カナダで恐竜の町として知られる“化石の楽園”、それがドラムヘラーです。そこは無数の化石が眠るバッドランドのレッドディア川流域に位置する町で、ロイヤルティレル博物館があることで知られます。まさに現代に蘇った恐竜と出会える観光スポットと言えるでしょう。
今回はカナダにあるドラムヘラーの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ旅行計画にお役立てください。
ドラムヘラーは化石尽くしの恐竜町!
この記事では「カナダにあるドラムヘラーの観光情報」「世界最大の恐竜像の見どころ」をまとめるよ!
1.ドラムヘラーの概要
まずはドラムヘラーの概要を見ていきましょう。
- 国:カナダ
- 地域:アルバータ
- 特徴:町/レジャー
- 目玉:世界最大の恐竜像
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ドラムヘラーは“ジュラシック感”溢れる恐竜の町で、世界三大恐竜博物館の1つ、ロイヤルティレル博物館があることで知られています。言うなればドラムヘラーは“恐竜の楽園”……太古の生物との邂逅が待つ観光スポットです。
もともとドラムヘラーは恐竜の町というよりは炭鉱の町でした。1930年代に採掘で最盛期を迎えたドラムヘラーには約3万人が居住し、1934年には町から市へと昇格したくらいです。当時はカナダ西部で最大の石炭生産量、アルバータ州で第二の天然ガス埋蔵量を誇る資源の町でもあったとされています。
しかし、1997年に市から町へと降格、ドラムヘラーは人口約8,000人の田舎町となりました。まさに栄枯盛衰……恐竜の繁栄と衰退の歴史にも重なる町ではないでしょうか。一方、現在は古生物博物館に年間約25万人もの人々が訪れ、恐竜の町として愛されています。町の各所に恐竜の像が置かれ、世界中から恐竜マニアが集まるほどです。
周辺にはアトラス炭鉱歴史地区やバッドランズ円形劇場、ミッドランド州立公園など太古の世界を覗けるスポットも数知れず。一部の人にぶっ刺さること間違いなし!
カナダを訪れるならドラムヘラーは外せないね!
カルガリーを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ドラムヘラーの観光情報
次にドラムヘラーの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はカナダ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:カナダ/アルバータ
- 住所:60 Riverside Dr W, Drumheller, AB T0J 0Y0 Canada
- 行き方:タクシー/レンタカー/ツアー
- タクシー:1時間30分~2時間
- レンタカー:1時間30分~2時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「カルガリー⇒ドラムヘラー」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや暑くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | -5℃ | -18℃ | 10mm |
2月 | -4℃ | -16℃ | 10mm |
3月 | 4℃ | -8℃ | 15mm |
4月 | 14℃ | -1℃ | 20mm |
5月 | 20℃ | 5℃ | 45mm |
6月 | 24℃ | 9℃ | 50mm |
7月 | 26℃ | 12℃ | 60mm |
8月 | 25℃ | 10℃ | 50mm |
9月 | 20℃ | 5℃ | 45mm |
10月 | 14℃ | -1℃ | 15mm |
11月 | 2℃ | -10℃ | 10mm |
12月 | -5℃ | -16℃ | 15mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
カナダは総じて治安が良く、旅の拠点となるカルガリーも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 動植物への接触
2-7-1.拠点からの立地
ドラムヘラーは日帰りで観光可能です。ただ、カルガリーから片道1時間30分~2時間ほど、往復3時間~4時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.動植物への接触
ドラムヘラーには希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、ビーバーなどの動物やマツなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ドラムヘラーの見どころ
ここからはドラムヘラーの見どころをまとめます。
3-1.スターマイン橋
おすすめ度:
足元が揺れまくる吊り橋。
3-2.フードゥー
おすすめ度:
イタズラ好きな岩の魔物。
3-3.世界最大の恐竜像
おすすめ度:
約26mにも及ぶ巨大模型。
ドラムヘラーはスターマイン橋やフードゥー、世界最大の恐竜像など見どころ満載です。
恐竜の町と称されるドラムヘラーの見どころといえば、無数に埋まった恐竜の化石に他なりません。世界三大恐竜博物館の一角であるロイヤルティレル博物館があるのも、ここドラムヘラー。この町を訪れるなら、太古の骨たちと語り合わずにはいられないでしょう。
しかし、周辺には足元がぐらぐらと揺れるスターマイン橋や人に岩を投げつける魔物として恐れられるフードゥーがあるなど、見どころは尽きません。
他にも町の至る所に恐竜の像が置かれているなど、ドラムヘラーはまさに恐竜一色の町と言えるでしょう。そんなドラムヘラーで圧倒的な存在感を放っているのが、全長26mにも及ぶ世界最大の恐竜像です。青空に向かって雄叫びを上げる姿はまさに“現代に蘇った恐竜”そのもの……誰もが太古の世界にタイムスリップできる町となっています。
ドラムヘラーではスターマイン橋とフードゥー、世界最大の恐竜像が目玉!
