オーストラリアで最も名の知れた旅客鉄道の一角、それが高原列車です。ケアンズとキュランダを結ぶこの観光用線路は、長寿番組「世界の車窓から」でオープニングを務めたことで知られています。車窓からはバロン滝やストーニークリーク滝も眺めることができます。そこは世界遺産の熱帯雨林を駆け抜ける癒しの観光スポットです。
今回はオーストラリアにある高原列車の観光情報をまとめます。ここでは概要・予算・時間・場所・気候・服装・治安・注意点の他、実際に訪れた管理人が厳選した見どころも紹介します。記事の最後には体験談もあるので、ぜひ海外旅行の計画にお役立てください。
高原列車は「世界の車窓から」を長年支えた大地の鉄道!
この記事では「オーストラリアにある高原列車の観光情報」「バロン滝やストーニークリーク滝の見どころ」をまとめるよ!
1.高原列車の概要
まずは高原列車の概要を見ていきましょう。
- 国:オーストラリア
- 地域:ケアンズ
- 特徴:世界遺産/乗り物
- 目玉:バロン滝/ストーニークリーク滝
- 方法:個人/ツアー
- おすすめ度:
高原列車は総延長33kmにも及ぶ旅客鉄道で、まったりと山や谷を越えながら世界最古の熱帯雨林を眺められる観光施設となります。草深い密林の合間を縫いながら陸の旅を味わえる乗り物で、ケアンズとキュランダを結ぶ大地の鉄道としても親しまれている観光スポットです。
開業当初の1891年は鉱山物資を運んでいたものの、1936年頃から観光用線路として発展したそうです。当時はロングシートの4両編成で運行され、国内外の注目に伴い車両も座席も増設されたのだとか。約100年経過した今も交通機関・移動手段として、スカイレールとともに優雅なひとときを届けています。
なお、高原列車はヘリテージクラスの13両とゴールドクラスの1両、計14両を有しており、車窓からは世界遺産のジャングルだけでなく15本のトンネルや55本の橋も見えるのが特徴です。始点から終点までの所要時間は約1時間45分~2時間で、迫力満点の滝にも癒されるアトラクションとなっています。
オーストラリアを訪れるなら高原列車は外せないね!
ケアンズを拠点にするなら個人で行くのもツアーで行くのもおすすめだよ!
2.高原列車の観光情報
次に高原列車の観光情報を見ていきましょう。
2-1.予算
- 個人:数千円~1万円
- ツアー:1万円~3万円
- 予算総額:8万円~24万円
個人は自分での手配、ツアーは旅行会社での代行、予算総額はオーストラリア旅行全体(移動費・宿泊費・飲食費・観光費)にかかる目安となります。運賃は変動するので直近の情報を調べておくと安心です。
2-2.時間
- 営業時間:8時30分~15時30分(季節で変動あり)
- 所要時間:1時間30分~2時間
- 必要期間:5日~10日
営業時間は開店から閉店、所要時間は到着から出発、必要期間は出国から帰国までにかかる目安となります。
2-3.場所
- 場所:オーストラリア/ケアンズ
- 住所:Kuranda QLD 4881, Australia
- 行き方:バス/タクシー/レンタカー/徒歩/ツアー
- バス:5分~10分
- タクシー:5分~10分
- レンタカー:5分~10分
- 徒歩:10分~20分
場所と住所は所在地の目安となります。行き方は「ケアンズ⇒高原列車」への一例であり、他の方法でもアクセスできます。直接向かうなら現地発着のツアーがおすすめです。
2-4.気候
- 1月~3月:暑くて雨が降りやすい気候
- 4月~6月:やや寒くてやや晴れやすい気候
- 7月~9月:やや寒くて晴れやすい気候
- 10月~12月:暑くてやや雨が降りやすい気候
- ベストシーズン:5月~10月
平均 | 最高気温 | 最低気温 | 降水量 |
1月 | 31℃ | 24℃ | 380mm |
2月 | 31℃ | 24℃ | 390mm |
3月 | 30℃ | 23℃ | 370mm |
4月 | 29℃ | 22℃ | 195mm |
5月 | 27℃ | 20℃ | 90mm |
