世界には誰も知らない秘境に囲まれた国が存在します。すでに地球には人間が足を踏み入れたことのない辺境の地などほとんど残されていないでしょう。しかし、中には“地球最後の秘境”と呼ばれる場所も残されており、冒険の舞台としても申し分ありません。
今回は世界の秘境大国ランキングを作成しました。ここでは未開の地・未踏の地が残されている国をランキング形式でトップ10まで掲載しています。旅人が訪れない各国の秘境スポットもまとめるので、ぜひ旅先選びにもご活用ください。
世界には未だ秘境が多い国もある。“地球最後の秘境”……この響きだけでご飯3杯はいけちゃう!
この記事では「世界の秘境大国ランキング」「未開の地・未踏の地が残されている海外旅行先」をまとめるよ!
1.秘境大国がおすすめな人
まずは秘境大国がおすすめな人を見ていきましょう。
- 秘境を歩いてみたい人におすすめ
- 未開の地・未踏の地を訪れたい人におすすめ
海外旅行は見知らぬ国を訪れるのが醍醐味……ではありますが、旅慣れしてしまった方の中には「もっと刺激が欲しい」という人もいるのではないでしょうか?
最初は戸惑いながら異国の地を歩いていた方も、いつしか感動は薄れ、平凡な旅に辟易しているかもしれません。旅に慣れてくると“欲望を満たしてくれる何か”を求めて彷徨う遭難者になってしまいます。管理人も初めは外国を歩くだけでビクビクしていたものの、今では緊張感もどこへやら。
結局のところ、無限に湧き出る好奇心もくすぐられ続けると不感症になるわけです。
もちろん、誰もが訪れるメジャーな国は人気があるからこその理由があります。しかし、誰も訪れないようなマイナーな国にも魅力が隠されているものです。むしろ、秘境を歩いてみたい人や未開の地・未踏の地を訪れたい人にとっては、あまり知られていない国の方が楽しめるでしょう。
中でも、他人と同じような旅先に満足できない方ほど秘境大国がおすすめです。ただし、辺境の地にある国は軒並み普通の海外旅行では行きづらいため、あくまでも行くなら旅慣れしている人向け……それでも未知の国で揉まれたいなら、ぜひ秘境の地に足を踏み込んでみてはいかがでしょうか?
秘境大国はまだ見ぬ未開の地・未踏の地が現存する。
秘境を歩いてみたい人や未開の地・未踏の地を訪れたい人には秘境大国がおすすめかも!
2.秘境大国ランキング
ここからは秘境大国ランキングをまとめます。
当ランキングでは秘境が多いかどうかをはじめ、未開の地や未踏の地の有無、到達難易度や都市開発度、Googleマップの口コミやレビューなどを加味して選定しています。
- ラオス
- ブータン
- ネパール
- ペルー
- ボリビア
- パプアニューギニア
- エチオピア
- ナミビア
- マダガスカル
- アイスランド
- Google:Googleマップ
- その他の調査機関
- 管理人の実体験
秘境大国ベスト3はラオス・ブータン・ネパールです。他にもペルーやボリビア、パプアニューギニア、エチオピアやナミビアやマダガスカル、アイスランドも未開の地・未踏の地が現存する地域として知られています。
なお、日本人に馴染みのない国を紹介しても実感が湧かないため、ここで挙げる国は旅先になり得る国が中心となることをご了承ください。
では、さらに詳しいランキングを見ていきましょう。順位や星は管理人の独断偏見・趣味嗜好が含まれるものの、特定の国を差別・贔屓する意図はございません。
1位.ラオス
- 秘境度:
ラオスは世界で一番の秘境大国とされています。首都のヴィエンチャンは現地の人々や観光客・旅行者で賑わっているものの、中心市街地から一歩出れば秘境……現代のフロンティアです。
- クアンシーの滝
- コーンパペンの滝
- パークウー洞窟
- プーシーの丘
- ワットプー遺跡
ラオスはクアンシーの滝やコーンパペンの滝をはじめ、パークウー洞窟やプーシーの丘、ワットプー遺跡などの秘境スポットが満載。名のある観光名所はツアーも定期的に開催されていますが、個人で行くのはなかなか過酷です。都市以外は何もない地帯が広がるなど、まさに“東南アジアの秘境”と言えます。
ただし、最近は豊富な観光資源を活かしたツーリストビジネスが急速に発展しており、限られた秘境も失われつつあります。そのため、まだ秘境が残っている今が海外旅行のチャンスです。
ラオスはSNSでも「素敵だった」って声をよく見かける。
適度な秘境感が海外旅行にぴったり!秘境でありながら決して辿り着けないわけではないのも魅力だよね!
