デンマークの数百年経っても色褪せない埠頭、それがニューハウンです。童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンも愛したこの港町はカラフルな街並みで知られ、レゴブロックを積んだような建物が両岸に広がっています。そこはすべての人が童心に帰る場所……絵本の中から飛び出してきた観光スポットです。
今回はデンマークにあるニューハウンの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
ニューハウンは美しさと懐かしさが同居する哀愁の町!
この記事では「デンマークにあるニューハウンの観光情報」「王立劇場やコンゲンスニュートー広場の見どころ」をまとめるよ!
1.ニューハウンの概要
まずはニューハウンの概要を見ていきましょう。
- 国:デンマーク
- 地域:コペンハーゲン
- 特徴:埠頭
- 目玉:王立劇場/コンゲンスニュートー広場
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ニューハウンはデンマークの首都コペンハーゲンにあるカラフルな埠頭で、色鮮やかな建物が立ち並ぶ港町として知られています。数々の童話が紡がれたこの町はさながらおとぎ話の世界……誰もが絵本の中に閉じ込められたような錯覚に陥る観光スポットです。
新港を意味するニューハウンはコペンハーゲンで最も賑やかな町の1つとされ、かの「親指姫」「人魚姫」「裸の王様」「マッチ売りの少女」「みにくいアヒルの子」などの代表作を持つ童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが暮らしていたことでも知られています。
着工は1671年、竣工は1673年、時の国王クリスチャン5世によって建設された場所としても有名です。ちなみに運河の全幅は約30m~40m、全長は約400mあります。その規模はデンマークでも指折りで、かつては船乗りの酒場や物流の拠点として賑わっていたとの記録も残っています。
インフラが船から鉄道に移行してからは衰退の一途をたどったものの、今ではそのレゴブロックでできたような街並みが人気を博しています。
デンマークを訪れるならニューハウンは外せないね!
コペンハーゲンを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.ニューハウンの観光情報
次にニューハウンの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:10万円~30万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はデンマーク旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:5日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:デンマーク/コペンハーゲン
- 住所:Nyhavn, Copenhagen K, Denmark
- 行き方:電車/バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- 電車:5分~10分
- バス:5分~10分
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:20分~30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「コペンハーゲン⇒ニューハウン」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:6月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 3℃ | -1℃ | 55mm |
2月 | 3℃ | -1℃ | 30mm |
3月 | 6℃ | 1℃ | 45mm |
4月 | 11℃ | 4℃ | 40mm |
5月 | 16℃ | 8℃ | 40mm |
6月 | 20℃ | 12℃ | 55mm |
7月 | 22℃ | 14℃ | 60mm |
8月 | 22℃ | 14℃ | 55mm |
9月 | 17℃ | 11℃ | 70mm |
10月 | 12℃ | 7℃ | 55mm |
11月 | 7℃ | 4℃ | 65mm |
12月 | 5℃ | 1℃ | 60mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
デンマークは総じて治安が良く、旅の拠点となるコペンハーゲンも治安良好です。
2-7.注意点
- 運次第の催行状況
- 水中への落下
2-7-1.運次第の催行状況
ニューハウンのクルーズは中止になる場合があります。コースは30分~1時間コースのみなので、催行状況に合わせて選びましょう。
2-7-2.水中への落下
ニューハウンのクルーズは船で水面を進むため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり無理に立ち上がったり動き回ったりすると船から転落するので、船上では静かに過ごしましょう。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ニューハウンの見どころ
ここからはニューハウンの見どころをまとめます。
3-1.王立劇場
おすすめ度:
同国最古の石造り歌劇場。
3-2.コンゲンスニュートー広場
おすすめ度:
活気溢れる王様の新広場。
ニューハウンは王立劇場やコンゲンスニュートー広場など見どころ満載です。
カラフルな建物が所狭しと立ち並ぶニューハウンは、まるで絵本の中から飛び出した童話の世界……そこはロマンとメルヘンとアンデルセンが同居する町です。中でも一番古い「No.9」という青い建物は1681年から築300年以上の歴史を持ち、観光名所となっています。
ちなみに、アンデルセンは「No.20・No.67・No.18」という3つの家を移り住んだとされています。最初の家「No.20」では初の童話集「火打ち箱」を出版、次の家「No.67」には20年ほど居住、そして最後の家である「No.18」でそっと“人生という物語”に幕を閉じたのだとか。
まさに彼の人生そのものが刻まれた町、ニューハウンそのものが童話の1ページと言えるでしょう。
他にも運河沿いにはカフェやバーをはじめ、数々のショップがひしめき合って並んでいます。運河からの景色を眺められる遊覧船も見どころの1つなので、余裕があればぜひ乗ってみてください。童話の世界を自分の足で歩いてみたい人には、周辺の王立劇場やコンゲンスニュートー広場もおすすめです。
ニューハウンでは王立劇場とコンゲンスニュートー広場が目玉!
