トルコの絶景奇岩群、それがカッパドキアです。まるでとろけているかのような奇岩の世界は、さながら未知の惑星……その現実とは思えない光景にはただただ驚かされるばかり。中でもパシャバー国立公園やギョレメ国立公園など、奇々怪々な風景の広がるその場所は「妖精の煙突」が生えるメルヘンチックな観光スポットです。
今回はトルコにあるカッパドキアの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
カッパドキアはすべての写真が“奇跡の一枚”になる妖精の国……フェアリーアイランド!
この記事では「トルコにあるカッパドキアの観光情報」「パシャバー国立公園やギョレメ国立公園の見どころ」をまとめるよ!
1.カッパドキアの概要
まずはカッパドキアの概要を見ていきましょう。
- 国:トルコ
- 地域:カッパドキア
- 特徴:世界遺産/公園/博物館
- 目玉:パシャバー国立公園/ギョレメ国立公園
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
カッパドキアはトルコの中部、アナトリア高原に広がる絶景の奇岩群です。風雨の侵食で生まれた奇妙奇天烈摩訶不思議な風景は、まさに“妖精の王国”と呼ぶに相応しい場所……そこはフォトジェニックな奇岩の世界へと誘われる観光スポットです。
1985年、カッパドキアは世界的に類を見ない景観が認められ、パシャバー国立公園・ギョレメ国立公園とともに世界遺産(複合遺産)に登録されています。文化遺産・自然遺産の両面を持つカッパドキアは地質学・考古学の観点からも大変貴重な場所とされ、未だ謎多き遺跡・要塞・地下都市が眠っていることでも知られています。
年間5,000万人以上が訪れるトルコを代表する景勝地ということもあり、人生で一度は訪れたい絶景の1つと言えるでしょう!
ちなみに、カッパドキアの奇岩群は数千万年前に形成されたもの。人類との歴史も紀元前数千年に及びます。現存する岩窟都市ではヒッタイト王国(紀元前1200年~1500年頃)やローマ帝国(紀元後300年~1000年頃)の面影も残っています。他にも青銅器時代の住居やキリスト教徒の隠れ家など、見渡す限り広がる奇岩の世界には誰もが見惚れてしまうほどです。
トルコを訪れるならカッパドキアは外せないね!
イスタンブールを拠点にするなら個人で行くよりツアーで行くのがおすすめだよ!
2.カッパドキアの観光情報
次にカッパドキアの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:8万円~24万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はトルコ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料はかかりません。
2-2.時間
- 営業時間:24時間
- 所要時間:3時間~4時間
- 必要期間:5日~10日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:トルコ/カッパドキア
- 住所:Cappadocia, Turkey
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/ツアー
- バス:6時間30分~7時間
- レンタカー:4時間30分~5時間
- バス:3時間~3時間30分
- タクシー:3時間~3時間30分
- レンタカー:3時間~3時間30分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「イスタンブール⇒カッパドキア」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら飛行機もしくは現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:寒くて晴れやすい気候
- 4月~6月:やや暑くて晴れやすい気候
- 7月~9月:暑くて晴れやすい気候
- 10月~12月:やや寒くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:5月~6月/9月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 4℃ | -5℃ | 30mm |
2月 | 7℃ | -3℃ | 30mm |
3月 | 12℃ | 1℃ | 40mm |
4月 | 17℃ | 4℃ | 55mm |
5月 | 22℃ | 9℃ | 50mm |
6月 | 27℃ | 13℃ | 40mm |
7月 | 31℃ | 15℃ | 10mm |
8月 | 31℃ | 15℃ | 5mm |
9月 | 26℃ | 10℃ | 15mm |
10月 | 19℃ | 5℃ | 30mm |
11月 | 11℃ | 0℃ | 35mm |
12月 | 5℃ | -4℃ | 40mm |
2-5.服装
- 1月~3月:厚手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
トルコは総じて治安が良く、旅の拠点となるイスタンブールも治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 奇岩への接触
- ちょっとうざい演出
2-7-1.拠点からの立地
カッパドキアは日帰りで観光可能です。ただ、イスタンブールから片道7時間30分~10時間30分ほど、往復15時間~21時間ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.奇岩への接触
カッパドキアには脆い岩も残っているため、奇岩への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な地層を観測できる奇岩群も現存しており、キノコ岩やラクダ岩や姉妹岩などの奇岩群や洞窟の家などの岩窟遺跡群も残存しています。当然ながら許可なく傷つけたり掘ったりしてはいけません。
2-7-3.ちょっとうざい演出
カッパドキアは無数の奇岩が点在しており、それぞれの名所でトルコ風アイスが販売されています。ただ、そのアイスショップがなかなかの曲者……簡単には渡してくれません。この焦らし演出については知っている方もいると思いますが、とにかく「これでもか」と言わんばかりに焦らされます。
これはあくまでもサービスの一環なのですが、店員さんのパフォーマンスによってはうざいと感じてしまうこともあるかもしれません。そこは演出も含めて楽しむ余裕を忘れずに!