6月 | 26℃ | 18℃ | 45mm |
7月 | 26℃ | 17℃ | 35mm |
8月 | 26℃ | 17℃ | 25mm |
9月 | 28℃ | 19℃ | 30mm |
10月 | 29℃ | 21℃ | 60mm |
11月 | 31℃ | 22℃ | 100mm |
12月 | 31℃ | 23℃ | 185mm |
2-5.服装
- 1月~3月:薄手の服装
- 4月~6月:体温調節できる服装
- 7月~9月:体温調節できる服装
- 10月~12月:薄手の服装
- 持ち物:歩きやすい靴
2-6.治安
- やや良い
オーストラリアは総じて治安が良く、旅の拠点となるケアンズも治安良好です。
2-7.注意点
- 危険な行為
- 動植物への接触
2-7-1.危険な行為
高原列車は厳格なメンテナンスにより安全が確保されています。定期点検や定期管理も徹底されており、普通に乗る分には危険もありません。ただ、車窓から頭や手足を出したり箱乗りしたりするなど、危険な行為は控えるようにしましょう。
2-7-2.動植物への接触
高原列車の駅には希少生物が暮らしているため、動植物への接触には気を付けたいです。この地域一帯は貴重な生態系を構成する生き物も生息しており、ヒクイドリなどの動物やイチジクの木などの植物も分布しています。当然ながら許可なく捕まえたり摘んだりしてはいけません。
観光情報は変更となる場合があることを加味しておきたいね。
Googleマップの口コミを参考にするのもおすすめかも!
3.高原列車の見どころ
ここからは高原列車の見どころをまとめます。
3-1.木造車両
おすすめ度:
「世界の車窓から」より。
3-2.バロン滝
おすすめ度:
約260mの落差を誇る滝。
3-3.ストーニークリーク滝
おすすめ度:
曲線格子の鉄橋を望む滝。
高原列車は木造車両やバロン滝、ストーニークリーク滝など見どころ満載です。
かの「世界の車窓から」でも知られる高原列車は世界遺産登録されている世界最古の熱帯雨林を駆け抜ける観光列車で、レトロな木造車両が一際目を引きます。
普通車のヘリテージクラスでは眺望に富む方に3人~4人掛けベンチシート、グリーン車に相当するゴールドクラスでは山谷両方に1人掛けソファシートが設置されており、車窓からの絶景が拝めます。その眺めは格別とされバロン滝やストーニークリーク滝などマイナスイオン溢れる滝の数々にも癒されます。
それだけでなく先人が手作業で切り開いたトンネルや橋など見どころも尽きません。100年以上の歴史を支える血と汗の結晶は、当時の開拓者たちの偉業を物語ります。
何よりテレビ朝日の長寿番組「世界の車窓から」でオープニングを務めた列車というだけでも一度乗ってみる価値はあるのではないでしょうか。
高原列車では木造車両とバロン滝、ストーニークリーク滝が目玉!
個人的には「世界の車窓から」でも知られるエモい木造車両がおすすめ!
4.高原列車の体験談
最後に管理人が2015年6月に訪れた高原列車の体験談を記しておきます。等身大の海外旅行記としてお楽しみください。
高原列車に到着!もう駅からして「世界の車窓から」感が溢れてる!
緑がたっぷりでボタニカルな駅だね。怒涛のマイナスイオンが全身に染み込んでくるよ。
マイナスイオンだけでお腹いっぱいになりそう……さすがは世界遺産の森、癒しオーラがすごいもの。
つい長居したくなっちゃうけど、ここキュランダから山岳地帯を通ってケアンズへ向かうよ。
おぉぅ!内装がとっっってもおしゃれ。合コンよろしく向かい合わせになったベンチシートも素敵だよ。
今回乗るヘリテージクラスはこんな感じのボックスシートになってるんだね。
逆にゴールドクラスはより広々とした少し豪華な座席になっているみたい。
そうそう!それでいて冷えたビールやワイン、ジュースも飲み放題とのこと。
羨ましい。こっちは常温のウォーターサーバーがあるだけだもの。
この贅沢者!どっちの車両もオーストラリアの大自然を満喫するには十分だからケチなこと言わないの!