2位.ブータン
- 秘境度:
ブータンはアジアの名峰、ヒマラヤ山脈を望む秘境大国です。国土の大半が標高1,000m~2,000mという山岳国家で、海外旅行で訪れるのも一苦労の国と言えます。
- タクツァン僧院
- チャンガンカラカン
- ドチュラ峠
- ナショナルメモリアルチョルテン
- プナカゾン
現地は壮麗な山岳地帯に囲まれているのが特徴で、タクツァン僧院をはじめ、チャンガンカラカンやドチュラ峠、ナショナルメモリアルチョルテンやプナカゾンなどの秘境スポットがあります。限られた観光地しかない国だけに“最果ての秘境感”をたっぷりと味わえるのが魅力です。
それでいてブータンはガンカープンスムという永久未踏峰があることでも知られています。信仰上の理由から現地では1994年に6,000mを超える山への登山が禁止されており、2003年には国王直々に永久未踏峰としても宣言。ゆえに、誰も足を踏み込んだことのない場所が残されているのです。
ブータンはどこにある国なのかすらわからない人もいるくらい。
登山客向けというよりは観光客向けの秘境と言えるかも。
3位.ネパール
- 秘境度:
ネパールもアジアの名峰、ヒマラヤ山脈を望む秘境大国です。国土の大半が標高1,000m~2,000mという山岳国家で、海外旅行で訪れるのも一苦労の国と言えます。
- クムジュン
- スワヤンブナート
- チトワン国立公園
- ナムチェバザール
- パタン
現地は雄大な山岳地帯に囲まれているのが特徴で、クムジュンをはじめ、スワヤンブナートやチトワン国立公園、ナムチェバザールやパタンなどの秘境スポットがあります。限られた観光地しかない国だけに“人里離れた秘境感”をふんだんに味わえるのが魅力です。
それでいてネパールはエベレスト街道というキャラバンルートがあることでも知られています。約70年間で6,000人超のアルピニストが登頂し、300人超が命と落としている極限の環境。ゆえに、訓練された人しか立ち入れない場所が残されているのです。
ネパールもどこにある国なのかすらわからない人もいるほど。
観光客向けというよりは登山客向けの秘境と言えるかも。
4位.ペルー
- 秘境度:
ペルーは中南米に位置する秘境大国で、単に「日本から行く」という観点で見ても行くのが大変な国の1つと言えるでしょう。
- チチカカ湖
- ナスカの地上絵
- マチュピチュ
- レインボーマウンテン
- ワカチナ
現地は中心市街地こそ繁華街が形成されているものの、チチカカ湖をはじめ、ナスカの地上絵やマチュピチュ、レインボーマウンテンやワカチナなど“秘境のパラダイス”と化しています。どの観光名所も日本を出発してから現地に到達するまでに数十時間以上かかるのが普通で、日をまたぐこともあるくらいです。
ペルーはほぼ地球の裏側、中南米の国ということで海外旅行の日数も10日以上が必要となるでしょう。ただし、旅路が荒波に満ちている分……“旅しに行く感”は桁違いのはず!
ペルーは魅力的な秘境が無数にあってドキドキする。
観光名所も魅力的なとこだらけ。
5位.ボリビア
- 秘境度:
ボリビアも中南米に位置する秘境大国で、単に「日本から行く」という観点で見ても行くのが大変な国の1つと言えるでしょう。
- アンボロ国立公園
- ウユニ塩湖
- タキーレ島
- 月の谷
- 列車の墓場
現地は中心市街地こそ繁華街が形成されているものの、アンボロ国立公園をはじめ、ウユニ塩湖やタキーレ島、月の谷や列車の墓場など“秘境のユートピア”と化しています。どの観光名所も日本を出発してから現地に到達するまでに数十時間以上かかるのが普通で、日をまたぐこともあるほどです。
ボリビアもほぼ地球の裏側、中南米の国ということで海外旅行の日数も10日以上が必要となるでしょう。ただし、旅路で試練が待っている分……“旅しに来た感”は段違いのはず!
