屋久島にある絶景の秘湯、それが平内海中温泉です。オーシャンビューを独り占めできるインフィニティ温泉は混浴や足湯が楽しめる天然露天風呂で、早朝や深夜には美しい星空が眺められることでも知られています。まさに“神の島”に湧き出る癒しの観光スポットと言えるでしょう。
今回は屋久島にある平内海中温泉の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ国内旅行の計画にお役立てください。
平内海中温泉は大自然の中でありのままの姿に戻れる開放感抜群の秘湯!
この記事では「屋久島にある平内海中温泉の観光情報」「天然露天風呂やオーシャンビューの見どころ」をまとめるよ!
1.平内海中温泉の概要
まずは平内海中温泉の概要を見ていきましょう。
- 国:鹿児島/屋久島
- 地域:平内
- 特徴:温泉
- 目玉:天然露天風呂/オーシャンビュー
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
平内海中温泉は鹿児島の離島、屋久島で癒しの秘湯として愛されている温泉です。そこは海水と温水が混ざり合う露天風呂で、天然のインフィニティ風呂に浸かれる観光スポットとなっています。
ここの温泉は海中から湧き出ているのが特徴で、1日2回の干潮時のみ入浴できる幻の秘湯です。干潮予定時間になると岩肌の浴槽が顔を覗かせ、満潮まで足湯や混浴が楽しめます。浴槽は自然が形成したものとされ、入浴時は手前に掘られたくぼみに浸かる形となります。
温泉は周辺の集落が管理しており、今でも島民憩いの場となっているのが特徴です。
なお、近場の湯泊温泉には更衣室や仕切り壁があるものの、平内海中温泉には脱衣所すらありません。そのため、女性や子供はドキドキ感が拭えないことも……それでも、男性と一緒に足湯や混浴を楽しむ人の姿も見られ、昔ながらの古き良き温泉風景を描いています。
源泉は約46.5℃、泉質はアルカリ性・低張性の単純硫黄泉、効能は神経痛・筋肉痛・関節痛など全身の痛みに加え、リウマチや痔、皮膚病や婦人病などにも効果があるとされています。温泉成分も相まって、冷え性や糖尿病などにも有効なのだとか。
まさに湯治にもぴったりな幻の秘湯、それが平内海中温泉なのです!
屋久島を訪れるなら平内海中温泉は外せないね!
宮之浦を拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.平内海中温泉の観光情報
次に平内海中温泉の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:5万円~10万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額は屋久島旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりませんが、数百円ほどの協力金が求められます。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:30分~1時間
- 必要期間:3日~5日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:屋久島/平内
- 住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- バス:30分~1時間
- タクシー:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「宮之浦⇒平内海中温泉」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや寒くて雨が降りやすい気候
- 7月~9月:やや暑くて雨が降りやすい気候
- 10月~12月:やや寒くて雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:7月~8月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 5℃ | -1℃ | 270mm |
2月 | 6℃ | -1℃ | 285mm |
3月 | 8℃ | 1℃ | 430mm |
4月 | 12℃ | 4℃ | 420mm |
5月 | 15℃ | 8℃ | 440mm |
6月 | 18℃ | 11℃ | 775mm |
7月 | 21℃ | 14℃ | 310mm |
8月 | 21℃ | 15℃ | 270mm |
9月 | 19℃ | 13℃ | 405mm |
10月 | 15℃ | 9℃ | 300mm |
11月 | 11℃ | 5℃ | 305mm |