個人的には散歩にぴったりなコンゲンスニュートー広場がおすすめ!
4.ニューハウンの体験談
最後に管理人が2016年11月に訪れたニューハウンの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ニューハウンに到着!目の前には王立劇場とコンゲンスニュートー広場がある……暗くてあんまり見えないけど!笑
夜景を撮るのって難しい。
ここがアンデルセンの愛した町……まるで絵本の中みたい。
睡魔が立ち込める埠頭。煌びやかな電飾と物憂げな通行人が行き交う静かな夜。
まるで切り裂きジャックが出てき……じゃなくて童話のプロットが浮かんできそうな良い夜だよ。
絶妙な間隔で押し寄せる心細さがまた一興。北欧の夜は想像以上に郷愁的でノスタルジックだね。
北国生まれ北海道育ちだからか……シンパシーが止まらない。美しさよりも懐かしさを感じるよ。
さながらロマンとメルヘンの逢い引き。どこか哀愁すら感じるのもここニューハウンの魅力かもね。
これぞスカンジナビアンナイト。童話の世界にどっぷりと引きずり込まれてゆく。
そりゃアンデルセンも数々の名作を残せるわけだ……ここがもう絵本の中なんだもの。
この素敵な夜景を形容する言葉が見つからない。
ここは現実世界に飛び出してきたおとぎの国、誰もが童心に帰る町。
童心に帰るどころか静まり返ってる。
いや、うまいこと言わんでええねん。
小さな橋から眺める街明かりの饗宴……この夜景を見ずしてニューハウンは語れない。
雪が降るとより幻想的な夜になるなんて話もあるよね。
四季折々の表情を持つ絶景の埠頭、それこそがニューハウンの真の姿なのかもしれない。
一瞬でこの町が好きになっちゃったよ。アンデルセンも相当惚れ込んだに違いないね。
両岸を繋ぐ橋にかけられた無数の南京錠……一体、何を意味してるの?
これは世界中で行われてる愛の儀式的なやつ。リア充限定イベントさ。
ほうほう?ここで?恋人たちが?鍵をかけて?永遠の愛を?誓うってことね……っていぃぃいやぁ!
切り裂きジャックに襲われたみたいな声出さないでよ。せっかくの素敵な夜が台無しじゃない。
一瞬で虫歯になるくらい甘ったるい話に胸やけしちまいそうだぜ。
ウコンの力とキャベジン……100本くらい飲んどく?
ラブリーな世界に毒されてイチャイチャするカップルには喝っ!ホテルでやれぇいっ!帰れぇいっ!
(……こりゃ鎮静剤の方が良かったかな。)
恋人たちに胸焼けして一時退散した後、夜明けを待ち再び参上。
てっきりリア充を尾行して、気づいたら朝になっちゃってたのかと思ったよ。
そこまで変態紳士ではありませぬ。私は節度ある旅人……さて、おとぎの国の夜明けですぞ。
喧騒が目を覚ましてしまう前にカラフルな街並みをのんびり散歩するとしよう。
水色に黄色、紺色に赤色、薄黄色に緑色……町全体がおもちゃみたい。
レゴブロックみたいだね。歩いてるだけで創作意欲が湧いてくるよ。
それにしても北欧の朝は冷えるね。あまりの寒さで一気に目が覚めちゃったよ。
人もほとんど歩いてない。もしかして本当に空想の世界に迷い込んじゃったのかな?
……どこかにマッチを売る少女がいてくれたら、少しは暖を取れるんだけども。
いっそのこと人魚にでもなって真冬の運河に飛び込むってのはどう?
絵本じゃなくて棺桶の中に入ることになるわ!そもそも早朝から全裸なんて色んな意味で死んじゃう!
……じゃあアヒルになるのはどう?
それはちょっと惹かれるかも。ふわふわの羽毛があれば凍えることもないだろうしさ。
キンキンに冷えた朝だからか妄想が止まらないね。
アンデルセンもこんなことを考えながら散歩してたのかな?
あながち間違いじゃないかも。ここにいたら創作意欲がどんどん湧いてくるもの。
5.まとめ
今回はデンマークにあるニューハウンの観光情報、王立劇場やコンゲンスニュートー広場の見どころをまとめました。
海外旅行でデンマークを訪れるならニューハウンがおすすめです。中でも王立劇場やコンゲンスニュートー広場は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。