海外旅行にカップルで行く際、旅費を割り勘にすべきか奢りにすべきか迷うところです。夫婦や彼氏彼女での旅行は数万円~数十万円の費用・予算がかかることもあり、支払いで揉めてしまうこともあるそうです。どうやらその背景には男女のお金に対する考え方の相違があるようで……。
今回は海外旅行のカップルの旅費は割り勘なのかを調査しました。ここでは夫婦や彼氏彼女の費用・予算とお金事情も共有いたします。併せて割り勘・奢りの判断基準もまとめるので、旅費をどうすべきか迷っている方はぜひ最後までお付き合いください。
海外旅行のお金をどちらが払うか……こればかりはカップルによりけり。
この記事では「カップルの旅費は割り勘なのか」「夫婦や彼氏彼女の費用・予算とお金事情」をまとめるよ!
1.海外旅行の旅費の本音
まずは海外旅行の旅費の本音をまとめます。
海外旅行の旅費は基本的に折半するカップルが全体の半数近くを占めているものの、費用や予算に関しては「割り勘にしたい」「奢りにしたい」という意見がそれぞれ散見されます。
- 学生なので割り勘にしたい。(10代男性)
- 社会人なので割り勘でも構わない。(20代女性)
- 特別な旅行くらいは奢ってあげたい。(30代男性)
- 普通の旅行で奢られるのは気が引ける。(40代女性)
- 全額出すのが普通だと思っていた。(50代男性)
- 全部払ってもらっていた。(60代女性)
海外旅行でかかるお金は飛行機代・ホテル代・レストラン代・オプショナルツアー代などが大半を占めており年齢層が低いほど割り勘、年齢層が高いほど奢りの傾向にある模様です。
10代~20代は割り勘、50代~60代は奢りという傾向にあります。その中間に当たる30代~40代は割り勘だったり奢りだったり状況によって傾向も変わります。特に若者はお互いに出し合う傾向があるのに対して高齢者はどちらか片方が支払う傾向にあるようです。
ただ、割り勘か奢りかは各々の経済事情によって変わり、一口に「割り勘にすべき」「奢りにすべき」とは言えません。
ある女性がSNSで「男性が奢るべき」と発言して炎上したように、現代は「男性だから」「女性だから」という区別も薄れてきています。確かにデート代くらいであれば男性が奢るのも全然ありですが、女性が奢ってもらって当たり前という態度では摩擦が生じて当然です。その逆もまた然り。
むしろ「相手が奢るべき」と思っている人にはご馳走したくないという方もいますし、自ら「割り勘でも構わない」と言ってくれる人にはご馳走したくなるという方もいます。海外旅行の旅費も結局のところは同じです。
それでも海外旅行の旅費くらいは自分で出すって人が大半みたい。
パートナーとなる相手がどのような人なのかでも結構変わりそうだよね。
2.男女の費用・予算の負担割合
ここからは旅の費用・予算の負担割合をまとめます。
- 夫・彼氏が全額負担:10%~20%
- 夫・彼氏が一部負担:25%~35%
- 男女で半分ずつ折半:40%~50%
- 妻・彼女が一部負担:20%~30%
- 妻・彼女が全額負担:5%~10%
各種アンケートを比較した結果、旅の費用・予算は男女で半分ずつ折半するという方が半数近くを占めている状況でした。つまり、奢り派より割り勘派が過半数ということになります。
夫婦の関係性や彼氏彼女の関係性によって割り勘なのか奢りなのかは変わりますが、各種アンケートを見てもやはり海外旅行の旅費は折半という方が大半です。これは特別なパートナーとの旅行でも折半するカップルが半分近くいることを意味します。
ただ、若干ながら夫・彼氏の方が妻・彼女と比べてややお金を負担する傾向にあるようです。この点は本人の性別や年齢、収入や支出、体裁や見栄によっても変わってくるでしょう。
例外として、調査データによっては部分的に支払いを分担しているカップルもいくつか見られました。逆に所帯持ちの場合は男性・女性に限らず一家の大黒柱が負担する傾向が見られます。その他、両親や祖父母に旅行をプレゼントする場合も他の家族や親戚が全額負担するパターンが見られます。このように海外旅行の旅費の負担は状況によって千差万別です。
なお、婚姻関係や恋愛関係にない友達と旅行する場合は割り勘という方がほとんどという結果も出ており、一概に誰が負担すべきかは断言できません。
カップルでの旅行も友達との旅行も割り勘する人が半数近くいるんだね。
特別な関係性なら奢ることもあるけど、一般の人は平等に支払いを負担する傾向にあるみたいだよ。
3.男女の割り勘・奢りの判断基準
ここからは男女の割り勘・奢りの判断基準をまとめます。
- 年齢・性別を参考にしよう
