デンマークの首都コペンハーゲンを守る星形要塞、それがカステレット要塞です。かつては鉄壁の防御を誇る要塞として恐れられ、現在も当時の大砲や風車が見学できることで知られています。そこは美しい星の散歩道に象られた観光スポットです。
今回はデンマークにあるカステレット要塞の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
カステレット要塞は人魚姫にも惑わされない難攻不落の城塞!
この記事では「デンマークにあるカステレット要塞の観光情報」「大砲や風車の見どころ」をまとめるよ!
1.カステレット要塞の概要
まずはカステレット要塞の概要を見ていきましょう。
- 国:デンマーク
- 地域:コペンハーゲン
- 特徴:公園/要塞
- 目玉:大砲/風車
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
カステレット要塞はデンマークの首都コペンハーゲンに横たわる堅牢な要塞です。ここはかつて「商人の港」として栄えたコペンハーゲンを守るために作られた要塞で、現在は市民の憩いの場として愛されている観光スポットとなっています。
市民の散歩コースにもなっている城壁内は北欧において最も保存状態が良いとされ、ユニークな星型要塞を見るために世界各国から観光客・旅行者が集まります。5つの角には敵の攻撃を防ぐ堡塁が設置されており、文字通り星のような形をしているのが特徴です。
その歴史は1626年、時の国王クリスチャン4世の立案から始まりました。その後、彼自身は計画の途中で亡くなってしまったものの王位を継承したフレデリク3世により1640年代半ばに原案が完成、1662年に現在の城塞が完成したとされています。
なお、かつてはコペンハーゲンを囲う環状塁壁とも繋がっており、町全体を覆う構造だったのだとか。まさにカステレット要塞はデンマークが誇る難攻不落の城塞と言えるでしょう。
デンマークを訪れるならカステレット要塞は外せないね!
コペンハーゲンを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.カステレット要塞の観光情報
次にカステレット要塞の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はデンマーク旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:6時00分~22時00分
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:デンマーク/コペンハーゲン
- 住所:Gl. Hovedvagt, Kastellet 1, 2100 København, Denmark
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- 電車:10分~20分
- バス:10分~20分
- タクシー:10分~20分
- レンタカー:10分~20分
- 徒歩:30分~1時間
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「コペンハーゲン⇒カステレット要塞」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 3℃ | -1℃ | 55mm |
2月 | 3℃ | -1℃ | 30mm |
3月 | 6℃ | 1℃ | 45mm |
4月 | 11℃ | 4℃ | 40mm |
5月 | 16℃ | 8℃ | 40mm |
6月 | 20℃ | 12℃ | 55mm |
7月 | 22℃ | 14℃ | 60mm |
8月 | 22℃ | 14℃ | 55mm |
9月 | 17℃ | 11℃ | 70mm |
10月 | 12℃ | 7℃ | 55mm |
11月 | 7℃ | 4℃ | 65mm |
12月 | 5℃ | 1℃ | 60mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
デンマークは総じて治安が良く、旅の拠点となるコペンハーゲンも治安良好です。
2-7.注意点
- 水中への落下
2-7-1.水中への落下
カステレット要塞は歩いて堀を渡れるため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり過度に騒ぎ立てたり暴れ回ったりすると堀に転落するので、橋では静かに過ごしましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.カステレット要塞の見どころ
ここからはカステレット要塞の見どころをまとめます。
3-1.ゲート
おすすめ度:
五稜郭へ続く南北の門。
3-2.司令官の家や列舎
おすすめ度:
真っ赤な壁が特徴の兵舎。
3-3.大砲や風車
おすすめ度:
戦禍を物語る大砲と風車。
カステレット要塞はゲート、司令官の家や列舎、大砲や風車など見どころ満載です。
運河沿いを進むと見えてくるのが、星形の堀と要塞を繋ぐゲートです。カステレット要塞のゲートは主に2つあり「南側=キングスゲート」「北側=ノルウェーゲート」と呼ばれます。どちらも1663年に建造された原型の一部で、典型的なバロック建築が特徴です。
城壁の内部は5つの堡塁「王様の堡塁」「女王の堡塁」「伯爵の堡塁」「王女の堡塁」「王子の堡塁」に囲まれており、中央には司令官の家や列舎が置かれているのが特徴です。各堡塁をぐるっと一周する星の散歩道は地元民の定番散歩コースにもなっています。
ちなみに、星の散歩道にある大砲や風車もカステレット要塞の名物です。城塞都市だった要塞には敵を迎撃するための大砲や小麦粉・穀物を備蓄するための風車が設置されており、現在でもその面影が残っています。当時は大量の大砲と16基もの風車が置かれ、堅牢な要塞としてコペンハーゲンを守っていたのだとか。
他にも中央警備隊舎の他、教会や刑務所、火薬庫や倉庫も現存するなど見どころは尽きません。
カステレット要塞ではゲート、司令官の家と列舎、大砲と風車が目玉!
個人的には五稜郭へと続くゲートがおすすめ!
