メキシコで夢の中を旅しているような錯覚に陥るメルヘンチックな絶景、それがピンクラグーンです。別名ピンクレイク(ピンクビーチ)と呼ばれるこの場所は浮世離れした塩湖が眼前に広がる秘境、さながら現世から逸脱した幻想と神秘が渦巻く桃源郷のような観光スポットです。
今回はメキシコにあるピンクラグーンの観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
ピンクラグーンは特定の条件下にしか現れない幻の塩湖!
この記事では「メキシコにあるピンクラグーンの観光情報」「ピンクレイク(ピンクビーチ)の見どころ」をまとめるよ!
1.ピンクラグーンの概要
まずはピンクラグーンの概要を見ていきましょう。
- 国:メキシコ
- 地域:ラスコロラダス
- 特徴:塩湖
- 目玉:ピンクレイク(ピンクビーチ)
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
ピンクラグーンはカリブ海を望むユカタン半島北部にあるファンタジーの世界を体現したかのような美しい塩湖です。メキシコでも指折りの絶景として知られ、SNSでも究極の映えスポットとして注目されています。水色・桃色・黄色が奏でる三重奏は純度100%の絶景……限られた条件下でしか見られない幻の観光スポットです。
別名ピンクレイク(ピンクビーチ)はカンクン周辺の自然保護区リオラガルトスの最東端、ラスコロラダスという村にあります。約1,000人が居住するこの村には未開拓の自然が残され、野生動物との遭遇率の高さでも有名。約400種類の鳥類や約100種類の爬虫類、約50種類の哺乳類が生息するなどアニマルウォッチングでも人気を集めています。
そんなラスコロラダスを代表する絶景スポット、それがピンクラグーン。まるで白昼夢を見ているかのような光景はパラレルワールドに迷い込んでしまったのかと錯覚させるほどの風景と言えます。
旅人を誘惑するように表情を変える様は時に色っぽく、艶やかさすら感じるほどです。もうエモいを通り越してエロいと言っても過言ではありません。その景色は情欲を搔き立てるスカートあるいはショートパンツとニーソックスの間から覗く太ももの如き絶対領域、あまりの眩しさに眼球がとろけてしまうような……乙女心をくすぐる禁断の聖域と言えるでしょう。
メキシコを訪れるならピンクラグーンは外せないね!
カンクンを拠点にするなら個人で行くよりツアーで行くのがおすすめだよ!
2.ピンクラグーンの観光情報
次にピンクラグーンの観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:15万円~45万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はメキシコ旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。入場料は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:不定期(季節で変動あり)
- 所要時間:1時間~2時間
- 必要期間:7日~15日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:メキシコ/ラスコロラダス
- 住所:Las Coloradas, Yucatan 97723, Mexico
- 行き方:バス/バン/レンタカー/徒歩/ツアー
- バス:2時間30分~3時間
- バン:2時間30分~3時間
- レンタカー:2時間30分~3時間
- バス:30分~1時間
- バン:30分~1時間
- レンタカー:30分~1時間
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:5分~10分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「カンクン⇒ピンクラグーン」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:暑くて晴れやすい気候
- 4月~6月:暑くてやや晴れやすい気候
- 7月~9月:暑くてやや晴れやすい気候
- 10月~12月:暑くて晴れやすい気候
- ベストシーズン:1月~5月/10月~12月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 29℃ | 22℃ | 30mm |
2月 | 30℃ | 24℃ | 25mm |
3月 | 32℃ | 25℃ | 25mm |
4月 | 34℃ | 25℃ | 35mm |
5月 | 34℃ | 27℃ | 55mm |
6月 | 33℃ | 26℃ | 150mm |
7月 | 33℃ | 26℃ | 110mm |
8月 | 33℃ | 27℃ | 140mm |
9月 | 33℃ | 26℃ | 150mm |
10月 | 31℃ | 25℃ | 90mm |
11月 | 29℃ | 25℃ | 35mm |
12月 | 29℃ | 24℃ | 25mm |
2-5.服装
- 1月~3月:体温調節できる服装
