アイスランドで溶岩が冷え固まってできた岩柱群、それがレイニスドランガルです。別名ブラックサンドビーチと呼ばれるレイニスフィヤラビーチの沖合に佇む巨大な岩柱群は、3匹のトロールが石になった姿との逸話が残されている場所……まさにトロールの伝承が残る観光スポットです。
今回はアイスランドにあるレイニスドランガルの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
レイニスドランガルは黒い砂浜と奇岩が拝める場所!
この記事では「アイスランドにあるレイニスドランガルの観光情報」「黒砂海岸や柱状節理の見どころ」をまとめるよ!
1.レイニスドランガルの概要
まずはレイニスドランガルの概要を見ていきましょう。
- 国:アイスランド
- 地域:南部
- 特徴:砂浜/奇岩
- 目玉:黒砂海岸/柱状節理
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
レイニスドランガルはアイスランド最南端にあるヴィークという田舎町の外れにある海、別名ブラックサンドビーチと呼ばれるレイニスフィヤラビーチの先に立つ巨大な岩柱群です。そこは黒い砂浜と奇岩が織りなす絶景で知られる場所で、トロール伝説が残されている観光スポットとしても知られています。
古い言い伝えによると、海面に突き出た海食柱は船にイタズラしようとしていたトロールが太陽を浴びて石になった姿とのこと。
アイスランドでも指折りの景勝地として知られるレイニスドランガルは荒々しい白波に揉まれた玄武岩の一種で、世界でもあまり類を見ない異質な光景を描いています。火山によってできた黒砂海岸と柱状節理のコントラストは見事で、ドラマチックかつミステリアスな光景が眺められます。
1991年にはナショナルジオグラフィックの「ぜひ訪れたい世界のビーチ(熱帯以外の部門)」でトップ10に選ばれるなど、世界的に名の知れたビーチと言えるでしょう。
アイスランドを訪れるならレイニスドランガルは外せないね!
レイキャビクを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.レイニスドランガルの観光情報
次にレイニスドランガルの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はアイスランド旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:アイスランド/スコゥガル
- 住所:CW3X+Q8C, 871 Vík, Iceland
- 行き方:タクシー/レンタカー/ツアー
- タクシー:2時間30分~3時間
- レンタカー:2時間30分~3時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「レイキャビク⇒レイニスドランガル」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くてやや雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや寒くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:やや寒くてやや雨が降りやすい気候
- 10月~12月:寒くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:6月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 5℃ | 1℃ | 150mm |
2月 | 5℃ | 1℃ | 150mm |
3月 | 5℃ | 1℃ | 140mm |
4月 | 7℃ | 3℃ | 110mm |
5月 | 9℃ | 5℃ | 105mm |
6月 | 11℃ | 8℃ | 95mm |
7月 | 13℃ | 10℃ | 100mm |
8月 | 13℃ | 10℃ | 150mm |
9月 | 11℃ | 8℃ | 145mm |
10月 | 8℃ | 4℃ | 155mm |
11月 | 6℃ | 2℃ | 150mm |
12月 | 4℃ | 1℃ | 150mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:厚手の服装
- 7月~9月:厚手の服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
アイスランドは総じて治安が良く、旅の拠点となるレイキャビクも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 周辺の商業施設
- 遊泳の可否
- 水中への落下
- 動植物への接触
2-7-1.拠点からの立地
レイニスドランガルは日帰りで観光可能です。ただ、レイキャビクから片道2時間30分~3時間ほど、往復5時間~6時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.周辺の商業施設
