アメリカロードトリップを彩る旧国道、それがルート66です。そこは世界中のドライブ好き憧れの地として知られ、1985年の廃線以降も数々の旅人を魅了する場所となっています。果てしなく続く荒野の一本道は人生で一度は走ってみたい観光スポットと言えるでしょう。
今回はアメリカにあるルート66の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ旅行計画にお役立てください。
ルート66は古き良きアメリカの町が残る旧国道!
この記事では「アメリカにあるルート66の観光情報」「キングマンやセリグマンの見どころ」をまとめるよ!
1.ルート66の概要
まずはルート66の概要を見ていきましょう。
- 国:アメリカ
- 地域:アリゾナ
- 特徴:道
- 目玉:キングマン/セリグマン
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ルート66は世界中のロードトリッパーが憧れる旧国道で、古き良きアメリカの原風景が残る道路の1つです。数々の映画や音楽の題材にされてきたルート66は全米で最も名の知れた観光スポットの1つで、「カーズ」の舞台となったことでも知られています。
1926年に国道に指定、全長3,755kmとアメリカ大陸を横断するほどの長さだったこともあり、西海岸の発展に大きく貢献した道路としても有名です。実際にかつては8つの州をまたいでいたとされています。
- アリゾナ州
- イリノイ州
- オクラホマ州
- カリフォルニア州
- カンザス州
- テキサス州
- ニューメキシコ州
- ミズーリ州
ただ、州間高速道路の発達により1985年に廃線、以降は廃れた町が残る旧国道となりました。
それでもルート66は映画や音楽などポップカルチャーの題材にされるなど、古き良きアメリカの面影を残す道路として人気を集めています。かつては「ウィル・ロジャースハイウェイ」や「グレートダイアゴナルウェイ」「マザーロード」「メインストリートオブアメリカ」などとも呼ばれ、現地の人々から親しまれていたそうです。
今でもルート66でドライブを楽しむ観光客・旅行者は後を絶ちません!
アメリカを訪れるならルート66は外せないね!
ラスベガスを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ルート66の観光情報
次にルート66の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はアメリカ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:2時間~3時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:アメリカ/アリゾナ
- 住所:Arizona 86337, USA
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- タクシー:1時間30分~2時間
- レンタカー:1時間30分~2時間
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ラスベガス⇒ルート66」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:暑くて晴れやすい気候
- 7月~9月:暑くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:4月~5月/9月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 11℃ | -5℃ | 30mm |
2月 | 13℃ | -4℃ | 25mm |
3月 | 17℃ | -2℃ | 25mm |
4月 | 21℃ | 0℃ | 15mm |
5月 | 25℃ | 4℃ | 10mm |
6月 | 31℃ | 9℃ | 5mm |
7月 | 33℃ | 13℃ | 55mm |
8月 | 32℃ | 13℃ | 55mm |
9月 | 29℃ | 9℃ | 30mm |
10月 | 23℃ | 3℃ | 25mm |
11月 | 16℃ | -2℃ | 20mm |
12月 | 12℃ | -5℃ | 20mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
アメリカは総じて治安が悪いものの、旅の拠点となるラスベガスは治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 居眠り運転
- 飲酒運転
- 極端な操作
- 信号の勘違い
- 走行車線の間違い
- 路上駐車
2-7-1.拠点からの立地
