マレーシアの隠れた秘境として知られる高原リゾート、それがキャメロンハイランドです。そこは常夏の国とは思えないほど涼しげな避暑地で、美しい紅茶畑に彩られた場所……無数の茶畑が広がる絶景の観光スポットとして知られています。
今回はマレーシアにあるキャメロンハイランドの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
キャメロンハイランドはリタイア後の移住先にも超おすすめ!
この記事では「マレーシアにあるキャメロンハイランドの観光情報」「紅茶畑の見どころ」をまとめるよ!
1.キャメロンハイランドの概要
まずはキャメロンハイランドの概要を見ていきましょう。
- 国:マレーシア
- 地域:キャメロンハイランド
- 特徴:町/レジャー
- 目玉:紅茶畑
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
キャメロンハイランドはマレーシアの山奥にひっそりと佇む秘境、知る人ぞ知る“天空の避暑地”として知られる高原リゾートです。広大な紅茶畑を持つ場所としても著名で、乱雑で無造作に拓かれた茶畑を拝める観光スポットとしても知られています。
キャメロンハイランドが発見されたのは1885年のこと。当時この場所はイギリスの統治下にあり、国士調査官ウィリアム・キャメロンの名前で「キャメロンハイランド」と名付けられたものの、約40年間ほとんど開発は行われていませんでした。
しかし、後にやってきた植民地管理者ジョージ・マクスウェルによって開拓計画が進められ、次第にホテルやレストランが作られるようになりました。その後、人が集まるようになると住宅地が築かれ、学校や病院、ゴルフコースやハイキングコースまで整備されるようになりました。
今ではマレーシアでも指折りの高原リゾートとして知られ、日本人の移住先にも選ばれています。
マレーシアを訪れるならキャメロンハイランドは外せないね!
クアラルンプールを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.キャメロンハイランドの観光情報
次にキャメロンハイランドの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~15万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はマレーシア旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:2時間~3時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:マレーシア/キャメロンハイランド
- 住所:Cameron Highlands, Pahang, Malaysia
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:4時間30分~5時間
- タクシー:3時間~3時間30分
- レンタカー:3時間~3時間30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「クアラルンプール⇒キャメロンハイランド」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら飛行機もしくは現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:やや暑くて雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや暑くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:やや暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや暑くて雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:1月~12月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 23℃ | 14℃ | 95mm |
2月 | 24℃ | 15℃ | 145mm |
3月 | 25℃ | 15℃ | 220mm |
4月 | 24℃ | 15℃ | 260mm |
5月 | 24℃ | 16℃ | 275mm |
6月 | 24℃ | 15℃ | 175mm |
7月 | 24℃ | 15℃ | 175mm |
8月 | 24℃ | 15℃ | 230mm |
9月 | 23℃ | 15℃ | 280mm |
10月 | 23℃ | 15℃ | 375mm |
11月 | 23℃ | 15℃ | 315mm |
12月 | 23℃ | 15℃ | 210mm |
2-5.服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
マレーシアは総じて治安が良く、旅の拠点となるクアラルンプールも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 動植物への接触
2-7-1.拠点からの立地
キャメロンハイランドは日帰りで観光可能です。ただ、クアラルンプールから片道3時間~5時間ほど、往復6時間~10時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.動植物への接触
キャメロンハイランドには希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、マレーグマやマレートラなどの動物やニシキイモやアツバチトラセンなどの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.キャメロンハイランドの見どころ
ここからはキャメロンハイランドの見どころをまとめます。
3-1.紅茶畑
おすすめ度:
巨大迷路のような茶畑。
3-2.ストロベリーファーム
おすすめ度:
いちご狩りができる農園。
※仮画像
3-3.バタフライファーム
おすすめ度:
チョウ探しができる農園。
※仮画像
キャメロンハイランドは紅茶畑やストロベリーファーム、バタフライファームなど見どころ満載です。
イギリス植民地時代に開拓されたキャメロンハイランドを訪れると、まず見えてくるのが生き生きとした生命力に包まれた紅茶畑です。青々とした茶畑は山肌を撫でるように拓かれており、さながら天空都市のような神々しいオーラを放っています。
しかし、どこか懐かしい雰囲気もあり「日本の夏」を感じさせます。谷底から流れる風の心地よさはまさに“天空の避暑地”ならではの魅力。太陽に照らされた茶葉が織りなす絶景は必見です。新鮮な茶葉の香りにふわっと鼻を寄せれば、もう帰る気など起こらなくなってしまうでしょう。
他にもいちご狩りが楽しめるストロベリーファームやチョウ探しが楽しめるバタフライファームなど、見どころは尽きません。イギリス式庭園をはじめサボテン園やバラ園、ラベンダー畑などが見学できるアグロテクノロジーパークなど……観光名所も続々開発中!
