4.保険適用時の補償額の例


次に保険適用時の補償額の例を見ていきましょう。
補償項目 | 補償額(P1) | 補償額(P2) | 補償額(P3) |
---|---|---|---|
治療費用 | 1,000万円 | 3,000万円 | 無制限 |
傷害死亡 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
傷害後遺障害 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
疾病死亡 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
救援者費用 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
賠償責任(自己負担無) | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
携行品(自己負担無) | 30万円 | 30万円 | 30万円 |
航空機寄託手荷物遅延 | 1万円 | 1万円 | 1万円 |
※具体的な数字は管理人がよく利用しているエイチエス損保「たびとも」の見積もりを参考
具体的に、海外旅行保険は「どれほどカバーできるものを選べば良いか」迷う人もいるかもしれません。
海外旅行保険は対応しているサービスによって補償額が変わるのですが、主に治療費用・傷害死亡・傷害後遺障害・疾病死亡・救援者費用で1,000万円~3,000万円ほど補えるのが安心です。賠償責任は1億円、携行品は30万円まで補ってくれるなど、ちょっとした海外旅行保険だけでも入っておくと安心と言えます。
保険会社によっては航空機の手荷物が遅延した場合に1万円を支払ってくれるものもあるからこそ、オプションにも目を通しておくと良いでしょう。



事件や犯罪に遭遇する確率を考えたら「入らなくていい」って意見もわかるけど、実際に車に轢かれた自分としては入ることを推奨したい!



何億円も補ってくれるものじゃなくていいから、とりあえず何かしらのものに入っておくのが望ましいよね!
5.保険金が支払われないリスク


最後に保険金が支払われないリスクについてまとめます。
- 条件を満たしていないといけない
- 本人でなければならない
海外旅行保険は、加入していれば必ず保険金が支払われるわけではありません。
保険金を受け取るためには条件を満たしていないといけず、必ず本人でなければなりません。死亡など一部の保険金は第三者が受け取ることも可能ですが、大抵は加入者が申請しない限り支払われないため、カルテなど証拠となる診断書をはじめ、ポリスレポートやレシートを集めておくことが必要となるでしょう。
保険金の支払いに関しては保険会社と揉めることもあるからこそ、必ず信頼できるところでのみ加入するようにしてください。



必ずしも医療費を全額支払ってくれるわけではない点に注意!



補償額はあくまでも基準となる数字であって、総額ではないという点に関しては十二分に理解しておく必要あり!
6.まとめ
今回は海外旅行に海外旅行保険はいくら必要か、金額・保険料の相場・目安をまとめました。
海外旅行で海外旅行保険に加入する場合、いくら必要なのかは「人による」というのが結論です。ただ、怪我や病気などのトラブルに備えるなら、ある程度の医療費を請求されても保証してもらえる補償額のものに入っておくことをおすすめします。
なお、保険料の金額はオプション(航空機遅延・電子機器等追加補償)によって変わったり加入期間・人数・プラン・旅行先によって変わったりする他、ツアーと同時申し込みでお得になったりします。相場は治療費用・傷害死亡・傷害後遺障害・疾病死亡・救援者費用で1,000万円~3,000万円、賠償責任は1億円、携行品は30万円を目安にすると良いです。
まずはすぐに不要と決めつけず、必要な分だけ加入してみてはいかがでしょうか?