海外旅行のレストランでは、水の頼み方次第で出てくるものが変わります。水道水でいいのにミネラルウォーターが来てしまったり、普通の水でいいのに炭酸水が来てしまったりすることも珍しくありません。だからこそ、水の頼み方を知っておくことは重要です。
今回は海外旅行で飲むレストランの水の頼み方を解説します。併せてよく取り扱われている水の銘柄や入れ物の名前も説明します。加えて英語の例文もまとめるので、海外旅行の飲食にお役立てください。
レストランで水を頼んだっていい!人間だもの!
この記事では「海外旅行で飲むレストランの水の頼み方」「よく取り扱われている水の銘柄や入れ物の名前」をまとめるよ!
1.海外旅行で飲むレストランの水の頼み方
まずは海外旅行で飲むレストランの水の頼み方を見ていきましょう。
単に「レストランで水を頼む」とは言っても、水道水なのかミネラルウォーターなのかによって変わってきます。炭酸の有無や氷の有無も頼み方によって変わるため、明確に伝えることが重要です。
- 水道水の頼み方
- ミネラルウォーターの頼み方
- 炭酸あり・炭酸なしの頼み方
- 氷あり・氷なしの頼み方
ただし、英語の例文を何個も覚えたところで頭がこんがらがってしまうので、まずは「これだけ覚えておけば大丈夫」という英会話フレーズを紹介します。
1-1.水道水の頼み方
水道水を頼む場合は、次のように伝えましょう。
- Can I have some tap water?
(水道水をいただけますか?) - I’m fine with tap water.
(水道水で大丈夫です。)
一般的に水道水は「tap water」と表現します。英単語の「tap」が水道を意味するため、水道水を頼みたい場合は「tap water」と表現してみてください。
ちなみに、グラスで提供してほしい場合は「Can I have a glass of tap water?」と伝えるのがベターです。ただし、レストランによっては水道水を提供していない場合もあるので、水道水があるかどうか確認したい場合は「Do you have tap water?」と聞いてみましょう。
1-2.ミネラルウォーターの頼み方
ミネラルウォーターを頼む場合は、次のように伝えましょう。
- Can I have some mineral water?
(ミネラルウォーターをいただけますか?) - I’m fine with mineral water.
(ミネラルウォーターで大丈夫です。)
基本的にミネラルウォーターは「mineral water」と表現します。英単語の「mineral」がミネラルを意味するため、ミネラルウォーターを頼みたい場合は「mineral water」と表現してみてください。
なお、ボトルで提供してほしい場合は「Can I have a bottle of mineral water?」と伝えるのがベターです。ただし、レストランによってはミネラルウォーターを提供していない場合もあるので、ミネラルウォーターがあるかどうか確認したい場合は「Do you have mineral water?」と聞いてみましょう。
1-3.炭酸あり・炭酸なしの頼み方
炭酸あり・炭酸なしを頼む場合は、次のように伝えましょう。
- Can I have some mineral water with gas?
(炭酸ありの水をいただけますか?) - Can I have some mineral water without gas?
(炭酸なしの水をいただけますか?)
炭酸の有無は「炭酸あり:with gas」「炭酸なし:without gas」で表現可能です。
炭酸ありは「sparkling water」「soda water」でも通じ、炭酸なしは「still water」「normal water」「plain water」でも通じます。
1-4.氷あり・氷なしの頼み方
氷あり・氷なしを頼む場合は、次のように伝えましょう。
- Can I have some mineral water with ice?
(氷ありの水をいただけますか?) - Can I have some mineral water without ice?
(氷なしの水をいただけますか?)