- 収入・支出を参考にしよう
- 体裁・見栄を参考にしよう
割り勘するのか奢るのかは判断基準も人それぞれですが、どちらかが一方的に「割り勘で当たり前」「奢りで当たり前」と思っていると不満も溜まってしまいます。だからこそ、割り勘・奢りの判断基準をあらかじめ決めておくのがおすすめです。
3-1.年齢・性別を参考にしよう
まずは年齢・性別を参考に割り勘にすべきか奢りにすべきか考えてみましょう。
例えば、夫・彼氏が年上であれば年下の妻・彼女の旅費を負担するという選択は十分に考えられます。世間では性別や年齢に関係なく男女平等が推し進められていますが、未だに「年上⇒年下」「男性⇒女性」に奢るという風習は残されています。
そのため、もし「割り勘はさすがに……」と思うのであれば年齢・性別で判断するのがおすすめです。
3-2.収入・支出を参考にしよう
次に収入・支出を参考に割り勘にすべきか奢りにすべきか考えてみましょう。
例えば、夫・彼氏が高所得であれば低所得の妻・彼女の旅費を負担するという選択も十分に考えられます。世間では収入や支出も関係なく男女平等が推し進められていますが、未だに「高所得⇒低所得」に奢るという風習も残されています。
SNSで“割り勘・奢り論争”が勃発する度に「女性はメイクアップやスキンケアにお金をかけているんだから男性が奢るべき」という暴論も飛び出しますが、それは女性だけでなく男性にも言えることです。男性も女性とのデートを盛り上げるために色々とお金をかけているかもしれません。
だからこそ、お互いの収入や支出で判断して「今回は割り勘に……」というのもありです。
3-3.体裁・見栄を参考にしよう
例外として体裁・見栄から割り勘・奢りの判断をする場合もあります。
単純に相手に対して格好つけたいということなら旅費を全額負担するのもありでしょう。個人的に割り勘か奢りかという尺度で人間性を判断するような人とは付き合いたくないものですが、中にはそういう見方で判断する人もいるかもしれません。
これも状況次第で「どうしても相手にアピールしたい」というのなら太っ腹を演じるのも悪くはないと思います。ただ、それによって良い印象を与えられるかどうかは人それぞれです。
もう「年上だから」「年下だから」「男だから」「女だから」って時代じゃない……ってことなのかもしれない。
「割り勘で当然」ってわけじゃないけど「奢ってもらって当たり前」って考えだと炎上しちゃうかも!
4.男女のお金事情の変化
かつては女性よりも男性の方が稼げる時代だったため、昔は男性が女性に対して奢るという慣習が根付いていました。ただ、今は男女平等が進んだことで両者の差も縮まったと言えます。
現に、旅費に限らずデート代も割り勘する人が多くなっています。状況次第ではありますが、むしろ奢られることに対して気を遣う人も少なくありません。海外旅行で「費用・予算は割り勘」というカップルが半数近くを占めている背景にも男女のお金事情の変化が関係していると考えられるのではないでしょうか。
現代は共働きの夫婦や彼氏彼女も珍しくありません。中にはお互いに稼いで旅するパワーカップルまでいます。そのため、少なくとも以前に比べると“奢り派”よりも“割り勘派”が多くなっていると言えそうです。
例外こそあるものの男性も女性も稼げる時代になったからこそ、旅行のお金はお互いに負担するというのが理想ではないでしょうか。お互い平等に負担するのであれば「あれが見たい」「これが食べたい」という要望も遠慮なく伝えられますし、何より汗水垂らして稼いだお金で旅をするのはかけがえのない体験となるはずです。
個人的には他人にお金を出してもらってまで旅したいとは思わない……家族や親戚からの贈り物や餞別は別として。
払ってくれるならそれに越したことはないけど、やっぱり頑張って働いた自分のお金で旅することに価値があるんだよね!
5.まとめ
今回は海外旅行のカップルの旅費は割り勘なのか、夫婦や彼氏彼女の費用・予算とお金事情をまとめました。
海外旅行のカップルの旅費は単純計算で一人旅の2倍かかるため、両者で折半するという方が大半です。稀に男性が負担したり女性が負担したりする場合もありますが、お互いに負担し合うのがベストな形だと思っている方も半数近くいます。
こればかりは本人の金銭感覚によって変わるかもしれませんが、奢りだとどちらか片方に負担が偏って旅程も制限されてしまいます。逆に割り勘だと内容も追加でき、現地での行動も充実させられます。その方が自分で旅しているという実感も生まれ、より海外旅行も思い出深いものとなるのではないでしょうか。