大阪を代表する浪速の植物園、それが咲くやこの花館です。そこは日本最大の温室と外国を彷彿とさせる庭園の二枚看板で知られる植物園で、世界各国の植物を展示する睡蓮型の外観が特徴……国内ではお目にかかれない海外の珍しい植物に出会える観光スポットです。
今回は大阪にある咲くやこの花館の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
咲くやこの花館は海外旅行気分が味わえる植物園!
この記事では「大阪にある咲くやこの花館の観光情報」「温室や庭園の見どころ」をまとめるよ!
1.咲くやこの花館の概要
まずは咲くやこの花館の概要を見ていきましょう。
- 国:大阪
- 地域:大阪
- 特徴:植物園
- 目玉:温室/庭園
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
咲くやこの花館は日本最大の温室を持つ植物園で、外国を彷彿とさせる庭園を持つ植物園です。花と緑をテーマにした施設には世界各地の植物が大集合しており、さながらテーマパークのよう……まさに植物を愛でるには最適な環境が整った観光スポットとなっています。
開園は1990年。1987年6月に着工し、1989年3月に竣工。同年に開催された「国際花と緑の博覧会」における大阪市のパビリオンとして建設されました。
約5,000枚のガラスに覆われた外観は、鶴見緑地の周辺が湿地帯であったことから「水面に浮かぶ睡蓮」をイメージして造られたそうです。地上2階建てで高さ約30m、建築面積約4,750m²、延床面積約6,890m²と国内最大級の植物園として知られています。
ちなみに、名前は開園当時一般公募したもので「古今和歌集」の歌に由来するとのこと。
- 難波津の歌:難波津に咲くやこの花冬ごもり 今は春べと咲くやこの花
そんな粋な名前を持つ咲くやこの花館は、日本でも数えるほどしかない総合植物園の1つ……展示している植物は約5,500種類にも到達するのだとか。まさに浪速の大植物園と言えるでしょう。
大阪を訪れるなら咲くやこの花館は外せないね!
大阪を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.咲くやこの花館の観光情報
次に咲くやこの花館の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:3万円~5万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は大阪旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:10時00分~17時00分(月曜日休館)
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:大阪/大阪
- 住所:大阪府大阪市
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- 電車:30分~1時間
- バス:30分~1時間
- タクシー:20分~30分
- レンタカー:20分~30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「大阪⇒咲くやこの花館」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くてやや雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:4月~6月/9月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 9℃ | 2℃ | 40mm |
2月 | 10℃ | 2℃ | 75mm |
3月 | 14℃ | 5℃ | 100mm |
4月 | 20℃ | 10℃ | 130mm |
5月 | 25℃ | 15℃ | 125mm |
6月 | 28℃ | 20℃ | 195mm |
7月 | 32℃ | 24℃ | 160mm |
8月 | 33℃ | 25℃ | 110mm |
9月 | 29℃ | 21℃ | 155mm |
10月 | 23℃ | 15℃ | 150mm |
11月 | 18℃ | 9℃ | 80mm |
12月 | 12℃ | 4℃ | 55mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや悪い
大阪は総じて治安が悪く、旅の拠点となる大阪も治安不良です。
2-7.注意点
- 行事の開催時期
- 動植物への接触
2-7-1.行事の開催時期
咲くやこの花館で行われるイベントの開催時期は不定期となります。毎月行われる催しの中には定時のものもあるので、訪れる日付に合わせて調整しましょう。
2-7-2.動植物への接触
咲くやこの花館には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。館内には貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、西表島やマダガスカル島などの熱帯植物やウツボカズラやハエトリグサなどの食虫植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.咲くやこの花館の見どころ
ここからは咲くやこの花館の見どころをまとめます。
3-1.温室
おすすめ度:
日本最大の温室。
3-2.庭園
おすすめ度:
外国を彷彿とさせる庭園。
咲くやこの花館は温室や庭園など見どころ満載です。
敷地は主に大温室と大庭園……2つの空間に分けられており、温室エリアは主に5つ、庭園エリアは外周をぐるっと囲うように広がっています。
温室・庭園ともに季節ごとに春夏秋冬の植物が展示されており、全種類の写真を撮っているといくら時間があっても足りません。日本でも指折りの植物園ということもあり、世界各国の植物の生き生きとした姿を拝めます。なお、主なエリアは以下の通りです。
- 熱帯雨林植物室:ガジュマルやヤシを展示するエリア
- 熱帯花木室:ハワイやタヒチの美しい絶景を連想させるエリア
- 乾燥地植物室:サボテンや多肉植物を展示するエリア
- 高山植物室:山岳部に生息する植物を展示するエリア
- 外部庭園:外周を囲うように広がるエリア
咲くやこの花館では、各エリアに分けて約5,500種類の植物が自然に近い形で植えられており、まるで“花と緑のテーマパーク”のような雰囲気が漂っています。どのエリアも見どころは尽きませんが、個人的にはサボテンや多肉植物を展示している乾燥地植物室がおすすめです。
ガーデンブームで人気を集めたお馴染みのサボテンや多肉植物はもちろん、国内ではなかなか見られない海外の植物も揃い踏み。開花時期によっては花が咲いていないものの、緑豊かな園内を歩いているだけで癒し効果は抜群……日々の喧騒から離れてストレス解消したい人にぴったりでしょう!
他にも音楽会や展示会が開催されるフラワーホールや北極・南極の植物を展示する極地植物コーナーの他、各種イベントが毎シーズン催されており、訪れる人を飽きさせません。
咲くやこの花館では温室と庭園が目玉!