4.カステレット要塞の体験談
最後に管理人が2016年11月に訪れたカステレット要塞の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
カステレット要塞に到着!なんだか物々しい雰囲気の要塞だね。
戦禍を物語る銅像に背筋がピシッとする……奥には立派な門も見えるよ!
あれは要塞の南側にあるキングスゲート。花輪や付柱の装飾が特徴。
門の内部にはフレデリク3世の胸像も設置されてるんだってさ。
ちなみにここ……函館にある五稜郭にそっくりな形なんだとか!
いわゆる星形要塞ってやつね。実はカナダとかキューバとかクロアチアとか他の国にも結構あるよ。
「これはやらねぇぜ」と言わんばかりの世界一おしゃれなカラス。
日本のカラスとは違ってスカーフを巻いてるような見た目!
まるで黒い伯爵。じゃがいもを転がして遊んでる姿がかわいい。
どこからか盗んできたリンゴで遊ぶカラス……遊び方までエモい!
星の城壁をのんびり歩くと見えてくる大砲と風車。
これぞカステレット要塞の名物、司令官の家と列舎と風車と大砲と……その他の諸々のやつ。
敷地内には教会や刑務所まであって、まるで1つの町みたい。
火薬庫や倉庫も備えた要塞……歴史の重みがドンッと心臓に響き渡る。
現在はチャーチル公園として市民の憩いの場にもなってるみたい。
軍隊が常駐する一方、市民の憩いの場としても機能してるとかで。
天気は曇ってて微妙だけど、晴れてたら散歩に最適だろうね。
城塞内にはウィンストン・チャーチルの像も設置されてるって話だよ。
……それってあのイギリス人政治家の?
そう!第二次世界大戦でナチスドイツからデンマークを解放させた軍人さん!
ここがチャーチル公園と呼ばれてるのもその影響だったんだ。
うん!ちなみに、公園って言っても芝生は立ち入り禁止だから絶対に入らないように!
堀の水辺では水鳥たちの姿も見える。これまたかわいらしいよ。
3羽中2羽がお尻丸出しってのはどうかと思うけど、平和な光景だね。
カステレット要塞の北側にあるノルウェーゲートから歩くこと数分、物憂げな面持ちで湖畔に佇む美女を発見!
これがかの有名な人魚姫の像。がっかりと言われてる割には見応え十分。
同じく世界三大がっかりの小便小僧でも満足できた僕に抜かりなし!
人魚姫もその裏に隠された逸話を知ることで何倍も何十倍も楽しめるはず。
約1.25mのリトルマーメイド、その美脚を拝めただけで満足。
アンデルセンの童話「人魚姫」を思い浮かべると感動もひとしお。
それにしても……本当にこんな絶世の美女が実在したのかな?誰かがモデルになっているのかな?
一説によると頭は王立劇場のプリマドンナであるエレン・プリース、体は他の人がモデルって噂。
頭と体は別の人のものなんだ!ちなみに、ボディは誰がモチーフなの?
この像を作った彫刻家エドヴァルド・エリクセンの妻エリーネさ。
自分の奥さんをモデルしたんだ……だから原作の人魚姫は下半身が魚なのにこっちの像はほぼ人間なんだ。
実はエドヴァルドがエリーネの美脚に惚れ込んで、完全な人魚にしてしまうのを渋ったんだってさ。
それで足も忠実に再現したんだ!もしかして美脚フェチだったのかな?
いや、単に人魚にしてしまうのが惜しいほど綺麗だったんだってさ。
ロマンチックな話……というよりただのフェチが爆発したってだけの話!
みなさんも恋と人魚にだけは溺れませんように!
こっちには真っ黒な人間もいる……と思ったら鋼鉄製のアストロボーイだった。
ポーズだけなら「考える人」みたいだよ!
まるで街並みそのものが美術館。コペンハーゲンは歩くだけで感性が磨かれるね。
美的センスがピッカピカになる。素敵な童話も浮かんできそう。
向こうには聖アルバニ教会の姿も。空模様も相まって少し物憂げだけど。
手前にある像は4頭の猛牛を従える伝説の女神ゲフィオンの像とその泉。
ここはゲフィオンの泉としても知られる場所。
本当にデンマークは見どころが尽きないね。普通に散歩してるだけなのにアートがそこかしこから飛び込んでくるよ!
運河沿いを歩くとアマリエンボー宮殿とフレデリック教会が見えてくる!
どちらもロココ調の建築様式が見られる歴史的建造物で、コペンハーゲンでも定番のランドマーク!
運が良ければ衛兵交代式も見られるんだってさ。
もう見どころありすぎ!でも飛行機の時間が迫ってる……もう帰らなきゃ!
もうそんな時間?これはまた来ないとダメだね、デンマーク!
素敵な旅をありがとう!また来るよ、コペンハーゲン!
5.まとめ
今回はデンマークにあるカステレット要塞の観光情報、大砲や風車の見どころをまとめました。
海外旅行でデンマークを訪れるならカステレット要塞がおすすめです。中でも大砲や風車は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。