ボリビアも魅力的な秘境が無数にあってハラハラする。
観光名所も魅力的なとこばかり。
6位.パプアニューギニア
- 秘境度:
パプアニューギニアはオセアニアの知られざる秘境大国で、日本人で立ち寄る人もほとんどいない国。何もかもが謎に包まれた国の1つと言えるでしょう。
- ココダトレイル
- セピック川
- タブルブル山
- ポートモレスビー自然公園
- ロウナ滝
パプアニューギニアは太平洋に囲まれた半島国で、活火山に熱帯雨林、生物の多様性に伝統的な部族など秘境らしさ満点の国となっています。3万年以上も前から人類が住んでいる土地でありながら、欧米人に認識されたのは1512年と比較的最近のことです。
大小1万もの島々から構成される国だけあって、離島に滞在すれば誰にも会わない……もちろん知り合いに会うこともありません。まさに“秘境中の秘境”と言える国ではないでしょうか。
パプアニューギニアは人食い文化で知られるアスマット族がいる。
食人文化が残るカニバリズムの国……まさに秘境と呼んで差し支えなし!
7位.エチオピア
- 秘境度:
エチオピアはアフリカ有数の秘境大国です。他の国にはない稀な絶景はもちろん、エチオピアでしか見られない極彩色の秘境スポットが満載となっています。
- エルタアレ火山
- ゴンダール城
- シミエン国立公園
- ダナキル砂漠(ダロル火山)
- ラリベラの岩窟教会群
エチオピアは映画の世界に誘い込まれたような異色の秘境で知られ、エルタアレ火山やゴンダール城、シミエン国立公園やダナキル砂漠(ダロル火山)、ラリベラの岩窟教会群などの観光名所が点在しています。どの観光地も秘境の名に恥じない場所にあり、命を落とす危険な場所も多いです。
ただ見て回るだけでも命懸け……まさにエチオピアは映画のような生粋の冒険を全身全霊で楽しめる秘境大国と言えるでしょう!
エチオピアは現代の冒険者にうってつけの旅先。
目的地までの移動だけでくったくた!
8位.ナミビア
- 秘境度:
ナミビアもアフリカ屈指の秘境大国です。他の国にはない珍しい絶景はもちろん、ナミビアでしか見られない砂色の秘境スポットが満載となっています。
- エトーシャ国立公園
- トゥウェイフルフォンテーン
- ナミブ砂漠(デッドフレイ)
- フィッシュリバーキャニオン
- ムーンランドスケープ
ナミビアも絵本の世界から飛び出したような非凡な秘境で知られ、エトーシャ国立公園やトゥウェイフルフォンテーン、ナミブ砂漠(デッドフレイ)やフィッシュリバーキャニオン、ムーンランドスケープなどの観光名所が点在しています。どの観光地も秘境の名に相応しい場所にあり、命を落とす危険な場所も少なくないです。
ただ見て回るだけでも決死……まさにナミビアも絵本のような純然な冒険を粉骨砕身で楽しめる秘境大国と言えるでしょう!
ナミビアも現代の冒険者にうってつけの旅先。
目的地までの移動だけでへっとへと!
9位.マダガスカル
- 秘境度:
マダガスカルはアフリカ大陸沖に浮かぶ秘境大国で、隔絶された環境によって育まれた独自の生態系を持つ島国です。“動植物の楽園”と称されるこの国は数千種類の生き物が生息しているとされ、キツネザルなどの固有種も分布しています。
- アンブヒマンガの丘
- イサル国立公園
- ツィンギデベマラ厳正自然保護区
- バオバブの並木道
- レミュールアイランド
観光地化された場所こそあるものの未開の地・未踏の地が未だ残るマダガスカルは、人も動物も植物もみんなピュア。アンブヒマンガの丘にイサル国立公園、ツィンギデベマラ厳正自然保護区にバオバブの並木道、レミュールアイランドなど開発が進んでいない場所も数知れず。
未舗装の道路を抜けた先にある秘境はまさに“楽園の先にある楽園”。動物好き・植物好きは歓喜すること間違いなし!