レイニスドランガルの付近には目立った商業施設がありません。周辺にはトイレこそあるものの飲食店や宿泊施設はなく、ギフトショップもスーパーもコンビニもありません。そのため、買い出しは最寄りの町で済ませておきたいです。
2-7-3.遊泳の可否
レイニスドランガルでは遊泳の可否をランプの色で提示しています。ランプの色は「赤色・黄色・緑色」の全3色あり、それぞれ遊泳ができるかどうかの指標となります。
- 赤色:遊泳不可
- 黄色:遊泳注意
- 緑色:遊泳可
原則として赤色のランプは遊泳不可です。一方、黄色のランプは遊泳注意、緑色のランプは問題なく遊泳可となります。ランプの色は当日のコンディションで変わります。危険と判断された場合は例外なく遊泳禁止となるため、常にビーチのランプの色をチェックしましょう。
2-7-4.水中への落下
レイニスドランガルでは波打ち際で遊ぶことになるため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり過度に騒ぎ立てたり暴れ回ったりすると海に転落するので、砂浜では静かに過ごしましょう。
2-7-5.動植物への接触
レイニスドランガルには希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、パフィンなどの動物や島全体を覆う苔などの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.レイニスドランガルの見どころ
ここからはレイニスドランガルの見どころをまとめます。
3-1.黒砂海岸
おすすめ度:
漆黒が続く黒い砂浜。
3-2.柱状節理
おすすめ度:
奇岩が連なる断崖絶壁。
レイニスドランガルは黒砂海岸や柱状節理など見どころ満載です。
一見すると華やかさに欠けるレイニスドランガルですが、別名ブラックサンドビーチと呼ばれるレイニスフィヤラビーチの沿岸に巨大な海食柱が立つ姿は、わかる人にはわかる渋い絶景と言えるでしょう。
現地では古くから「あの玄武岩はもともとトロールだった」との伝承が語り継がれているなど、面白い伝説が残っているのも見どころの1つ。黒砂海岸や柱状節理が描く地球の原風景は、SNS映えしたりバズったりはせずとも刺さる人には刺さる……そんな光景です。
天国のような純白のビーチを思い浮かべていると肩透かしを食らうかもしれませんが、地獄さながらの漆黒のビーチは唯一無二。アイスランドで最も危険な場所の1つとも言われていて、巨大な波、通称スニーカーウェーブによる海難事故が絶えない場所としても知られるなど、自然の美しさと厳しさの二面性を感じられる場所となっています。
ただ、海岸線に聳え立つレイニスフィヤットル山が描く光景はどこか幻想的かつ神秘的。条件が揃えばハルサネフシェリル洞窟にも入れるなど、他では体験できない冒険が楽しめるでしょう。
レイニスドランガルでは黒砂海岸と柱状節理が目玉!
個人的にはブラックサンドビーチと呼ばれる黒砂海岸がおすすめ!
4.レイニスドランガルの体験談
最後に管理人が2016年11月に訪れたレイニスドランガルの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
レイニスドランガルに到着!ここは金色の草原が広がる小さな村、ヴィークにある岩柱群!
別名ブラックサンドビーチと呼ばれるレイニスフィヤラビーチで知られる場所だよね!黒い砂と白い岩のコントラストが絶妙!
……地質学者顔負けの神妙な面持ちで触れてみる。
……岩の柱っぽいものが連なってて興味深いよね。
本当に地球のものなのか疑ってしまう景色。さながら宇宙人が超文明か何かで作ったような風景だよね。
地質学の研究で「マグマが冷え固まってできる」と結論が出てるから有識者は感動しないだろうけど……シンプルにすごい!
でも、なんでみんな六角形なんだろう?
四角形・五角形・七角形・八角形のものもあるらしいけど、六角形が一番安定しやすい形なんだってさ。
……もう“鬼ヶ島”じゃん。
……本当、鬼が出てきそう。
黒砂海岸と柱状節理が描く光景、現実離れしててちょっと怖いね。
ちなみに、アメリカのデビルズタワー、スコットランドのジャイアンツコーズウェイなどでも見られるよ。
対面の海には“石に変えられたトロール”との逸話が残る岩柱群が立ってて、おどろおどろしさ満点。
雨が降ってて写真撮れないけど、水面から突き出す岩柱群はなかなかの迫力……言うなれば“鬼ヶ島の灯台”。
その岩柱群を現地ではレイニスドランガルって呼ぶみたいだよ。
アイスランドではろうそくのような形からキャンドルロックとも呼ばれてるらしいね。
北海道にもあるよね、ローソク岩。
うん……ってか、たぶん全国各地にあると思う。レイニスドランガルほどの規模のものはなかなかないだろうけど。
ずっと眺めてたら首、痛めそうだもの。
よし、岩柱の悲鳴嶼さんに頼み込んで鍛えてもらおう、首!
5.まとめ
今回はアイスランドにあるレイニスドランガルの観光情報、黒砂海岸や柱状節理の見どころをまとめました。
海外旅行でアイスランドを訪れるならレイニスドランガルがおすすめです。中でも黒砂海岸や柱状節理は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。