個人的にはデザートガーデンがある庭園がおすすめ!
4.咲くやこの花館の体験談
最後に管理人が2022年5月に訪れた咲くやこの花館の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
咲くやこの花館に到着!日本最大の温室と外国を彷彿とさせる庭園を持つ植物園ってことで来てみたかった場所!
なんだか複雑な形をした建物だね。
なんでも植物の博覧会におけるパビリオンとして作られた建物で、睡蓮の花をイメージしてるみたいだよ。
……どうりでギザギザしてるわけだ!
外観には約5,000枚ものガラスが使用されてるんだってさ。
さながら“ガラスでできた睡蓮”……この建物の美しさだけで訪れた価値があったかも!
中に入ると真っ先に出迎えてくれたのは……まさかの睡蓮!
花は咲いてないけど、オオオニバスも浮いてる!
オオオニバスは直径2m以上になる世界一巨大な歯を持つ植物で、体重20kg以下の人なら乗れるとのこと。
咲くやこの花館ではパラグアイオニバスも栽培されてて、開花時期になると美しい白い花を咲かせるのだとか。
葉っぱの裏側にはトゲがびっしり。網目状になった葉脈がシルヴェスター・スタローンの血管くらい浮き出てる。
こんだけ太い葉脈に覆われてるんだもの、そりゃ人が乗っても浮くわ。
うろうろしてると暗がりに浮かんできたのが、みんな大好きラフレシア。世界一臭い花と言われるほど強烈な悪臭が特徴。
……どんな匂いがするんだろう?
「動物の死骸が腐ったような匂い」とか「何日も洗っていないトイレの匂い」とか言われてるよね。
臭いだけじゃなく「見た目も気持ち悪い」って言われてる不遇の花だけど、嫌いじゃない。真ん中の穴がちょっと怖いけど。
まぁ、ハエをおびき寄せるためだから仕方ないよ。
ラフレシアも生き残るために必死……ということね。
ジャングルに実がたっぷり!カカオやコーヒー、バナナやマカダミアがなってて無類の実好きにはたまらない!
マンゴーとかもあるからお腹空いちゃう!
スターフルーツもなってる!
時期によってはジャックフルーツやミラクルフルーツがなってる姿も見られるから、何度来ても楽しめそう。
柑橘類もある……ってか咲くやこの花館の温室、広すぎない?!
天井までガラスで覆われてて人工的な密林って感じだけど、作り物っぽさは全然なくて開放感抜群。もう森。
パイナップルもあった……ん?いや、あれはパイナップルか?
そもそもパイナップルってどんな風に実がなるのかわからない。んん、咲くやこの花館……勉強になることだらけだ。
……パロボラッチョ、デカッ!
アルゼンチンの乾燥地からやってきたパロボラッチョ。ケイバって植物の仲間で、スペイン語で「酔っ払いの木」を指すとか。
せっかくなのでパロボラッチョとチェキッチョ!
酔っ払いがふざけてやるみたいなポーズやめて!笑
……パロボラッチョ、なんで「酔っ払いの木」って呼ばれてるんだろう。
出っ張った幹の形が酔っ払いのお腹に似てるかららしいよ。
なるほど、パロボラッチョはメタボラッチョということか。
英語だと「ボトルツリー」、日本語だと「トックリノキ」って愛称で親しまれてるとかいないとか。
確かにこのぼてっとしたフォルム、かわいい。
塊根植物にも似た丸っこいボディがたまらないよね。
しばらくふらふらしてるとトゲトゲ植物の王国に辿り着いた。
みんな頭にターバンみたいなの被ってない?なんか外国みたい!
……もう中東!もしくはアフリカかな?
どっちにしろ日本とは思えない景色。目の前の風景だけ切り取ったら「海外行ってたの?」って言われちゃいそう。
サボテンや多肉植物がいっぱい。季節によってはアガベやアロエ、キソウテンガイも展示されるらしい。
綺麗な花もいいんだけど、やっぱりサボテンとか多肉植物って形が可愛くてついつい愛でたくなっちゃうよね。
本当そう……って痛っっっ!
本当に愛でる奴がおるかぁ!
ほら!巨大なサボテンボールがたくさん!並んでる姿がみんなでダンスしてるみたいでかわいい。
他にもステノケレウス・エルカにマミラリア・セニリス、メロカクツス・バヒエンシスまであるらしい!
……ななななんて?なにがナニで何だって?
みんなの名前だよ。他にもアデニウムやサイカク、セッコウやベンケイチュウまであるってんだから驚きの充実度だね。
名前を覚えるだけで脳みそが枯れちゃいそう。
頭蓋骨に穴開けてじょうろで水あげよっか?
世界中の植物を楽しんだ後は、キウイドリンクをいただきます!
フローズン一歩手前まで凍ったキウイがシャリシャリで美味しい。真夏の大阪の気温舐めてたから助かるぅ。
……大阪の夏、暑すぎやでぇ。
また似非関西弁使ってる。
大阪夏の陣……なんつってなぁ!
やだってもう、六文銭あげるから三途の川渡って来てぇ~。
そんなザ・パンチみたいなツッコミしないでよ!笑
……よくわかったねぇ。
5.まとめ
今回は大阪にある咲くやこの花館の観光情報、温室や庭園の見どころをまとめました。
国内旅行で大阪を訪れるなら咲くやこの花館がおすすめです。中でも温室や庭園は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。