京都に現存する唯一の城、それが二条城です。時に江戸時代の徳川将軍家の平城として、時に天皇家の離宮として利用されてきた二条城は古都京都を代表する世界遺産としても知られています。その歴史は400年以上、まさに日本の歴史を見届けてきた観光スポットと言えるでしょう。
今回は京都にある二条城の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
二条城は古都京都の世界遺産として知られる名城!
この記事では「京都にある二条城の観光情報」「大手門や唐門やライトアップの見どころ」をまとめるよ!
1.二条城の概要
まずは二条城の概要を見ていきましょう。
- 国:京都
- 地域:京都
- 特徴:世界遺産/国宝/重要文化財/城
- 目玉:大手門/唐門/ライトアップ
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
二条城は古都京都の世界遺産、現在の京都に現存する唯一の城で、歴史の転換点となる出来事を見届けてきた場所です。そこはかつて徳川将軍家の平城や天皇家の離宮として使用された場所で、新時代の幕開けの中心にあった観光スポットとなっています。
1994年に世界遺産に登録された二条城が築城されたのは1603年のこと。
今から約400年前、江戸幕府初代将軍だった徳川家康が天皇の住む京都御所の守護と将軍上洛の宿泊を目的に築城したのが始まりです。ただ、狩野探幽の障壁画などが加えられたのは第3代将軍、徳川家光の時代に入ってからで、当時は天皇を迎えることで将軍の支配が絶対的なものであることを世に知らしめるという目論見があったとされています。
将軍は後水尾天皇の行幸に合わせて城内の大規模な改修を行い、力を誇示したのだとか。
他にも二条城は日本史上最大の出来事が起こった舞台でもあります。二条城は大政奉還や明治維新が行われた場所としても著名です。1867年、第15代将軍の徳川慶喜が大政奉還の意思を表明、これにより明治維新が決着したことは誰もが知る歴史上の出来事と言えるのではないでしょうか。
京都を訪れるなら二条城は外せないね!
京都を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.二条城の観光情報
次に二条城の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:3万円~5万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は京都旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:8時45分~17時00分
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:京都/京都
- 住所:京都府京都市
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- 電車:10分~20分
- バス:10分~20分
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「京都⇒二条城」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くてやや雨が降りやすい気候
- 7月~9月:暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- ベストシーズン:4月~6月/9月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 9℃ | 1℃ | 50mm |
2月 | 10℃ | 1℃ | 70mm |
3月 | 14℃ | 3℃ | 110mm |
4月 | 20℃ | 8℃ | 140mm |
5月 | 25℃ | 14℃ | 140mm |
6月 | 28℃ | 19℃ | 230mm |
7月 | 32℃ | 23℃ | 225mm |
8月 | 33℃ | 24℃ | 150mm |
9月 | 29℃ | 20℃ | 210mm |
10月 | 23℃ | 13℃ | 125mm |
11月 | 17℃ | 7℃ | 75mm |
12月 | 11℃ | 2℃ | 55mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- 良い
京都は総じて治安が良く、旅の拠点となる京都も治安良好です。
2-7.注意点
- 水中への落下
2-7-1.水中への落下
二条城は歩いて堀を渡れるため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり過度に騒ぎ立てたり暴れ回ったりすると堀に転落するので、橋では静かに過ごしましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.二条城の見どころ
ここからは二条城の見どころをまとめます。
3-1.大手門
おすすめ度:
二条城の重要文化財1。
3-2.唐門
おすすめ度:
二条城の重要文化財2。
3-3.ライトアップ
おすすめ度:
夜の城巡りを演出する光。
二条城は大手門や唐門、ライトアップなど見どころ満載です。
京都の中心部にでんと構える二条城、その見どころは数え切れません。特に来訪者を出迎える大手門と唐門の迫力は二条城ならではのもの。金の装飾“千鳥”が施された大手門、菊の彫刻“御紋”が施された唐門……どちらも二条城を訪れるなら必見!
他にも敷地内には国宝に指定されている二の丸御殿や重要文化財に指定されている本丸御殿、数々の絶景庭園など見どころは尽きません。中でも天皇の行幸の度に改築された二の丸庭園や本丸庭園は見事で、枯山水庭園や和洋折衷庭園など美しい庭園の数々からも目が離せません。
夜にはライトアップされた場内を期間限定で散策でき、昼とは違った一面も見られます。季節によってはプロジェクションマッピングによるイベントも開催されるなど、デジタルアートの祭典としても楽しめること間違いなしです。
二条城では大手門と唐門、ライトアップが目玉!