氷の有無は「氷あり:with ice」「氷なし:without ice」で表現可能です。
ただし、国によっては氷水を提供する習慣のない地域もあります。そのため、スタッフに「氷は必要ですか?」と聞かれた場合に限り詳細を伝えるのがスマートと言えるでしょう。
水の頼み方1つでこんなに色々な表現があるんだね。
店によって扱っている水の銘柄も全然違うよ。
2.よく取り扱われている水の銘柄
次によく取り扱われている水の銘柄を見ていきましょう。
ここでは「炭酸ありの水の銘柄」「炭酸なしの水の銘柄」を中心に、水道の水が例外であることや置いていない飲料水があることについてもまとめます。
2-1.炭酸ありの水
市販されている炭酸ありの水には、次のようなものがあります。
- サンペレグリノ:硬水/pH7.0/イタリア産
- シャテルドン:硬水/pH6.2/フランス産
- ソーレ:硬水/pH7.67/イタリア産
- バドワ:硬水/pH6.0/フランス産
- ヒルドン:硬水/pH7.2/イギリス産
- フェッラレッレ:硬水/pH6.2/イタリア産
- ペリエ:硬水/pH6.0/フランス産
炭酸入りの水としてよく知られているのが「サンペレグリノ」「ソーレ」「バドワ」「ペリエ」など、ヨーロッパ産のものです。どれも口当たり滑らかながら爽やかさもあって美味しいのが特徴とされます。
2-2.炭酸なしの水
市販されている炭酸なしの水には、次のようなものがあります。
- アクアパンナ:軟水/pH7.1/イタリア産
- エビアン:硬水/pH7.2/フランス産
- スルジーヴァ:軟水/pH6.5/イタリア産
- ヒルドン:硬水/pH7.2/イギリス産
炭酸抜きの水としてよく知られているのが「アクアパンナ」「エビアン」など、同じくヨーロッパ産のものです。どれも口当たり滑らかなのはもちろん飲みやすくて美味しいのが特徴とされます。
2-3.水道の水は例外
海外旅行では少しでも節約したいという気持ちが働くからか、アルコールやソフトドリンクではなく水を頼みたいという方も多いです。ただ、水道の水を提供する店は例外と言えます。
どうしても「タダで水が飲みたい」という場合は頼めば持ってきてくれますが、水道水を飲む習慣のない国では困惑されることも……中でも水道インフラが整っていない地域では断られる可能性もあるので注意しましょう。
2-4.置いていない飲料水
飲料水によってはレストランに置かれていないものもあります。
- ヴィッテル
- クリスタルガイザー
- コントレックス
- ボルヴィック
ここで挙げた飲料水はどれも名の知れたミネラルウォーターですが、外国のレストランでは置いていないことも珍しくないです。
普段飲み慣れた水ではないとお腹を壊してしまう方もいるため、お気に入りの水がある場合は日本から持参した方が良いかもしれません。
個人的には水道水で全然いいんだけど、現地のレストランで頼むならアルコールかソフトドリンクが無難かも。
店によって取り扱っているものとそうでないものがあるから要注意!
3.水の入れ物の名前
最後に水の入れ物の名前についてまとめます。
- 一般的な名称:ピッチャー/ポット
- 欧米の呼称:デカンタ/カラフェ
水の入れ物はピッチャーやポットと呼ばれるのが基本で、ガラス製・プラスチック製のものをピッチャー、ステンレス製のものをポットと呼ぶ傾向にあります。欧米ではアメリカ圏でデカンタ、ヨーロッパ圏でカラフェという名前が浸透していますが、どれも水を入れる容器という意味です。
ただし、日本ではピッチャーやポットを置いているセルフサービス型のところが多いですが、外国では何も置いていないフルサービス形のところが少なくありません。特に現地のレストランでは客自ら給仕することもなく、水のおかわりはスタッフに任せるのが通例と言えるでしょう。
一応、水は頼めば持ってきてくれるものの、グラスもしくはボトルで提供するのが普通です。欧米圏でもただの水をデカンタやカラフェごと頼む習慣はあまりないのでご注意ください。
日本だとピッチャーやポットごと水を頼むことはあるんだけどね。
欧米圏は水も1杯ごとに頼むのが普通みたいだよ。
4.まとめ
今回は海外旅行で飲むレストランの水の頼み方、よく取り扱われている水の銘柄や入れ物の名前をまとめました。
海外旅行のレストランでは水を頼むことも可能ですが、水の頼み方がわからないとやや手こずってしまいます。水道水とミネラルウォーターは頼み方によって出てくるものが変わる他、頼み方次第で炭酸の有無や氷の有無も変わるからこそ注意が必要です。
そのため、水道水を意味する「tap water」とミネラルウォーターを意味する「mineral water」の他、炭酸や氷のあるなしを指定できる「with」「without」だけでも覚えておきましょう。市販の飲料水があるレストランの場合は銘柄で頼むのもありなので、ぜひ状況に合わせて頼んでみてください。