アイスランドにある世界の果ての温泉郷、それがブルーラグーンです。世界最大の露天風呂とも称されるブルーラグーンは天然温泉ではないものの、ミルキーブルーの人工温泉に入浴できる温浴施設として知られています。そこは世界一美しい名湯に癒される観光スポットです。
今回はアイスランドにあるブルーラグーンの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
ブルーラグーンは全身がとろけてしまうほどの極楽温泉!
この記事では「アイスランドにあるブルーラグーンの観光情報」「露天風呂やオーロラや泥パックの見どころ」をまとめるよ!
1.ブルーラグーンの概要
まずはブルーラグーンの概要を見ていきましょう。
- 国:アイスランド
- 地域:グリンダビク
- 特徴:温泉
- 目玉:露天風呂/オーロラ/泥パック
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ブルーラグーンはアイスランドのレイキャネス半島にある温泉です。真っ白な湯煙に包まれたこの場所は世界最大の露天風呂を擁する温浴施設として知られ、世界で最も美しい温泉と称される観光スポットとなっています。
もともとこの地にあったのは真っ黒な溶岩地帯のみ。しかし、1976年に地熱発電所の建設に伴い、地熱エネルギーを利用する形でブルーラグーンが作られます。当時入浴施設はなかったものの疥癬の治療に効果があるとわかり、1987年に一般向けの温泉としてオープンしたそうです。
ちなみにチケットの種類は全部で3種類あり、必要に応じて予約が必要。
- Comfort:入場料/タオル/ドリンク1杯
- Premium:入場料/タオル/ドリンク1杯/フェイスマスク/バスローブ/スリッパ/レストラン予約でスパークリングワイン1杯
- Luxury:入場料/タオル/ドリンク1杯/フェイスマスク/バスローブ/スリッパ/レストラン予約でスパークリングワイン1杯/スパジャーニープロダクトセット/専用ロッカールーム/エクスクルーシブラウンジ
温泉は一年中営業しているものの、シーズンによっては売り切れも発生します。そのため、ハイシーズン・ローシーズンに限らず予約してから訪れると安心です。
なお、源泉は地下2kmから汲み出したもので温度は約240℃。豊富なシリカやミネラルを含む熱水はラグーン内で調整され、38℃~40℃の適温に保たれています。露天風呂のお湯は約48時間で入れ替わるシステムで、常に清潔に保たれているのも嬉しいところです。
乳青色に光るブルーラグーンはしっとりと肌に吸い付く泉質で、美肌効果やアンチエイジング効果も期待できます。今ではアイスランドの絶景温泉として愛され、世界中の人が癒しを求めて訪れるそうです。
詳しい入浴方法はGuide to Icelandの「【完全ガイド】ブルーラグーン」をご参考ください。
アイスランドを訪れるならブルーラグーンは外せないね!
レイキャビクを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ブルーラグーンの観光情報
次にブルーラグーンの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はアイスランド旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:8時00分~21時00分(季節で変動あり)
- 所要時間:2時間~3時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:アイスランド/グリンダビク
- 住所:Norðurljósavegur 9, 240 Grindavík, Iceland
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:30分~1時間
- タクシー:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「レイキャビク⇒ブルーラグーン」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くてやや雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くてやや雨が降りやすい気候
- 10月~12月:寒くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:6月~9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 3℃ | -2℃ | 115mm |
2月 | 3℃ | -2℃ | 120mm |
3月 | 4℃ | -1℃ | 110mm |
4月 | 6℃ | 1℃ | 85mm |
5月 | 9℃ | 4℃ | 90mm |
6月 | 12℃ | 7℃ | 65mm |
7月 | 13℃ | 8℃ | 80mm |
8月 | 13℃ | 8℃ | 125mm |
9月 | 10℃ | 6℃ | 120mm |
10月 | 7℃ | 3℃ | 125mm |