ルート66は日帰りで観光可能です。ただ、ラスベガスから片道1時間35分~2時間10分ほど、往復3時間10分~4時間20分ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.居眠り運転
ルート66は代わり映えしない道が続くため、運転中に眠くなることがあります。走行中に寝てしまうと交通事故を起こすだけでなく最悪の場合は命を落とすので、ドライブ中は十分な休息・仮眠を確保するなど体調管理が重要です。
2-7-3.飲酒運転
ルート66に限らず、飲酒運転は厳禁です。ロードトリップに最適なルート66ですが、お酒を飲みながら運転するのは言語道断。見つかれば警察に逮捕されるだけでなく最悪の場合は他人に怪我を負わせることもあるかもしれません。そのため、お酒を飲んだ日は絶対に運転しないでください。
2-7-4.極端な操作
ルート66では、極端な操作も厳禁です。急アクセルや急ハンドル、急ブレーキは事故の元。ルート66は道路の舗装が劣化している箇所もあり、急激な操作によって車体がスリップしたりバウンドしたりすることもあります。くれぐれも運転の際は安全確認した上で操作しましょう。
2-7-5.信号の勘違い
アメリカでは日本と同じく「赤信号=止まれ」「青信号=進め」ですが、アメリカでは一時停止して歩行者がいなければ右折可能となっています。逆に勘違いしたまま赤信号から青信号になるのを待っているとクラクションを鳴らされるため、注意が必要です。
一方で一部区間は右折禁止になっている場合もあるので、外国での運転に慣れていない方は困惑するかも知れません。
2-7-6.走行車線の間違い
アメリカは原則「右側通行」となっています。日本は原則「左側通行」であるため、走行車線は完全に真逆です。当然ながら走行車線の反対側を走っていると交通違反となるので、十分に注意しましょう。
2-7-7.路上駐車
アメリカでは路上駐車が禁止されています。ルート66沿いにある田舎町では路上駐車している光景もよく目にしますが、街中での路上駐車は罰金の対象です。旧国道では「路上駐車で逮捕された」という話も稀ですが、許可なく路上駐車するのは厳禁と覚えておきましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ルート66の見どころ
ここからはルート66の見どころをまとめます。
3-1.キングマン
おすすめ度:
ルート66博物館がある町。
3-2.セリグマン
おすすめ度:
映画の舞台となった町。
3-3.オートマン
おすすめ度:
西部劇が開催される町。
3-4.ルート66マーク
おすすめ度:
旧国道を象徴するサイン。
ルート66はキングマンやセリグマン、オートマンやルート66マークなど見どころ満載です。
旧国道沿いにはアメリカの原風景にも似た田舎町が点在しており、古き良きアメリカを感じさせるキングマンやセリグマン、オートマンはドライブ好き必見の町と言えます。特に「カーズ」に登場する架空の町、ラジエータースプリングスのモデルとなったセリグマンは一見の価値ありと言えるでしょう。
セリグマンはルート66で最も名の知れた町の1つで、寂れた旧車たちが眠る町として知られています。ガソリンスタンドやギフトショップ、ビジターセンターに佇むオールドカーは哀愁たっぷり……さながら“天井のない自動車博物館”です。
セリグマン以外にも道中には、ボロボロに錆びたアンティークカーやヴィンテージカーがあって飽きません。町によっては西部開拓時代のクラシックカーやヒストリックカーまであるなど旧車の宝庫と言っても過言ではないでしょう。
ルート66ではキングマンとセリグマン、オートマンとルート66マークが目玉!
個人的には記念写真にもぴったりなルート66マークがおすすめ!
4.ルート66の体験談
最後に管理人が2016年2月に訪れたルート66の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ルート66に到着……というよりドライブ中!
休憩で立ち寄ったこの田舎町はアトランティックアンドパシフィック鉄道の開通によって発展したキングマン。
ラスベガスから国道93号線を抜けると最初に見えてくるルート66の町。中心市街地にはルート66博物館もあるんだってね!
すでにレトロカーがいっぱい並んでて“渋かわいい”よ。
キャンピングカーにトレーラーハウスまである。
かつてキングマンは交通の要衝だったこともあって、今でも現地の人々のドライブコースになってるみたい。
ここからグランドキャニオン国立公園へ向けてさらに東に進むよ!
いよいよ誰もが知るあの世界遺産へ向かうんだね!
キングマンから東へ約1時間~2時間。到着したのはルート66で最も名の知れたクルーザーズルート66カフェ。
ルート66のカフェで一番有名な店かもしれないね。
ステーキをはじめサンドイッチやハンバーガーなど「ザ・アメリカン」な料理が味わえる人気店だよ。
アメリカの映画やドラマに出てきそうなキュートな内装も70年代~80年代を彷彿とさせるポップな外観も必見!