マダガスカルと聞けば「踊るの好き好き♪」が自動で脳内再生される。
動植物だけじゃなくて現地に住む人々も素敵なんだよね。
10位.アイスランド
- 秘境度:
アイスランドはヨーロッパを代表する秘境大国の一角で、言うなれば絶海の孤島。火山と氷河に囲まれた孤高の国と言えるでしょう。
- 氷の洞窟
- シンクヴェトリル国立公園
- ストロックル間欠泉
- ブルーラグーン
- ヨークルスアゥルロゥン氷河湖
アイスランドの魅力は「なんにもないけれどなんでもある」ところ。現地には氷の洞窟やシンクヴェトリル国立公園、ストロックル間欠泉やブルーラグーン、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖など手つかずの秘境が盛りだくさんです。
ヨーロッパの国々は陸路で国境を越えられるユーロ圏に属すため、秘境感は大してないかもしれません。しかし、アイスランドは海路もしくは空路を利用しないと辿り着けません。ゆえに、ヨーロッパで唯一の秘境大国と言えます。
他にも北欧には人類未開の地・人類未踏の地が点在……氷に閉ざされた地ということも含めて、秘境らしさに包まれた国と言えるでしょう。
アイスランドは限られた手段でしか行けない火と氷の国。
地平線の先、水平線の先まで何もない世界を見ていると「本当に世界の果てなんだ」って気になってくるから不思議。
3.その他の秘境大国
最後にその他の秘境大国をピックアップします。
その他の国は秘境の多さ、未開の地や未踏の地の有無、到達難易度や都市開発度、Googleマップの口コミやレビューなども含めて判断しています。
- ウズベキスタン
- カザフスタン
- キルギス
- スリランカ
- タジキスタン
- トルクメニスタン
- 東ティモール
- ブルネイ
- モンゴル
アジアではウズベキスタンやカザフスタン、タジキスタンやトルクメニスタンが秘境大国とされます。
- キリバス
- クック諸島
- サモア
- ソロモン諸島
- ツバル
- トンガ
- ナウル
- ニウエ
- バヌアツ
- パラオ
- フィジー
- マーシャル諸島
- ミクロネシア
オセアニアではバヌアツやパラオ、フィジーやミクロネシアが秘境大国とされます。
- アンティグアバーブーダ
- エスサルバドル
- ガイアナ
- グアテマラ
- グレナダ
- コスタリカ
- ジャマイカ
- セントビンセントグレナディーン諸島
- セントクリストファーネイビス
- セントルシア
- チリ
- ドミニカ
- トリニダードトバゴ
- ニカラグア
- ハイチ
- パナマ
- バハマ
- パラグアイ
- バルバドス
- ベネズエラ
- ベリーズ
- ホンジュラス
中南米ではエルサルバドルやグアテマラ、ベリーズやホンジュラスが秘境大国とされます。
- アンドラ
- リヒテンシュタイン
- ロシア
ヨーロッパではアンドラやリヒテンシュタイン、ロシアが秘境大国とされます。
- アルメニア
- キプロス
- ジョージア
中東ではアルメニアやキプロス、ジョージアが秘境大国とされます。
- アンゴラ
- エスワティニ
- エリトリア
- カーボベルデ
- ガボン
- コモロ
- サントメプリンシペ
- シエラレオネ
- ジンバブエ
- セーシェル
- 中央アフリカ
- ニジェール
- マラウイ
- マリ
- モザンビーク
- モーリシャス
- モーリタニア
- リベリア
- レソト
アフリカではコモロやジンバブエ、マラウイやモザンビークが秘境大国とされます。
どの国も秘境大国として知られる国ばかり。海外旅行先の候補には……どうだろ。
誰も知らない未開の地・未踏の地を追い求める旅人ならぜひ!
4.まとめ
今回は世界の秘境大国ランキング、未開の地・未踏の地が残されている海外旅行先をまとめました。
世界各地でまだ見ぬ旅人を待つ秘境……そこは旅をする方にとって一度は行ってみたいフロンティアです。誰も足を踏み入れたことのない辺境の地というのは、おそらくもう地球にほとんど残っていないでしょう。ただ、地球には“最後の秘境”と呼ばれる場所も存在します。
海外旅行で行くのは大変ですが、すでにメジャーどころを制覇してしまった方はあえてマイナーな旅先を選ぶのもあり。中でも秘境の地・未踏の地にある秘境大国は冒険の舞台にもぴったり……ぜひ誰も行ったことのない国を訪れてみてはいかがでしょうか?