11月 | 4℃ | 0℃ | 115mm |
12月 | 3℃ | -2℃ | 120mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:厚手の服装
- 7月~9月:厚手の服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
アイスランドは総じて治安が良く、旅の拠点となるレイキャビクも治安良好です。
2-7.注意点
- 動植物への接触
- 事前の予約
- 洗体の徹底
- 水着の着用
- 噴火による閉鎖
2-7-1.動植物への接触
ブルーラグーンには希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、パフィンなどの動物や溶岩を覆う苔などの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
2-7-2.事前の予約
ブルーラグーンは年中無休で営業しているのですが、ローシーズン・ハイシーズンともにチケットが上限に達することもあります。そのため、事前の予約は必須です。一度使用したチケットは二度と使用できず、再入場もできないので注意しましょう。
2-7-3.洗体の徹底
ブルーラグーンは隅々まで体を洗ってからでないと入場できません。入浴前に洗体を徹底する決まりとなっているため、必ずシャワーを浴びてから入場しましょう。
2-7-4.水着の着用
ブルーラグーンは水着を着ている状態でないと入場できません。入浴前に水着を着用する決まりとなっているので、必ず着替えてから入場しましょう。
2-7-5.噴火による閉鎖
ブルーラグーン周辺は火山活動が活発なため、噴火による封鎖が度々行われます。閉鎖期間中は一切の入浴ができないので、訪れる前に一度確認しておくのがおすすめです。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ブルーラグーンの見どころ
ここからはブルーラグーンの見どころをまとめます。
3-1.露天風呂
おすすめ度:
世界最大の絶景露天風呂。
3-2.オーロラ
おすすめ度:
世界の果てに舞う極光。
※仮画像
3-3.泥パック
おすすめ度:
究極の美容スキンケア。
ブルーラグーンは露天風呂、オーロラや泥パックなど見どころ満載です。
生まれたままの姿になってラグーンに出ると目の前には世界最大の露天風呂。幻想的な湯煙の中に神秘的なミルキーブルーの温泉が揺らめく姿は必見……世界有数の温泉としてはもちろん世界屈指の絶景としても名高いブルーラグーンはこの世の極楽浄土を彷彿とさせます。
温泉内はカメラの持ち込み可能で、入浴中の様子も撮影できます。ただし、シリカやミネラルを含む泉質だけに防水は必須、落とすのも厳禁です。基本的にラグーンとロッカーは行き来自由なので一通り撮影を済ませてからのんびりと入浴するのがおすすめです。
季節によってはオーロラ、泥パックも楽しみ放題。施設内には今流行のサウナやスチームサウナ、打たせ湯も併設……水中マッサージも受けられるため、リフレッシュしたい方はぜひ!
帰りはブルーラグーンオリジナルのお土産を物色しましょう。泥マスクや珪藻マスクもあるので、お土産にすれば喜ばれること間違いなし。他にも石鹸やクリームなどが購入できるため、ぜひ手に取ってみてください。LAVAレストラン・Blueカフェ・ラグーンスパもあるので、1日たっぷりとブルーラグーンを満喫してみてはいかがでしょうか?
ブルーラグーンでは露天風呂、オーロラと泥パックが目玉!
個人的には世界一美しいと言われる露天風呂がおすすめ!
4.ブルーラグーンの体験談
最後に管理人が2016年11月に訪れたブルーラグーンの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
「世界の果てってどこだろう?」その答えを求めてやってきた火と氷の国、アイスランド。
ここは火山と氷河と硫黄が彩る島。溶岩と雪原と苔の世界。
気分はさながら、かつてこの極寒の地を旅した冒険家。
ちなみに、アイスランドという国名はかつてこの地に足を踏み入れた海賊が命名したんだとか。
果たしてどんな絶景が待ってるんだろう?
ついに世界の果ての冒険が始まる!
日本を発って約30時間、ようやくアイスランドに到着したものの余韻に浸ってる暇はなし!温泉に浸りに行かねば!
……自分だけの世界に浸ってないで早く行こう?
ブルーラグーンに到着!本当はバスを予約してたんだけど、空港で見つからなくて結局タクシーで来ちゃった!笑
危うくケプラヴィーク国際空港で足止めされるとこだった。
目の前には冷え固まったマグマに立つ真っ白な湯煙と看板。
……ここが世界の果ての温泉郷、ブルーラグーン。
でも、肝心の温泉はどこ?あんなに湯気が出てたのに何もない!
あるのは雪化粧した溶岩だけ。本当に温泉なんてあるのかな。
とりあえずロッカーに荷物を預けて、案内に従って一本道を進む。
……隠れ家的な秘湯ってこと?
両手に花ならぬ両手に溶岩、これはこれで粋な演出。
あの道の先に見える蒸気がブルーラグーン?
ここがブルーラグーンのエントランスとのこと。
よし!極楽浄土の絶景露天風呂で癒されるぞぅ!