個人的には夜の城を歩けるライトアップがおすすめ!
4.二条城の体験談
最後に管理人が2021年11月に訪れた二条城の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
二条城に到着。いつもなら堂々と入るところだが、もう日は沈んだ……こっそりと本丸に忍び込もう。
いや、こそこそする必要なんてないから。
……そこ!口を閉じるように!衛兵がいるやもしれんぞ!
(……なんだ、夜の城にテンション上がってるだけか。)
よし、あの大手門からカチコミじゃあ!
ちなみに、あの大手門は1662年頃に建造されたものだとか。
そうそう。現在は2階建ての櫓門だけど、一時期は天皇を見下ろさないよう1階建てに建て替えられたなんて話もあるみたい。
天皇のために一重の門に建て替えるってすごいことだよね。
見えてきたのは闇夜に金箔をまぶしたような唐門!
……もう隠密行動する気ないやん。
城攻めする侍の設定で行こうとしたけど、無理があった!
小早川秀秋ばりの変わり身の早さだね。
裏切り大名、松永久秀には及ばんよ。
いや、褒めたわけじゃないから。
それにしてもこの唐門、夜だってのにド派手。
ここ唐門は国宝である二の丸御殿の正門にある切妻造・桧皮葺の四脚門で、美しい装飾や彫刻が見どころとのこと。
実際に唐門には長寿を意味する「鶴」や聖域を守護する「獅子」などの動物が描かれてるそうな。
豪華絢爛な破風もあるみたい。
なお、もともと二条城の唐門は劣化が激しかったんだけど、2013年に修復工事が行われて往時の姿に蘇ったとか。
二の丸御殿と併せて見たかったけど、夜だから閉門中!
仕方ないから城の裏手に回り込む。
ライトアップされてるけどほぼ真っ暗。
二条城といえば庭園も有名だけど、さすがにこの暗さだと何があるのかわからないや!笑
とりあえずこのまま歩いてたら重要文化財の本丸御殿が見えてくるはず!
どこからどこまでが本丸御殿なのかもわからない!
今は外堀周辺、見張り台の隅櫓付近じゃないかな。
なるほど、わからん。初めての二条城を訪問する場合は一度昼に来てからの方がおすすめかも!
確かに。でも、何もわからないまま歩くのも乙ってもんさ。
今回たまたま二条城を訪れたわけだけど、何やらイベントも開催中だったみたい。
二条城のプロジェクションマッピングは人気の行事で、毎年10月後半~12月前半の秋頃に開催されるんだってさ。
「月明かりと一緒に眺める秋の花見」をテーマに行われるプロジェクションマッピングは一見の価値あり。
世界遺産である二条城の雰囲気とは裏腹にデジタルアートが施されるイベントは一風変わった催し。
紅葉の時期は清流園のライトアップも綺麗だから、併せて見てみると二条城の二面性を感じられるかも!
時代に合わせて二条城も変わりつつあるってことだね。
大政奉還に明治維新……二条城は常に変わりゆく場所なのだよ。
まさか二条城でプロジェクションマッピングが見られるとは思ってなかったから感動!
ラストはふわぁあぁああっと光が散ってゆく。
それぞれの演出ごとに係員さんが解説してくれるから、何を表現したものなのかわかるのも嬉しいところ。
……かつての徳川家にも見せてあげたい。
城でこんな催しが行われてるなんてびっくりするだろうね。
そりゃもうきっとひっくり返ると思うよ。
「ワシの城に何しとんじゃあ」って怒るかも。
そう考えると城の中でプロジェクションマッピングが楽しめるなんて貴重な体験だよね。
うん、かつての殿様たちも「現代の日本は平和じゃなぁ」って安心して眠れるはず。
少なくとも旅ができるほどには平和……かな。
最初「城攻めするぞぉ」なんて意気込んでた人とは思えない発言。
いや、あれはさ……ほら旅行記が少しでも盛り上がればって思って!
あるよね、役者を演じないといけないこと。これからもピエロを演じつつブログを盛り上げてこうね。
5.まとめ
今回は京都にある二条城の観光情報、大手門や唐門やライトアップの見どころをまとめました。
国内旅行で京都を訪れるなら二条城がおすすめです。中でも大手門や唐門やライトアップは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。