さらに東へ進むこと数十分。到着したのはウィリアムズ……これまたアメリカンな街並みが広がってておしゃれ。
レトロな雰囲気がたまらないよね。ここから国道64号線に入れば、いよいよグランドキャニオン国立公園が見えてくるよ。
でも、今回はルート66の記事だからグランドキャニオンの観光情報は割愛。気になる人は別記事を見てみてね!
いきなりメタ発言やめて!
……この後、僕らはグランドキャニオン国立公園を含むグランドサークルのドライブを満喫するのだった。
そして回想やめて!
グランドサークルをぐるっと回って再びルート66をひた走る。やってきたのは「カーズ」の舞台となったセリグマン。
劇中のラジエータースプリングスという田舎町がセリグマンをモデルにしたって話だよね。
んで、ここはそんなセリグマンにあるエンジェルさんの店!
ここはもともと理髪店だったものがギフトショップ&ビジターセンターになったんだってさ。芸能人とかも訪れてるみたい。
外に出ると「ROUTE 66」の文字が至る所にある。
旧国道66号線の名残。アンティークかつヴィンテージな雰囲気が最高。
今は使われていないであろうスタンドにもクラシックカーやヒストリックカーがびっしり。もう全部かわいい。
フロントガラスに目玉がある子もいて、まさしく「カーズ」のモデルになったんだって感じがする。
ここにも旧車があるけど、これは現役っぽい。
それでも年式としてはかなり古そうだよ。もしかしたら70年代~80年代の車かもしれない。いや、それよりもっと古いかもね。
セリグマンの街並みはこんな感じ。西部劇チックで超アメリカン。
語彙力がエンストしてんのかってくらい月並みな表現になっちゃうけど「これぞ古き良きアメリカ」って感じの街並みだよね。
人もたくさんいる……と思ったらマネキンだった!
んん~!何とも言えない世界観。
同じ旅路を行く仲間で写真を撮るのも乙なもの。
みんな後ろ姿だけど、これはこれで絵になるなぁ!
ここはセリグマンで最もルート66に乗っかった店!笑
ルート66の歴史や雑貨が見られるだけじゃなくて、コーヒーとかもあるみたい。店の前にある車のオブジェもおしゃれ。
日本語表記もあるってことは案外日本人も来るのかな?
むしろ現地の人々は新しい国道を通るだろうし、わざわざルート66を通るのは相当なドライブ好きだけじゃないかな。
アメリカにも廃れていく町が数え切れないほどあるんだね。
人が立ち寄らなくなった町はどんどん荒廃していくから……切ないけどこればかりは仕方ないよ。
荒野のドライブはまだまだ終わらない。
続いて見えてきたのは寂れた錆色の街。
ここにもオールドカーがある……けど、どれもボロボロに錆びてて「もう走れない」って言ってるや。
今は旧国道66号線の飾りとして置かれてるだけ。それでもこの子たちがいるだけでアメリカって感じがする。
こっちに至ってはもう西部劇の世界。
街並みも西部開拓時代から変わっていないんじゃないかってくらいレトリーでラブリー。大きなサボテンもかわいい。
割れたアスファルト。
この道をずっと走って来たんだね。
引退した廃車のパトカー。今でもこの町の無法者を見張ってるのかな。
こんなところに無法者はあんまりいないと思うけど。
いや、もしかしたら「マッドマックス」に出てくるようなやばい奴らがいるかもしれない。
あんなのいたらそれこそ世紀末だよ。
ほら「マッドマックス」みたいな頭蓋骨もあるじゃん。
これはいくら言っても直らない違法駐車に怒った店主が「駐車禁止」を訴えてるだけのことだと思う。
ルパンが乗ってそうな車まであった。
荒野にひっそりと佇む廃車の数々は旧車を愛する人にとってはたまらないはず。景色も相まってシネマティック。
あっちも錆び錆びこっちも錆び錆び。もうどこもかしこもわびさび。
どちらかというとチェーンソー持った殺人鬼が襲ってきそうな雰囲気じゃない?スプラッター映画さながらの。
ホラー映画にはフレディだのジェイソンだの大男が出てくるけど、一番怖いのはやっぱりババ・ソーヤーだよね。
映画好きしか知らないレザーフェイスの話しないで!