- 4月~6月:薄手の服装
- 7月~9月:薄手の服装
- 10月~12月:体温調節できる服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
メキシコは総じて治安が悪いものの、旅の拠点となるカンクンは治安良好です。
2-7.注意点
- 拠点からの立地
- 周辺の商業施設
- ゲートの設置
- ピンクの色彩
2-7-1.拠点からの立地
ピンクラグーンは日帰りで観光可能です。ただ、カンクンから片道3時間5分~4時間10分ほど、往復6時間10分~8時間20分ほどかかります。観光時間を含めると半日~終日はかかるので、余裕のある日程を組みましょう。
2-7-2.周辺の商業施設
ピンクラグーンには目立った商業施設がありません。周辺にはゲートこそあるものの飲食店や宿泊施設はなく、ギフトショップもスーパーもコンビニもありません。そのため、買い出しは最寄りの町で済ませておきたいです。
2-7-3.ゲートの設置
ピンクラグーンの出入口には2018年からゲートが設置されており、入場料も徴収されています。入場料は日本円換算で数百円ほどですが、稀にぼったくられることもあるようです。ゲートは不審者の侵入を防げる一方で自動集金装置と化しているので、カモにされないよう注意しましょう。
2-7-4.ピンクの色彩
ピンクラグーンの色彩は完全に運次第です。日によって色の度合いが変わるため、綺麗に見える日もあればそうでない日もあります。条件が揃わないことにはパステルピンクの塩湖も見られません。そこはコンディション次第であることを覚悟しておく必要があります。
現地のツアーによっては見栄えの良い塩湖に案内してくれるそうですが、こればかりは天候次第となるでしょう。特に雨期は水か抜かれることで塩湖自体が消滅してしまうこともあるようです。完全に見られなくなることなど稀ですが、シーズンによっては色が濁っていたり淀んでいたりすることもあるので、訪れるなら乾季が最適です。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.ピンクラグーンの見どころ
ここからはピンクラグーンの見どころをまとめます。
3-1.ピンクレイク(ピンクビーチ)
おすすめ度:
桃色に輝く幻想的な塩湖。
3-2.ゴールドラグーン
おすすめ度:
金色に光る神秘的な塩湖。
ピンクラグーンはピンクレイク(ピンクビーチ)やゴールドラグーンなど見どころ満載です。
最大の見どころはフラミンゴが溶けたような桃色の塩湖で、周辺ではシャンパンを流したような金色の塩湖も見られます。
ここがなぜピンク色に染まるのか、その謎は水の成分にあります。ここは藻類のスピルリナや甲殻類のアルテミアなど赤い色素(βカロテン・カンタキサンチン)を持つプランクトンやバクテリアが生息しており、その微生物が鮮やかな色合いを生み出しているわけです。彼らは塩分濃度の高い強アルカリ性の水辺に生息しており、それが大量発生することで絵の具のようなパステルピンクが生まれます。
そこに太陽が差し込むことで桃色の色素が反射されドリーミーでクリーミーな色合いを放つのです。付近では淡く金色に煌めく塩湖も見られるなど、まるで夢の中にいるかのような体験が待っていることでしょう!
ちなみに波打ち際にはメレンゲのようにふわふわな塩も打ち上げられており、その塩もまた現実離れした光景を描く要素として一役買ってくれています。メルヘンな世界への入り口はここにあると実感せざるを得ない景色はまごうことなき絶景です。
ピンクラグーンではピンクレイク(ピンクビーチ)とゴールドラグーンが目玉!
個人的にはちょっとしょっぱいムースケーキみたいなピンクレイク(ピンクビーチ)がおすすめ!
4.ピンクラグーンの体験談
最後に管理人が2018年4月に訪れたピンクラグーンの体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
ピンクラグーンに到着……ってここ、本当に現実世界なの?もしかしてどこかで異世界に迷い込んじゃったかな?
これは言うなればスカイブルーとレイクピンク、サンドイエローが描く極彩色の三面鏡。
地平線で隔てられた水色と桃色と黄色の三重奏。まるで夢の中に閉じ込められちゃったみたい。
この景色を言葉で表現するのは正直無理かも。あまりにも現世から逸脱しすぎてるや。
一言で表現するなら「桃源郷」かな。
海の如き水色に桜の如き桃色、それをスポンジのような黄色の土台が支えてる……まさに色彩のミルフィーユ!
空に浮かんでる物体が雲じゃなくわたあめにすら思えてくる……そんな不思議な光景だよね。
これが幻の塩湖、ピンクラグーン。まさに幻想と神秘の豪華共演。
あらっ……ギャラ、払えるかしら。
大丈夫。ここの入場料50ペソくらいだから日本円で数百円だし。
色が鮮やかすぎてさながら人間を拒絶してるようにも見えてくる。美しいけどどこか怪しいような。
美しいものと醜いものは紙一重。その毒々しさに惹かれるのさ。
まるでカービィとマイメロディとピグレットとバーバパパをじっくりコトコト煮込んだみたいな色だね。
表現の方向転換が急すぎない?あまりの急ブレーキ&急ハンドルに首痛めそうだよ!