都会の空気に疲れてしまった方は、ぜひキャメロンハイランドで癒しのひとときを!
キャメロンハイランドでは紅茶畑とストロベリーファーム、バタフライファームが目玉!
個人的には絶景のプランテーションが広がる紅茶畑がおすすめ!
4.キャメロンハイランドの体験談
最後に管理人が2017年2月に訪れたキャメロンハイランドの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
キャメロンハイランドに到着!ここはマレーシアの山奥にひっそりと佇む標高1,500mの高原リゾート!
常夏のマレーシアでも避暑地として知られる場所だよね!
今日はそんなキャメロンハイランドをぐるっと散策。まずやってきたのはボロボロのローカル市場。
屋根も壁も剥がれてる……本当に営業してるのかな?
見て!ここにはサボテンの他、多肉植物がゴッソリモッサリ。
ちなみに、キャメロンハイランドでは高原果実や高原野菜の栽培も行われてて、作物にも恵まれてるんだってさ。
こ、これがキャメロンハイランド名物“天空のビニールハウス”か!
勝手に命名しないで。絶賛迷子中なんだから。
確かに、市場をふらついて気づいたらこんなところに……ってあれ?出口どこだっけ?
あるのは所狭しと植えられた苗ばかり。今日は人通りもほぼなくてなんだか寂しい気持ちになってくる。
……ふぅ。何とか抜け出したけど、結局どこもかしこも植物だらけだ。
マレーシアは動物の楽園って聞いてたけど、植物の楽園でもあるんだね。
特にキャメロンハイランドは紅茶畑が有名で、ストロベリーファームやバタフライファームもあるよ!
何もない秘境村だと思ってたけど、普通に観光地化されてるんだ!
ここはキャメロンハイランドにあるタナラタという田舎町。
歩いてると日本語を度々見かけるね。案外日本人も住んでるのかな?
聞くところによると日本人の長期滞在者が結構いるみたいだよ。リタイア生活を送ってる日本人もいるらしい!
なるほど!だから日本語の表記があるんだ。
昼食はなんか……麺類!
ざっくりまとめたなぁ。
あっさりスープにつるつるの麺が絡んで美味しい!
パンダっぽいぷるぷるのデザートも美味しそう。
食後は紅茶畑にあるティーハウスで休憩。キャメロンハイランドで採れたお茶をいただきます。
もともとキャメロンハイランドはイギリス植民地時代に築かれた町で、丘陵を活かした茶葉生産が盛んだったのだとか。
現在でもマレーシアの紅茶の約70%を生産する国内最大級の茶葉生産地で、あの「ボーティー」で知られる場所。
中でも国内最大手の紅茶メーカー、ボープランテーションは必見。
……さて、ティータイムも済んだし、僕らもそろそろ行きますか!ティープランテーションウォーク!
日頃ブルーライトと必死に戦う“眼精疲労戦士”のみなさん、目を癒す準備はいいですか?
……こ、これは目の疲れも一瞬で吹っ飛ぶ!