個人的にはデカすぎる世界最大の恐竜像がおすすめ!
4.ドラムヘラーの体験談
最後に管理人が2017年6月に訪れたドラムヘラーの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ドラムヘラーに到着……恐竜の町へようこそ!
やってきたのはバッドランド観光の拠点となる町。車窓からの景色を眺めてたらいつのまにかタイムスリップしてた。
……見渡す限り白亜紀の風景!カントリーサインも恐竜だもの!
ここドラムヘラーはかつて鉱山採掘で栄えた町。今では恐竜を前面に押し出した観光地として知られてるんだ。
ガイドさん曰く、映画のロケ地にもなったみたい。
人口8,000人くらいの小さな田舎町だけど、雰囲気が抜群。もう好き。
恐竜に会いに行く前にちょっと寄り道。ここはスターマイン橋と呼ばれる吊り橋。
金網で作られてるからか川が丸見え……なかなかのスリル!
……ここってキャピラノ橋とは別物なの?
キャピラノ橋はブリティッシュコロンビア州、スターマイン橋はアルバータ州にあるサスペンションブリッジ。
スターマイン橋の死闘!こんなくだらないこともできちゃうのが男旅の魅力ってもんさ!
……男子って本当、バカだよね。
強風やら振動やらで結構揺れる。犬と一緒に渡ってる人がいたんだけど、犬も震えまくりだった。
高所恐怖症の人だったら、たぶん歩けないね。
個人的には、なんかよくわかんないけど楽しいよ。
名のある観光地を回るのも良いけど、たまにはあまり知られていない場所を訪れるのも悪くない。そう思える場所だった。
……バッドランドには魔物がいるらしい。「通行人に石を投げつける」と噂される魔物が。
先住民の伝承に出てくるフードゥーのことね。現地の人は“石化した巨人”と呼んで恐れてたって話があるよ。
イタズラ好きって聞いたけど、石を投げつけるとか……もう世紀末じゃん。
通りすがりの人に石をぶつけるとんでもない乱暴者よ。さすがはアウトローが集まるバッドランド……世も末ね。
奇妙な岩、フードゥー。岩ってよりエリンギっぽい。
ドラムヘラーには各所に脆い地層があって、雨風の浸食で形が変わる。あのフードゥーも昔はもっと松茸だったに違いない。
数千万年、数億年という歳月が作った奇跡の光景。恐竜たちのいた時代にもあったのかな。
見方によってはトルコの世界遺産、カッパドキアにも見えるかも。
カッパドキアにいるのは妖精だけど、ここにいるのは魔物。
似ているようでちょっと違う、キノコ岩の世界。
削り取られた岩肌、剥き出しの大地、かつて恐竜が歩いた道だったりして。
カナダに来るまではこんな世界があるなんて知らなかった。
遥か昔からある場所ってだけでロマンを感じずにはいられないよ。
普通に化石とか埋まってそうだもんね。
恐竜かと思いきや、これもフードゥー。
角度によっては恐竜の頭や背中に見えるね。そんな妄想を膨らませて歩くだけで楽しいよ。
青い空と白い雲を背に、奇妙で奇天烈で奇想天外なフードゥーのシルエットが浮かび上がる。
自然が作り出した絶景。ドラムヘラーは恐竜の世界が凝縮されたタイムスリップスポットなんだ!
昼食はA&Wという店でいただく!注文したのはBLTチキンバーガー!
A&Wは1922年創業のレストランが運営するファーストフード。アメリカや日本にも支店があるんだってさ。
……んぐんぐ、もぐもぐ。さくふわなバンズに挟まれたチーズ・ベーコン・レタスが絶妙。超美味しい。
海外で食べるハンバーガーってなぜかめっちゃ美味しいよね。満天の青空の下で食べるからより美味しいのかな。
……でっっけぇぇええぇぇぇっぇええぁ!!!
やってきたのはドラムヘラーの観光案内所。ここは約26mのティラノサウルスの巨大模型があることで有名。
世界最大の恐竜像、デカすぎて画角に収まらない!
グラスファイバー製で口元には展望台があるんだよね。数百円で入場できるみたいだから気になる人はぜひ!
足元には今にも踏み潰されそうな3人の男。僕らのサイズを見るとこの恐竜像のスケール感が伝わるはず!
まさに恐竜の町、ドラムヘラー。ロイヤルティレル博物館で恐竜の化石を見る予定だったけど、もう出会っちゃった。
ドラムヘラーには他にも恐竜の像が各地に散りばめられてるって話だよ!
これは恐竜好き・化石好きなら一度は来ないといけない町だね!
5.まとめ
今回はカナダにあるドラムヘラーの観光情報、世界最大の恐竜像の見どころをまとめました。
海外旅行でカナダを訪れるならドラムヘラーがおすすめです。中でも世界最大の恐竜像は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。