車窓から流れる美しい風景をしばらく堪能し、キキキーッと止まったのはこちらバロン駅前。
せっかくだから列車から降りてオーストラリアの新鮮な空気を吸い尽くしちゃおう。
すぅううはぁ……やっぱり自然が一番。ここまで空気が綺麗だとエアドッグもダイソンもいらないや!
このままバロン滝途中下車の旅と洒落込もう。ただ、列車の停車時間は約10分だから遅刻厳禁だけど!
……え?制限時間10分?もし乗り遅れちゃったらどうなるの?
次の便を待つことになるよ。だから、急ぎの場合は乗り遅れだけは絶対避けたいところだね。
これがバロン滝……勇ましい岩肌は見事だけど、水量不足で迫力に欠けるかも。
“干からびるまで乾燥させたかかと”みたいで潤いも何もあったもんじゃないね。
水が流れていなければただの断崖絶壁って感じ。
ちょうど5月~10月は乾季だから仕方ないね。ちなみに雨期は11月~4月みたいだよ。
ふむ、階段状に流れ落ちるバロン滝を見たいなら乾季より雨期がおすすめということか。
だね!でもこれはこれで絶景だと思うよ!どこか神々しさを感じるくらいに。
これなら確かに所要時間は約10分で事足りる。
さて、置いてけぼりにされたら大変だからぼちぼち高原列車に戻るとしようか。
こちらが高原列車のシンボルマーク。これと一緒に写真を撮るのが定番とのこと。
確かにこのロゴマークはおしゃれね。素敵な思い出のハイライトになりそう。
ただ、もっとうまく撮りたかったなぁ。焦っちゃった。
この線路の先に高原列車の目玉となる陸橋があるからそこさえ激写できればモーマンタイ。
……ん?また停車してたけど、ここがその陸橋ってやつかな?
そうそう、これが高原列車で知られる鉄橋。曲がりくねった木造車両と一緒に撮影できる絶景スポットなのさ!
のろのろ徐行してくれるから写真を撮る人にはありがたい限り。
まさに「世界の車窓から」だね。これぞ高原列車の名に恥じない絶景だと思う。
対面には謎の滝も顔を覗かせる。これがストーニークリーク滝?
そうそう!階段状になっているのが特徴の滝なんだってさ。
岩と緑と水が見事に調和していて綺麗だね。でこぼこで陰影もはっきりしてるから……これは映えるよ!
いわゆる何段も連なるカスケードと呼ばれる滝の一種。これは確かに絶景。
先頭車両や後尾車両の方が写真も綺麗に撮れるって聞いてたけど、中間の車両でも十分に高原列車らしい写真が撮れる。
むしろ中間の車両だと前も後ろも撮影できて一石二鳥かも。
……それにしてもこんな立派な鉄橋、100年前の人はどうやって作ったんだろう。
事故も起こるほど過酷だったそうよ。度々補強工事も行われてるみたいだけど、それでも最初に開通させた人には仰天しちゃうね。
だんだんと標高も下がってきて原っぱに出てきた。山と谷を越えたその先にあったのはケアンズの大草原。
このバリエーション豊かな風景もオーストラリアならではのものだよね。
車窓から吹き込む風も気持ち良い……もう帰りたくない。
これが銀河鉄道だったら世界の果てまで永遠に旅できるのに。
逆にこのまま日本と繋がってたら帰るのも楽なのにね!笑
いつか海列車が完成することを願いつつ今はこの優雅な時間を思う存分楽しもうよ……線路は続くよどこまでも。
5.まとめ
今回はオーストラリアにある高原列車の観光情報、バロン滝やストーニークリーク滝の見どころをまとめました。
海外旅行でオーストラリアを訪れるなら高原列車がおすすめです。中でもバロン滝やストーニークリーク滝は見どころ満載なので、機会があればぜひ訪れてみてください。