確かに癒される。
ぶわぁっと吹き抜ける風の先に果てしなく広がる緑の絨毯。急傾斜の階段を降りるとそこは茶畑の巨大迷路。
茶畑って聞くと静岡を思い出すけど、キャメロンハイランドはまた別物。こっちは自由に作ったって感じがする。
確かに!無造作な作りが逆に一番茶くらいの良い味を出してる!笑
今は区画整理されて綺麗になったって話も聞くけど、全体的にぐにゃぐにゃ。ずっと見てたら目が回りそうなほど。
山の上から下までびっしり茶畑!これは今まで見たことない絶景だ。
お茶を飲みながら眺めるには最高の景色だよね。
茶畑の風景は世界中で見られるけど、山あいに広がるその光景はまさに唯一無二。これぞ“天空の茶畑”。
あぁ、日本から綾鷹持ってくるんだった。
晴れてくると雲の隙間から光が差し込んでより幻想的な雰囲気に!
神秘的なのにどこか懐かしい感じがする。田舎のじいちゃんばあちゃん家に行ったようなそんな感覚。
これは確かに引退後に移住したくなる気持ちもわかる。見てるだけで住みたくなってくるもの。
移住しちゃう?キャメロンハイランドに!笑
茶葉の隙間からひょっこり現れては消える。まるでみんなでかくれんぼしてるかのよう。
こんな山奥、何もないと思ってたけど、こんな美しい茶畑があったんだ。
毎日こんな絶景が拝めたら最高だろうな。ずっと先まで続く茶畑に囲まれてさぁ。何も考えずにさぁ。
……のんびりと暮らせたら幸せだよね。
ここはかつて“シルクの王”と称されたジム・トンプソン失踪の地でもあるとのこと!しかも今も行方不明のままなのだとか。
どうしたの?急に改まって。
いや、キャメロンハイランド情報も入れないとと思って。
なるほどね!でも、そんなことより感じようよ、風。
この風は心地よい。「迷子になってもいいかな」なんて考えちゃう。
きっとジム・トンプソンも茶葉の香りに誘われてしまったに違いない。暗殺説に遭難説、誘拐説まであるけど真偽は不明。
そんな癒しと惑いが交錯するキャメロンハイランド。
……みなさんも茶葉の香りに魅せられないようご注意を!
青空がこんなにも近い!深呼吸すると心なしか体の中に茶葉の香りが流れ込んでくる。
どこまでも広がる茶畑、歩くだけで楽しい。
こうも茶畑が広がってるとつい叫びたくなるな……お~いお茶!って!
ついに言っちゃったね。でも、こんなに開放的な場所だもの。叫びたくなる気持ちもわかるよ。
観光客や旅行者でごった返してるわけでもなく、ただただゆったりとした時間が流れてる。
まさかマレーシアの奥地にこんな素敵な場所があるとは。
ローカルな雰囲気を味わいたい人には超おすすめ!
絶景好きにもおすすめ!ついでに忙しい毎日に疲れ果ててしまった人にもおすすめしたい!
個人的にはマレーシアで一番の絶景だと思う、この茶畑。
派手な観光名所も良いけど、この自然と調和した絶景はたまらないよね。
どんな目薬よりも目の保養になる!まさに天然の目薬さ!笑
……茶葉、絞って目に入れてあげよっか?
ハイビスカスも気持ち良さそうにしてる。まるで「またおいでよ」と語りかけてくれてるかのように。
ふんわりと吹き抜ける風に揺れるハイビスカスさん。
これは認定しちゃってもいいかな?第二の故郷に!
もしかしたら本当に老後の移住先として選ぶかもしれないもんね。暫定的にでも第二の故郷ってことにしておこうよ。
うん!また疲れちゃったらきっと来よう。
……キャメロンハイランドのお茶を飲みに!
5.まとめ
今回はマレーシアにあるキャメロンハイランドの観光情報、紅茶畑の見どころをまとめました。
海外旅行でマレーシアを訪れるならキャメロンハイランドがおすすめです。中でも紅茶畑は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。