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.カッパドキアの見どころ
ここからはカッパドキアの見どころをまとめます。
3-1.パシャバー国立公園
おすすめ度:
絶景奇岩が生える景勝地。
3-2.キノコ岩
おすすめ度:
メルヘンな妖精の煙突。
3-3.ラクダ岩
おすすめ度:
キャメルロック。
3-4.三姉妹岩
おすすめ度:
スリーシスターズ。
3-5.ギョレメ国立公園
おすすめ度:
ギョレメの野外博物館。
3-6.岩窟遺跡群
おすすめ度:
岩盤をくり抜いた遺跡。
3-7.トルコアイス
おすすめ度:
名物氷菓のドンドゥルマ。
カッパドキアはパシャバー国立公園やキノコ岩、ラクダ岩や三姉妹岩、ギョレメ国立公園や岩窟遺跡群、トルコアイスなど見どころ満載です。
童話の世界を歩けるカッパドキアにはパシャバーとギョレメ、2つの国立公園が存在します。両者はこの地を代表とする景勝地で、未知の惑星を彷彿とさせる奇岩の絶景として知られます。その景色はまるで具現化した白昼夢……さながら旅人を不思議の世界へと誘う妖精の国です!
パシャバー国立公園には妖精の煙突で知られるキノコ岩、ギョレメ国立公園には野外博物館をはじめとする岩窟遺跡群がそれぞれ存在し、洞窟住居や岩窟教会、洞穴修道院が見られます。メルヘンチックな奇岩はこの世に2つとない景観を生み出しており、ラクダ岩や三姉妹岩も拝めます。そんな奇岩が描く大自然の芸術には誰もが心奪われることでしょう。
古代の噴火によって堆積した火山灰には無数の空洞が存在し、かつてここにあった人類の歴史を物語ります。遺跡には当時の痕跡も残っており、古代世界へのタイムスリップも味わえます。
何よりSNS映え必至のフォトジェニックな絶景は見逃せません。数ある絶景の中でもカッパドキアは唯一無二……ただ眺めるだけでなくウォーキングやサイクリング、熱気球や乗馬などのレジャーも満載で何日滞在しても飽きません。毎日が胸を打つ感動の連続、みなさんもそんな魔法にかけられた絶景を味わってみてはいかがでしょうか。
カッパドキアではパシャバー国立公園とキノコ岩、ラクダ岩と三姉妹岩、ギョレメ国立公園と岩窟遺跡群、トルコアイスが目玉!
個人的にはキュートな妖精の煙突が生い茂るキノコ岩がおすすめ!
4.カッパドキアの体験談
最後に管理人が2018年6月に訪れたカッパドキアの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
カッパドキアに到着!いきなり燦々と降り注ぐ太陽でとろけてしまった奇岩群のお出迎え。僕の背丈と比べてもこの大きさ。
ここが妖精たちの王国か……旅人から「妖精の煙突」と呼ばれてるキノコ岩の群生地だけあってメルヘンチック!
まるで溶けかけのろうそくみたい。いやこれ、本当に熱でとろけちゃってない?
……錯覚だよ。でも、雨風の侵食で形成されたって意味では半分合ってるかもね。
ガイドさん曰くこの岩はエルジェス山やハッサン山の噴火による凝灰岩で、高さ10m級~20m級のものまであるんだってさ。
それが何百年何千年という時を経てキノコに変えられちゃったんだ。
……本当に魔法の世界の話のように思えてくるね。
でも、これも数万年後にはまったく別の景色になってるのかな。
大迫力の巨岩はムッキムキのギンッギン。これはもうキノコってよりもあれ……に近いような……。
待て待て待て待てぇぇえい!それ以上口走ったら妖精に頼んでそのポークビッツちょん切ってもらうからね!