12月 | 7℃ | 1℃ | 265mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:厚手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴/ハンドタオル/バスタオル
2-6.治安
- 良い
屋久島は総じて治安が良く、旅の拠点となる宮之浦も治安良好です。
2-7.注意点
- 水中への落下
- 全裸での入浴
- 男女での混浴
2-7-1.水中への落下
平内海中温泉では波打ち際で入浴することになるため、水中への落下には気を付けたいです。スマホやカメラを落とすと大変ですし、自分自身が落ちると危険です。興奮して撮影に夢中になったり過度に騒ぎ立てたり暴れ回ったりすると海に転落するので、浴槽では静かに過ごしましょう。
ちなみに、平内海中温泉の入浴時間は決められていないものの、満潮時は入浴不可です。干潮時のみ入浴可能なので、事前に何時まで浸かれるのか潮見表を確認しておきましょう。
2-7-2.全裸での入浴
平内海中温泉は全裸での入浴が基本とされます。野天風炉や露天風呂の中には下着・水着での入浴が認められている温泉もありますが、屋久島では湯泊温泉含め“すっぽんぽん”での入浴が原則です。湯船に持ち込めるのはハンドタオル・バスタオルのみなので、最低限の作法は守りましょう。
2-7-3.男女での混浴
平内海中温泉は男女での混浴が許可されています。浴槽が隔てられているものの、男性用・女性用などの決まりはありません。湯泊温泉も仕切り壁はありますが、男性・女性一緒に入っても大丈夫です。ただ、第三者との入浴時には最低限のマナーを守ることが求められます。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.平内海中温泉の見どころ
ここからは平内海中温泉の見どころをまとめます。
3-1.天然露天風呂
おすすめ度:
波が打ち寄せる天然温泉。
3-2.オーシャンビュー
おすすめ度:
入浴しつつ眺める大海原。
平内海中温泉は天然露天風呂やオーシャンビューなど見どころ満載です。
ここは大自然に包まれながら入浴できる贅沢な海岸露天風呂……荒波が作り出した天然露天風呂は気持ち良さも格別です。何より“神の島”屋久島で人目を気にせず素っ裸になれるのはここだけ。その開放感だけでも一度入浴するに値するでしょう。
下着・水着での入浴は禁止だからこそ、逆に生まれたままの姿で楽しめるのが魅力です。普段なかなか味わうことのできない非日常体験は素敵な思い出になること間違いなし。湯泊温泉含めどちらも混浴ということもあってムフフな展開を期待する人もいるかもしれませんが、ここは健全な温泉。出会えたとしてもヤクザルやヤクシカくらいでしょうか。
そのため、いやらしい気持ちは捨て去り、無我の境地で至福の時間に身を沈めましょう。
もちろん、目の前に広がるオーシャンビューを独り占めできるのも見どころの1つです。屋久島の朝焼けや夕焼けはもちろん、夜中には満天の星空も眺められるので、移りゆく時の流れを感じながらただただ大海原を眺めて過ごしてみるのも風流ではないでしょうか?
平内海中温泉では天然露天風呂とオーシャンビューが目玉!
個人的には秘境感を漂わせる展望台がおすすめ!
4.平内海中温泉の体験談
最後に管理人が2021年7月に訪れた平内海中温泉の体験談を記しておきます。等身大の国内旅行記としてお楽しみください。
平内海中温泉に到着……って案内看板はあるけど、温泉はどこ?
そう焦るでない。道路の脇にある階段を下りて行けばいずれ見えてくるじゃろう。
階段を下りた先には温泉ではなく小さな鳥居と社が……なんだか厳かな雰囲気。
これは「神様に挨拶してから温泉に入りなさい」というメッセージなのかもしれない。
真っ暗な小道を進むと宿の隙間から海岸が見えてくる。今日は雨だからか海も荒れてる模様。
……平内海中温泉ってもしかして本当に海の中に広がる温泉だったりして!笑
竜宮城みたいな温浴施設だったら、ぜひとも乙姫様と混浴したいもんですなぁ。
確かに混浴は夢があるけど、たぶん浦ちゃんにぶん殴られて終わりだと思う。足湯くらいで我慢しとこ。
……ん?これが噂の平内海中温泉かい?随分と朽ち果ててしまってるみたいだけども。
漂着物に埋め尽くされてて、とてもじゃないけど入浴なんてできなさそう……足湯も無理そうだ。
あぁ、こっちが浴槽か……って結局波が荒くて入浴できる状態じゃない!
そもそも平内海中温泉は1日2回の干潮時のみ、朝晩2時間しか入れないから日帰りだと時間調整が難しいかも。
それを早く言ってくれよぅ。これじゃ竜宮城じゃなくてあの世行きじゃない。
極楽の温泉って意味ではある意味あの世行きかもねぇ。効能も抜群みたいだし。
ふむふむ、リウマチに神経痛に皮膚病に婦人病に……って全部当てはまるなぁ。
すでに満身創痍じゃんよ。海が荒れてなければすぐに入るべきだったかもね……って婦人病は関係なくない?笑
いやぁ、天気さえ良ければ屋久島の大自然の中で素っ裸になりたかったのになぁ!