……海外で温泉に入るの初めてだからちょっと緊張する。
ちなみにブルーラグーンは1976年に作られた人工の温泉なんだけど、肌に良い成分も豊富に含まれてるみたいよ。
建物の脇道に見えてくるのが一面に広がるミルキーブルー。ソーダみたいで美味しそう。
この色合いこそがブルーラグーンの魅力なんだね。
絹のようにつるつると柔らかそうな泉質。ここに流れてるのはお湯ってより水だけど、その美しさは本物。
天然温泉ではないけど、この異様な光景を見られるだけでも訪れる価値は十分にあるかもしれないね!
レセプションは世界中から癒しを求めて訪れた人々で大行列。
アイスランドで一番の温泉だからね、ネット予約は必須よ。
……え?予約なんてしてないけど?
もう公式ページからしておいたよ!
えぇ!なんて頼りになる相棒なの?抱きしめてあげよう!
その汗ばんだ体でやめて!そんなことより早く温泉入ろうよ。
ロビーからの眺めがこれ。広すぎてどこからどこまでがお風呂なのかわからない。
なお、チケットはコンフォート・プレミアム・ラグジュアリーの3つあって、入浴だけならコンフォートでOK。
スタッフの説明とロッカーの鍵(リストバンド)を受け取って入場。入浴方法はやや複雑な模様。
そもそもどんなシステムなのかがわからない!笑
でも、キョロキョロしてたら地元のおじさんが教えてくれたよ!
……アイスランドの人って本当に優しい。お世辞抜きに。
体を隅々まで洗って水着を着て……いよいよ、ブルーラグーンへ!
目の前には湯煙の温泉郷。息を吸うと肺がパキッと凍りそうなくらい寒い。足も割れるくらいに冷たい。
でも、お湯に浸かるとそこは天国。38℃~40℃のお湯は「ぬるい」って聞いてたけど、むしろ適度に気持ち良い。
全身がとろけるぅ……長旅の疲れも溶けてゆくぅ。
つま先から頭の先までミルキーな温泉でじゅんわり。これはまさに“天にも昇る露天風呂”なり!
海外で温泉、最高すぎて言葉にならないや。
……ってか、人生初の混浴じゃん!これ!
みんな水着だから温泉ってよりプールって感じだけど、確かに混浴。ざっと見た感じ男女で入浴してる人も結構いるみたい。
……まさか海の向こうにこんな素敵な温泉があったなんてね。
みんな極上の温泉に浸かって幸せそう。
ここ、シリカやミネラルを含む泥も沈殿してて泥パックも楽しめるんだってさ。よく見るとみんな塗ってる。
湯気の中を彷徨う姿はまるでゾンビの行進。
白い顔で歩く姿は三途の川を渡る亡者に似たり。
ブルーラグーンの泥は肌がぷるぷるになるって噂だから、気になる方はやってみては?
ラグーン内にはバーも併設。ビールやワインなどのお酒はもちろん、スムージーやジュースもあるみたい。
でも、アルコール類は1人3杯までで泥酔は厳禁!
何時間でも入ってられるけど、夢見心地はほどほどに。
……それにしても、本当に天国にいるみたいだよね。
青白く光る水面は異世界の温泉郷。みんな心も体もとろとろになってぼーっとしてる。
アイスランドで……いや、世界で一番美しい温泉。それがブルーラグーン。ここは世界の果ての温泉郷。
名残惜しくもブルーラグーンを後にする僕ら。ただ、相変わらずレイキャビク行きのバスがわからない。
……でも、もうバスに乗ってるけどこれは一体?
うん、実は別のバスのおじいちゃん運転手にお願いしたら乗せてもらえることになったんだよね!
もうアイスランドに来てから人の優しさに包まれまくり。
見知らぬ日本人も優しく包んでくれる。ブルーラグーンのように。
……あぁ、もうアイスランド大好きになっちゃった。
きっとこの旅で数え切れない絶景と人の優しさに触れることになる!そう確信してしまうほどみんな優しい!
心も体も癒されるアイスランドの旅、乞うご期待!
5.まとめ
今回はアイスランドにあるブルーラグーンの観光情報、露天風呂やオーロラや泥パックの見どころをまとめました。
海外旅行でアイスランドを訪れるならブルーラグーンがおすすめです。中でも露天風呂やオーロラや泥パックは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。