誰のナニがミニウインナー級だって?オーガくらいあるっつーの!
あってもゴブリンくらいじゃないの?もしくはコロポックル。
そりゃもうトロールも怖気づくくらいよ……って何の話してたんだっけ。
いや、キノコ岩でしょ!
ここにいるとスケール感がおかしくなる。方向感覚まで失いそう。
なんか全部松茸に見えてきたよ。血管すら浮き出そうなバキバキの躍動感がたまらないね。
あの丘の上まで登るとちょうどここ一帯を一望できるみたいだから、もうちょっと行ってみようか。
それにしても気温やば……あそこに見える奇岩ももしかしたら蜃気楼だったりして。
想像以上に素晴らしい眺めだった。キノコ岩と同じ目線からの眺望……もう現実世界じゃないみたいだよ。
約40℃という灼熱の大地に立つろうそく岩。炎天下だからか目の前の奇岩が燃え盛る炎のようにも見えてくるね。
メラメラ揺れる火の如し……これ体感温度だけなら約50℃超えてるんじゃないかな。
熱で頭が膨張してる今ならきっと妖精も見えるはず。さすがは一生に一度は訪れるべき世界遺産と名高い場所。
それただの幻覚じゃない?……天に伸びる「妖精の煙突」が「死神の鎌」に見えてきたのは気のせいかな。
死ぬまでに見たい絶景を見て命を落としてちゃ世話ないね。閻魔様に強制送還させられちゃうよ。
この暑さ、地獄の業火で火あぶりの刑にされてる気分。嫌でも脳裏に焼き付く光景だね。
地球という稀代の職人が創造した奇跡の絶景……こんなの忘れたくても忘れられないよ。
めっちゃかっこいいやぁ!これぞ旅人みたいな写真が撮れちゃった。
確かにこの旅一番のベストショットかも。正真正銘の“奇跡の一枚”。
ちょっと休憩しようと思ったらこれだもの。こんなに絵になっちゃうんだもの。
個人的にはここからの眺めがパシャバー国立公園No.1の撮影スポットだと思う。
絶景かな!絶景かな!世界中から絶景を盗み出す鼠小僧も浮き足立っちゃうくらい浮世離れした風景!
これからもこうやって世界中の絶景をゲットして、ブログの読者さんたちにお裾分けしてこう。
もうこれ絵本の中だよね。この世のすべてのメルヘンがここに詰まってる!
まるで童話の中にいるみたい。もしかしたら本当に草木の影から妖精たちが覗いてたりして。
不思議の国のアリスになった気分。空想の中を歩くってこういうことなのかもしれないね。
これが自然の力でできたってんだから……地球ってすごいよねぇ!
それにしてもお天道様、張り切りすぎじゃない?そんなに見つめられたら頭から湯気出ちゃうよ。
オゾン層ガン無視で突き刺してくるお日様から逃げて、ようやく見つけた木陰のオアシス。
さっき買った水も気づけばお湯に変わってる……これも妖精たちの仕業かな?
そんなかわいいもんじゃないよ。でも、木漏れ日に差し込むカッパドキアもまた一段と綺麗だね。
……た、助けてください!あまりの暑さで幽体離脱しそうなんです!
お土産屋さんに逃げてきちゃった。涼しくはないけど熱中症で死ぬよりは100倍マシ。おじさんもありがとう。
まだまだカッパドキアの旅は終わらない。次なる奇岩は何やら動物やら人間やらの姿に見えるらしいよ。
一体どんな奇岩の世界が待ってるんだろうね。
ほら見えてきた!向こうにひっそりと佇むラクダ岩……みんなはあのシルエットが見えるかな?
ここはユルギュップのデヴレント渓谷にある奇岩。見える形も人によってそれぞれ変わるんだとか。
それもあってイマジネーションの谷とも呼ばれてるんだね。
見方によっては怪獣や恐竜にも見えてくるよ。こうやって想像を膨らませなが歩くのもカッパドキアの醍醐味だったり。
次に見えてきたのが三姉妹岩……現地ではスリーシスターズって呼ばれてるみたい。
こっちはユルギュップのエセンテペにある奇岩。でも、三姉妹というよりはただの姉妹だった。
心の目で見れば三姉妹に見えるのかな?