え?アメリカを旅するからには映画に出てくる殺人鬼の名前の1つや2つは知ってて当然でしょ?
何その峠道ばりに曲がりくねった偏見。
ここ、現地では「血染めのハイウェイ」と呼ばれてるとか。
……本当に世紀末映画みたいな場所に来ちゃった。
この峠は古くから急カーブの連続だったことから、転落事故に遭う人が後を絶たなかったそうで。
だから十字架だらけなんだ……これはさすがに弄っちゃいけないな。
……っと気分がちょっと滅入ったところで、やってきたのはルート66でもほとんど知られていないオートマンという田舎町。
西部劇のような街並みが激渋。
アメリカでは西部劇マニアの間で知られた町らしいけど、日本人で知ってる人はほとんどいないんじゃないかな。
「NO PARKING」の看板にヤギが群がってたりするのどかな町。
おわっ!突然「バンッ」という発砲音が聞こえたと思ったら、突然街中で西部劇が始まった!
アメリカで銃声とか……心臓飛び出るかと思ったよ!
本当、物騒な世の中だからね。思わず“伏せ”するところだった。
いつから犬になったの?
誰が「ギャングの犬」やねん!
いや、そっちの犬じゃないから。まぁでも、ストーリーは勧善懲悪で見てる分には結構面白いかも。
ガンマンから現金を強奪するヴィラン。悪役の人も完全にヴィランに徹しててかっこいい。
……正義の人、やられちゃった。
……と思ったら白髪に白髭のイケオジガンマンが悪党を退治。これには思わず観客の歓声が上がる。
オートマンではこんな西部劇が日夜行われてるのかな。だとしたらなんて素敵な町なんだろう。
それにしてもペッパー濃いめの西部劇だったぜ。
火薬の匂いで鼻やられちゃったけど、それもまた良い思い出。
建物からして西部劇の世界だもんね。
お土産屋さんが立ち並んでいるところを見ると、アメリカ人には名の知れた観光地だったりするのかな。
見た目は本当に西部劇の世界そのもの。
実際に西部開拓時代の面影が感じられてノスタルジックな気分になってくるよね。
おしゃれな飾りもあったりなかったり。
ルート66にはアメリカらしい町が色々とあるけど、本当の意味で古き良きアメリカを体験するならオートマンがおすすめかも。
ただ、あまり知られてない町だから、みんなに知られるのは……。
それは無駄な心配だよ!このブログ……影響力ないから!笑
悔しいけど事実だから反論できない!
いや、そこは頑張って反論してよ!このブログ……一部の読者さんには見てもらってるんだからさ。
アメリカ旅の最後にやってきたのは、ルート66を走ってきた者だけに与えられる勲章……その名もルート66マーク!
日本でもアメリカ系の飲食店でこの手のロゴを見かけるけど、実際に行ったことがある人はどれくらいいるんだろう。
それはわからない!でも、確かに言えること……それは「ルート66はみんなの心の中にある」ってこと!
また訳のわからないことを……!
僕の心にもルート66がある。
人生の道標的なこと?
向こうから貨物列車がやってきた!
手を振ると「ポッポー」って汽笛を鳴らしてくれる粋な計らい。仕事中でも遊び心を忘れないアメリカの人好き。
そう、みんな真面目すぎるんだよね。仕事も遊び感覚でやらないと疲れちゃう。このブログだって遊び心で書いてるだけだしさ。
それで、今回のアメリカ旅はどうでした?
もう最高って言葉しか見つからない。一緒にロードトリップできた仲間にも感謝だし、グランドサークルで見た絶景にも感謝。
ラスベガスをはじめ、グランドキャニオン国立公園にモニュメントバレー、ホースシューベンドにアンテロープキャニオン、そしてセドナ……どれも感動の連続だったよね!
うん!旅の舞台にぴったり!たぶん、僕の人生、これからもアメリカを何度も訪れる気がする!そんな予感がする!
これからもルート66を心のコンパスにして旅を続けよう。
5.まとめ
今回はアメリカにあるルート66の観光情報、キングマンやセリグマンの見どころをまとめました。
海外旅行でアメリカを訪れるならルート66がおすすめです。中でもキングマンやセリグマンは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。