その発言はさすがにまずい。こんな秘湯に露出狂が現れたら島の駐在さんが総動員だよ。
そもそもここ脱衣所がないや……これじゃ男性ならまだしも女性や子供たちは厳しそうだね。
下着や水着での入浴も禁止だから敷居は結構高め。持ち込めるのもハンドタオルとバスタオルだけだし。
せっかく曇天で沈んだ気持ちを温泉で癒そうと思ったんだけど。
海岸の音と満点の星空を眺めながら入る温泉は格別って聞いてただけにこれはちょっと残念だったね。
また屋久島を訪れる機会があったら、その時は絶対温泉に浸かりたい。
地図によると近くに他の海岸露天風呂もあるみたいだからそっちも行ってみよ!
平内海中温泉から車で数分、この防波堤を抜けると広がってるのが……湯泊温泉ってこと?
そうそう、こっちの湯泊温泉は浴槽もきちんと整備されてて綺麗って話だよ。
このまま入って大丈夫かな?「のび太さんのエッチ!」状態になっちゃったら大変だからちゃんと確認しないとね。
こんな雨の日に露天風呂入ってる人なんていないさ。
……だ、誰もいない。良かった、危うく覗き魔のレッテルを貼られるところだった。
いや、もとより混浴OKだから……ってか浴槽とか仕切り壁とか、平内海中温泉よりちゃんとしてるよ!
確かに“ザ・天然露天風呂”って感じ。これなら男性も女性も子供たちも安心して入浴できそう。
海からもやや離れてるから、波に飲み込まれることもないしね!
立派な目隠しもあるし……ってこの壁の低さはどうなんだろう?これだと色々と丸見えじゃない?!
これは仕切りの低さに釣られて貞操観念の低い人たちまで集まってきちゃいそうだね。
まさに性欲と禁欲の瀬戸際、今にも爆発しそうな劣情と戦いながら入らなくてはならぬのか!
そんな破廉恥極まりない出会いは一切ないから、安心してその“短刀”を納めな。
んなっ……拙者の“刀”は刃渡り3尺、佐々木小次郎が愛用したという“物干し竿”ほどの長刀でござるぞ!
混浴では下ネタ厳禁!その呆れた口と一緒に宮本武蔵の二刀流で輪切りにされちゃえば良いのに!
「誰かいますか?」と尋ねても誰もいないようなので仕切りの向こう側も撮影させてもらって……と。
風呂桶があるから人の気配もしたけど、誰もいないね。
でも、ワニはいるかもしれないよ。絶滅危惧種の“ワニ族”が!
また私たちの世代すらわからないようなネタを……。
昔の混浴には湯舟から眼だけ出して潜む覗き魔、通称“ワニ族”が出没したんだってね。
そんなスケベワニには催涙スプレー!泣いてるところにアッパーカットを贈呈!ついでに目潰しからのジャイアントスイングも!
いや、オーバーキル!笑
大コンプラ時代にはこれくらいされても仕方ないのさ。
申し訳程度の仕切り、その向こうに思いを馳せつつ入浴するのもまた風流なり。
なお、湯泊温泉は筋肉痛や関節痛にも効能があるから湯治にも最適。
期待と緊張と妄想で全身バッキバキになってたから助かるわぁ。
そんな不埒な輩には1億ボルト電気風呂がお似合いだと思うけど。
ここは更衣室もきちんとあるから男性も女性も子供も安心!思う存分着替えてってね!
むしろ湯浴み着にならないと湯泊温泉には入れないから、ハンドタオルとバスタオルは必須かも。
足湯だけならいらないと思うけど、全身浸かるなら必要だね。
全身乾くまで海を眺めながらぼーっとするのもありだけど、この雨じゃ無理かな。
さて、屋久島の二大秘湯を制覇したところで、次の目的地に向かうとしようか。
なんだかんだ地元の温泉って風情があって好き。今度はもっとゆっくり浸かりに来よう。
5.まとめ
今回は屋久島にある平内海中温泉の観光情報、天然露天風呂やオーシャンビューの見どころをまとめました。
国内旅行で屋久島を訪れるなら平内海中温泉がおすすめです。中でも天然露天風呂やオーシャンビューは見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。