見え方は人それぞれ。家族岩や親子岩、双子岩とも呼ばれてるくらいだし、岩の帽子をかぶったモアイ像にも見えてくるし。
カッパドキアのもう1つの目玉、それがこのギョレメ国立公園にあるギョレメ野外博物館!
ギョレギョレ言ってないで早く行くよ。
こ、これがカッパドキアの巨大岩窟都市。何やら城のような岩肌に無数の穴が空いてるね。
ここは紀元前数千年の歴史が残る古代都市で、あの穴は古代人たちの住居だった場所らしいよ。
あんな断崖絶壁の岩盤に家を作ったの?古代人は超文明社会でも築いてたの?
それはわからないや。でも、ここには洞窟の家の他に岩窟教会や岩窟修道院まであるんだってさ。
圧倒的異世界感がすごすぎて……この没入感を味わえるだけでもカッパドキアを一度訪れる価値があるかも。
この野外博物館はカッパドキア観光の大定番だからね。トルコ旅行で絶対に訪れるべき場所だよ。
ふぅ、標高1,000m以上だってのに涼しくなるどころかどんどん暑くなるぞ。汗という名の肉汁が止まらない。
1時間もいれば直射日光でこんがり肉の出来上がり。日焼け止めがなかったら一瞬で丸焦げケバブまっしぐら。
……ここに古代都市を築いた昔の人たちはさ、岩を削ると同時に命も削ってたんじゃないかな?
うまいこと言わんでええねん。今はただただそのロマンに耳を傾ければいいのさ。
すごい!本物の町のように道が作られてる。岩に刻まれた痕跡はさながら現代へと続く道標。古傷も当時の歴史を物語ってるね。
階段とかは現代のもので舗装されてるけど、洞窟住居や教会、修道院は当時のままなんだってさ。
数千年前と変わらない街並み……なんて美しいんだろう。
ちなみに、この岩窟都市だけで約30以上の教会や修道院があったとか。
散策の際は別途で入場料がかかるところもあるから、観光する時は注意が必要かも。
保存状態の良いフレスコ画も残ってるけど、そこも撮影禁止だったり結構決まりには厳しいらしい。
本当にカッパドキアはどこを見ても絶景。文句なしで世界遺産に相応しい場所だった。
周辺にはラブバレーやチムニーストーンと呼ばれる名所もあるから併せて見てみるのもあり!
カッパドキアの旅もいよいよ終盤。最後にやってきたのは小高い丘の展望台。
うわぁ……ギョロギョロした目玉がたくさん。
これはナザールボンジュウ。青いガラスで作られてるトルコのお守り。
お守り……にしてもちょっと多すぎじゃない?こんなにあったら怖くて直視できないよ。
トルコでは古くからこのナザールボンジュウが邪視を払ってくれると信じられてるのさ。つまり、怖くて当たり前なのさ。
確かにこんだけお守りがあったら、カラスだけじゃなくて厄災ガノンすらも簡単には近寄れないだろうね。
ここでみなさんお待ちかね!トルコアイスの登場!……はぁ、それにしても災難だった。
妙に疲れてるみたいだど、何かあった?
トルコアイス名物、からかい上手の店員さんがこれまた癖の強い人で……もう大変だったのよ。
あの全然アイスを渡してくれない過剰なパフォーマンスに巻き込まれたってわけか。
くるっと回転させたり、ふわっと浮かせたり、焦らされたり……早く渡せぃ!笑
ナザールボンジュウ、全然役に立たないね……秒で災難に遭遇してんだもの。
犯人はこの店員さん!ただ、観光客を楽しませるための演出なので悪しからず。
これも含めてトルコの旅って感じだもんね。お茶目なパフォーマンスも素敵な思い出の1つよ。
これからもこんな素敵な出会いがあるのなら、むしろナザールボンジュウなんていらない!
いや、あれはホットパンツからはみ出た太ももを舐め回すように見るような邪視から守るものだから……旅は一期一会が命。
カッパドキアとはここでお別れだけど、未知の絶景との出会いもまた一期一会なり。
また1つ世界遺産を制覇できたしトルコの旅もまだまだこれからさ!
5.まとめ
今回はトルコにあるカッパドキアの観光情報、パシャバー国立公園やギョレメ国立公園の見どころをまとめました。
海外旅行でトルコを訪れるならカッパドキアがおすすめです。中でもパシャバー国立公園やギョレメ国立公園は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。