他にピンクのキャラクターがいたらその子も一緒に混ぜてあげよう。
作りかけのゲートの石材すらおしゃれ。ここは何撮っても映えそう。
ピンクの塩湖を背に写真を撮ってもらった流浪の絶景稼ぎ、ヨサクとジョニー改めマスダとサトー。
某海賊漫画の小ネタ挟まなくても十分にすごい景色だって伝わると思うよ。
これはもう“絵になる”というより“絵そのもの”の中。色彩を吸い込んだ合わせ鏡の国なり。
相反する色彩が生むコントラストは圧巻。ここならみんなが童話の主人公になれるのかも。
……透き通ったピンクが生ハムに見えてきた。足元にはふわふわの綿菓子まであるし。
これは塩の塊だよ。こうやってゆっくりと浜辺に溜まっていくらしいのね。
波打ち際に延々と続く塩の銀河か。夜になると塩の流星群が降ってきそうだね。
その昔、塩がお金と同等の価値を持っていた時代ならもう超セレブよ。
これならせこい賞金稼ぎもやらなくて済みそうだぜ。
もちろん持って帰るのはNGよ。生ハム持参して塩振るのもダメだからね。
そんなことしないさ!むしろメキシコには悪徳警官が蔓延ってると聞くから塩まいて追い払っておこう!
……それもダメ!警棒で目ん玉ぶっ叩かれるよ!
こっちには黄金が溶けた塩湖もある。名付けるとするならゴールドラグーン。
湖面がパチパチと金色に光ってて眩しいね。色違いポケモンでもいるのかな?
ずっと遠くにはこのシャンパンのような湖に浸かるフラミンゴの入浴シーンまで拝めるよ。
金運爆上がりしそうな上品な絶景。見てるだけで贅沢な気分になってくるや。
ただの崩れたブロックでさえ、ここでは花を添える魔法のアクセントに様変わり。
写真を撮る時はこの手の小物を画角に入れるだけで全体がグッと引き締まるね。
天気が良いから色もより一層映えるよ。撮影テクニックがなくたってこの仕上がりだもの。
誰もが絶景写真家になれる場所、もしかしたらそれがピンクラグーンなのかもしれない。
何かを暗示するかのように並べられた塩の隕石。これは一体何を意味するのか!
古代アステカの謎を解く鍵かも……ってのは冗談でこれはただの岩、普通の岩!
ただの岩かい!てっきり巨人がカルメ焼きでも置いてったのかと思ったよ。
さっきから何かとスイーツに例えたがるね。デザートの夢でも見てるの?
夢見たって良いじゃない。ここはお菓子のようなメルヘンの世界、誰もが夢見るユートピアなんだから。
でも、そろそろ夢から覚める時間だよ。
……嫌だ。まだまだ現実逃避していたいし、戻りたくないし、帰りたくないし、ずっと旅していたい。
小梅ちゃんくらい甘酸っぱい時間をありがとう、ピンクラグーン。
これがピンクラグーンの出入口。来た時は見逃したのか、今更気づくっていう。
もしかしたら本当に夢を見ていたのかもしれないね。
あのパステルピンクは現実のものとは思えないもの。千変万化する幻の湖を見たいならここで決まり。
ちなみに世界には他にもピンクレイクやピンクビーチと呼ばれる場所があるとか。
セネガルのラックローズと呼ばれる真っ赤な色をした湖があると聞いたことがある……確かレトバ湖だったかな。
オーストラリアのピンクレイクと呼ばれるピアリー湖とかも耳にしたことがあるんじゃないかな。
バハマにはサンゴ礁やコンク貝でできたピンクサンドビーチってのもあるね。
ピンクサンドビーチなら他にもイギリスやイタリア、ギリシャなどにもあるよ。
他にもインドネシアやアメリカにもあったような気がする……もう世界中ピンクだらけ。
それほど世界にはまだまだ想像を絶する絶景があるってことさ!ここも名残惜しいけど……次なる絶景を探しに行こう!
5.まとめ
今回はメキシコにあるピンクラグーンの観光情報、ピンクレイク(ピンクビーチ)の見どころをまとめました。
海外旅行でメキシコを訪れるならピンクラグーンがおすすめです。中でもピンクレイク(ピンクビーチ)は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。